宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「しっぽ山のこぎつね」

2010年08月22日 | Weblog




画像は小学生の頃、姉貴から貰ったノートです。
表紙に値札のはがし跡がありますが、確か100円だったと思います。
今、日本のノートが100円で買えるかは存じませんが、このノートの魅力は、
各ページの下に絵がついており、ノートを使用し終えた後、表紙の四角い枠を切り抜いて、
更にそれぞれのページから絵を切り抜いて、紙芝居が作れるというものです。

結局、何だかもったいないの気持ちのまま、結局ノートを1ページも使用する事なく、
保管して今に至ります。
この紙芝居のお話しは、「人を騙して小さい得をするより、自分もみんなも幸せになる
もっと大きな幸福」を教えています。

紙芝居も、それぞれの番号がきつねの尻尾で表されていて、とても凝っています。



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森の外れに、「しっぽ山」というへんてこな山があって、そこには歌の大好きな
こぎつねが住んでいて、毎日歌って楽しく暮らしていました。





しかし、2匹のきつねが
「毎日歌ってばかりで、あいつは自分がきつねという事を忘れているんじゃないか?」
「人を騙す事ができなければ、一人前のきつねにはなれないんだぞ!」

とヒソヒソ話しをするのを聞きます。


人を騙す事を考えた事もないこぎつねは焦ってしまいます。

そうして、お兄ちゃんが前に、森の狸から大根を一本騙し取って、お父さんから
誉められていた事を思い出します。




嘘をついてご飯を騙し取れば立派なきつねになる、そう信じたこぎつねは、山を降りて
森に向いました。



こぎつねが最初に出会ったのは、沢山のクルミを抱えたうさぎでした。

「そうだっ!持ってあげるふりをして逃げちゃおっ!」





うさぎは突然声をかけられてびっくりしましたが、優しそうなこぎつねを見て、半分持って
もらう事にしました。




「いつ逃げようかな?」と考えている間に、うさぎの家に着いてしまい、
「どうもありがとう、親切なこぎつねさん!」とお礼を言って、うさぎは家の中に
入ってしまいます。





失敗したと感じたこぎつねは再び森の中に行き、次はりんごを枝から取ろうとしている
2匹のこぐまに出会います。




そこで再び、
「僕手伝ってあげるよ!」
と言って近づきました。




そこでこぎつねは、りんごを下で受け取る手伝いをしますが、もうりんごを盗むことなど
忘れて、りんごを受け止める事に夢中になってしまいます。



こぐまを手伝って満足したこぎつねは、
「じゃあ、またね!また来るからね!」
と言って、こぐま達と別れました。

「あれっ!僕なにしてるんだろう?」




また騙す事に失敗したこぎつねは、
「僕、なんて駄目なきつねなんだろう」と泣いてしまい、仕方なく山に帰って行きました。






翌日、こぎつねが、しっぽ山のてっぺんに行くと、そこにはリンゴのパイと、葉っぱの
お皿にのったクルミのクッキーと、一枚の手紙が置いてありました。





「昨日のお礼です!召し上がって下さい!
今度みんなで遊びに行くので、一緒に歌いましょうね! 
森の仲間より」


こぎつねは、とっても喜びました。
パイやクッキーもステキでしたが、何よりもみんなで歌えること、
それはこぎつねにとって、世界で一番ステキな事のように思えました。

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「尖閣が危ない!」
http://www.youtube.com/watch?v=KO9ybs9ZpWk&feature=related

マスコミは一切報道しませんが、尖閣諸島だけでなく、台湾も日本全体も中国の侵攻の
危機にあります。
「テレビや新聞は言っていないし、何かあればアメリカが守ってくれるだろう」と
考えているような人が周囲におられましたら、是非真実を御伝え頂きたいと思います。
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