四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アオバセセリ初撮り

2014-05-15 20:28:00 | 南多摩
5月14日
5月8日にはアオバセセリが撮れず悔しい思いをしたので、再度林道のミツバウツギを観察に行きました。14日は気温が高かったせいか、往路ではオナガアゲハが川沿いに飛翔するほか、コミスジが道端の低いところで活動しているのを目にするぐらいで、サカハチチョウが地面に降りるシーンはまったく見られませんでした。日によって蝶の様子がこれほど異るのか?

復路の時間帯(午後12時過ぎ)になると、ミツバウツギに蝶が見られるようになりました。


トラフシジミ(12:51)

前回美しい開翅シーンを見せてくれたトラフシジミがこの日はミツバウツギに。ここでは、サカハチチョウ、オナガアゲハ、カラスアゲハも見られました。


クモガタヒョウモン♂(13:45)

中程のミツバウツギでは、待望のアオバセセリが2頭見られましたが、大分翅が擦れているのが残念でした。ここでの待機中、突如クモガタヒョウモンが現れましたがすぐに飛び去り、遠くから撮れただけに終わりました。


アオスジアゲハ(14:00)

アオスジアゲハも現れて、あちこち飛び回り吸蜜していました。アオバセセリほどではないけれど、花から花への移動は素早い。


アオバセセリ(14:48)

下の方のミツバウツギでは、ウスバシロチョウ、オナガアゲハの他に、アオスジアゲハが長時間飛び回り吸蜜していました。
クロアゲハの求愛行動を見ているうちに、アオバセセリが現れ、高いところや花の影でばかり吸蜜していましたが、最後になってやっと手前にくてくれ、まあまあの撮影ができました。飛び方が早くて、すぐに見失い、動体視力の衰えを感じました。

クロアゲハの求愛行動

14時41分

クロアゲハの♀がミツバウツギに止まっているところに♂がやってきて求愛飛翔が始まりました。次の3枚は、0.2秒間隔での撮影です。


14時43分9秒0

14時43分9秒2

14時43分9秒4

♀は、翅表を♂に向けて花に止まっていました。♂は、♀に対して自分の翅表を見せながら♀に接近したり少し離れたりし、全体としてホバリングしているような感じで飛び続けていました。2011年6月にノアザミの花に止まるアゲハチョウ♀に対する♂の求愛行動を見たことがありましたが、まったく同じような行動でした。アゲハチョウ科に共通するのでしょうか。→アゲハチョウの求愛行動

ミツバウツギ訪花を確認した蝶
オナガアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ウスバシロチョウ、スジグロシロチョウ、サカハチチョウ、トラフシジミ、アオバセセリ(9種)

※その他5月14日に観察した蝶
ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、ツマキチョウ、コミスジ、クモガタヒョウモン、アカタテハ、キタテハ、テングチョウ、ルリシジミ、コジャノメ、クロヒカゲ(11種)

観察時にアオバセセリを見失うと「こっちにいますよ」と親切に教えていただいた公園昆虫記のおはるさん、お世話になりどうも有難うございました。

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オナガアゲハとトラフシジミ

2014-05-13 09:09:00 | 南多摩
5月8日の続きです。

オナガアゲハ
林道の上の方のミツバウツギは、往路静かでしたが、30分後の復路に来てみるとオナガアゲハ2頭が熱心に吸蜜していたので、約20分間撮影を楽しみました。それまで林道沿いに飛ぶ姿は多く見られましたが、往路復路の僅かな時間差で吸蜜時間帯に突入したようでした。


13:01

光の関係からか、花の向こう側に顔を隠すシーンが多かったですが、横向きで顔の見えるタイミングで何枚か撮れました。


♂ 13:16

これは、翅裏とともに翅表の横白斑の見えている1枚。横白斑は♂の証拠です。


13:17

最後に、翅裏を広く開いた写真が撮れました。


オナガアゲハ♂(13:00)

ピントが甘いですが、翅表の貴重な1枚なので載せておきます。


クロアゲハ

オナガアゲハの他にカラスアゲハも飛んでいましたが、撮影できませんでした。偶然、クロアゲハが写っていました。

トラフシジミ

12:50

林道上には、サカハチチョウとテングチョウがよく舞い降りてきましたが、一度だけトラフシジミが目の前に現れました。



今までは花に止まり羽を閉じる姿ばかり見てきましたが、今回は草の上で翅を開いてくれました。



飛び立って再び開翅。親切ですね。翅表は、角度によっては青色系の鈍い発色でしたが、ちょうど太陽光線が反射するような角度に近づくと、美しく青く輝いて見えました。みき♂さんとともに感動の一瞬になりました。

付録

ウスバシロチョウ(13:50)

往路で3頭のサカハチョウが吸蜜していたミツバウツギには、復路ではウスバシロチョウが1頭いました。翅にミツバウツギの花や蕾が影絵のように映っていました。


サカハチチョウのツーショット(左♂、右♀)

オナガアゲハ撮影の最中にサカハチチョウ2頭が仲睦まじく接近するシーンが見られました。

5月8日の初見の蝶
サカハチチョウ
オナガアゲハ
トラフシジミ
コジャノメ

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サカハチチョウが次々に登場

2014-05-09 14:08:00 | 南多摩
5月8日、初夏の林道を歩きました。
この日は、嬉しいことにサカハチチョウが次々に道端やミツバウツギの花に現れてくれました。出現のピークでしょうか。


ミツバウツギとサカハチチョウ


① ♂ 11:20


② ♂


③ ♀

ミツバウツギに3頭が飛び交い、吸蜜を楽しんでいました。それぞれ微妙に斑紋に変化が見られます。①②は、黒色部が広いことから♂、③は♀でしょうか。



そのうちの2頭が仲良く接近。上♂と下♀でしょうか。下の個体の翅裏に薄紫の紋がありますが、残念なことにピンぼけでした。

その後も次々に道端で飛んでは止まる個体が見られました。

④ ♀ 11:42

後翅の外縁に沿って、薄紫の紋が並ぶ個体。黒色部が狭く腹が太いので♀と判定。


⑤ ♂ 12:13


⑥ 12:39 ♀?

この個体にも、後翅外縁に沿う紋が薄紫色を呈しています。


⑥同一個体 翅裏 12:44

ようやく翅裏を撮影できました。小さいですが、薄紫色の紋が縦に一列見られます。

ご一緒させていただいたみき♂の虫撮り友人帖のみき♂さん、たいへんお世話になり有難うございました。

注)♂♀について加筆しました(5月9日 19:50)
※カメラ : NIKON D7000
※レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1

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アオスジアゲハがパンジーで吸蜜

2014-05-07 19:24:00 | 相模原公園・北公園
5月1日
雨翌日の5月1日、近くの相模原公園に行く。

アオスジアゲハ
9時過ぎ、他には蝶の姿がまったく見られませんでしたが、花壇ではアオスジアゲハのパンジーでの吸蜜姿がいち早く見られました。今までパンジーで蝶が吸蜜しているのは見たことがないような気がします。今季初見です。


アオスジアゲハ(初見 9:14)

花には雨の滴が残っています。


同一個体

吸蜜しているのはパンジー・モルフォという品種。モルフォチョウのような鮮やかな花色の品種として命名されました。花壇には、黄色いパンジーが隣合わせで咲いていましたが、一度飛び立っても淡紫色のパンジー・モルフォを好んで訪花し、黄色の品種には一度も訪れませんでした。花色の選好性が明確だと感じました。



口吻を丸めて飛び立つところです。

コミスジ
林縁に行くと、コミスジが縄張りを争って絡んでいました。コミスジも今季初見です。


コミスジ♂(初見 11:18)

オオムラサキツツジの葉先に止まってテリ張り中です。



こちらでもテリ張りしていました。同一個体か別個体かはよくわかりません。


コミスジ♀?

近くで求愛飛翔も見られました。その後、地面に止まり、緩やかな行動を取っていたので、♀だろうと思います。前翅に深い緑色の構造色がきれいに出ていました。胴体背面は玉虫のような色合いです。

初見の蝶(括弧内は2013年)
ギンイチモンジセセリ 4月23日
ミヤマチャバネセセリ 4月23日 (5月4日)
ヒメウラナミジャノメ  4月23日 (4月16日)
ジャコウアゲハ 4月24日 (5月3日)
アオスジアゲハ 5月1日 (4月25日)
コミスジ      5月1日 (4月16日)
クロアゲハ    5月2日 (4月17日)
カラスアゲハ   5月2日 (4月26日)
モンキアゲハ   5月2日 (5月10日)
ナガサキアゲハ 5月2日

※アオスジアゲハのシャッタースピード(sec) : 上から1/1000, 1/2000, 1/1000
 小刻みに震える翅の動きがシャッタースピード1/2000(sec)で止まる
※コミスジの露出バイアス : 上から-0.3, -0.7, -0.7
※カメラ : NIKON D7000
※レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1

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ツツジに集まる黒いアゲハの仲間

2014-05-03 08:48:00 | 湘南
5月2日
ツツジの咲く林内に黒いアゲハを観察に出かけました。天候は快晴で初夏の陽気です。最初はお互いに牽制して飛び回るので撮影できませんでしたが、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ジャコウアゲハが混ざり合ってツツジからツツジへと移動するのを目で追っていました。


ナガサキアゲハ♂(11:10)


ナガサキアゲハ♂(別個体 11:29)

11時過ぎから徐々にツツジに止まり始めました。ナガサキアゲハ♂には、真っ黒のもの、紺色が地のものがいました。


モンキアゲハ(12:32)



モンキアゲハはなかなか止まってくれないですが、昼食時?になってしきりに吸蜜するように。



そうそう、午前中からひっそりと休息しているのもいました。


カラスアゲハ♂(12:57)



カラスアゲハは、動きが速いので撮るのに苦労しました。ツツジの花に頭を突っ込んだ写真なら割りと容易に撮れるのですが様になりません。


ジャコウアゲハ♂(12:27)

出現してから日数の経っていたジャコウアゲハは一番数の多い種類でした。ジャコウの♂が他のアゲハ類をしつこく追い回すシーンが多く見られました。


ジャコウアゲハ♀(13:15)

最後に目の前に現れてくれた美人のジャコウアゲハ♀。動きが緩やかでツツジを渡り歩くのを長距離(といってもせいぜい20m)追い掛けることができました。

ご一緒させていただいたAさんには大変お世話になりました。有難うございました。

※カメラ : NIKON D7000
 レンズ : Tamron SP Di AF 180mm 1:3.5 MACRO 1:1

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