この写真に写っているマドレーヌが入っているケースのこと、
何と呼びますか?
和菓子屋さんなどが、商品を並べておく箱で、
一般的には「餅箱」と言うのでしょうか?
静岡県西部地域の、わりと年齢が高めの方々は、
このケースのことをホイボンと言います。
ボンはたぶん、「盆」ではないでしょうか?
でも、ホイって何?
誰に聞いても、「ホイボンはホイボンなの!」と言われます。
私は、静岡市出身ですが、
そのような言葉は聞いたことがありませんでした。
意味のわからない言葉は使いたくないし、
なんといってもホイボンという
調子はいいけど、間の抜けた響きの言葉を
発するのに気恥ずかしさを感じていました・・・。
そこで、語源大辞典、広辞苑、インターネットを駆使して
ホイについて調べてみました。
単なる掛け声・・・という意味もありますが・・・。
私は、次の説にたどり着きました。
ホイはホトキの意味。
ホトキとは食べ物を供える容器の事です。
盆も「皿に分ける」と書きますから、
ホイボンは元々食べ物をお供えする先祖供養の道具だったのでは?
これは私の推測に過ぎませんが、
もし真実をご存知の方がいらしたら、教えて下さいね!
味噌作りの米麹発酵に使っていたことを思い出しました。
焙に使う盆が語源かも? 静岡県西部出生者
ほい‐ろ【×焙炉】
《「ほい(焙)」は唐音》
1 製茶用の乾燥炉。もとは木の枠に厚手の和紙を張ったもので、蒸した茶の葉を炭火で乾燥させながら揉もんだ。《季 春》「家毎に—の匂ふ狭山かな/虚子」
2 製パン工程で生地を発酵させるときに用いる保温装置。
ありがとうございます。
焙に使う盆…という説明を聴いて、腑に落ちた気がいたします。
「ホイボン」を持っている方は、お茶農家の女性が多いです。
その方たちは、農閑期になると、お餅や和菓子を作って、
道の駅や直売所で販売しています。
製茶の乾燥に使うお盆を、
お餅や和菓子作りに活用していたのかもしれませんね。
ホイが「焙」の意味だとわかり、スッキリです。
ありがとうございました。m(__)m