生霊は それが憑いている当人に自覚できない形で作用を及ぼすのみの場合から
当人の目に映るほど明確な姿をとって危害を与える場合の両方があるようです。
生霊は 通常の祓いなどが効かない事も多く、
生霊が目に映るほどであった場合で、
生霊に向かって 怒りを込めて罵倒し続けたら消えて
生霊を放った本人に還っていって 本人が自死したという体験談がありましたが、
沖縄でも伝統的に そのようにして生霊を退散させているようです。
以下 ネットに投稿されていた体験談のコピペです。
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それほど最近でも有名でもないのですが、ユタ絡みの話を思い出したのでそれを。
今から15年くらい前、私が高校生の頃のこと。
母の友人夫妻の旦那さんが議員選挙に出ると言うことで、母がそのお手伝いをしていた。
選挙前だというのに旦那さん本人が風呂で転んで肋骨を骨折、加えて貰い事故、
奥さんも急に酷い頭痛に苦しめられて、ヘルプを要請されたからなのだけど、
ある時、旦那さんの伯母さん(ユタ)が選挙事務所に来て、旦那さんの悪口を言い続けていた。
内容は人格否定にまで至り、それが余りに聞き苦しかったので、母が、
「どんなことがあったのかは判らないけど、選挙前でもあるし、実の甥なんだから、
あまり悪く言わない方がいいよ」
と、その伯母さんを諌めた。
その夜から、母はどうしても寝付けず、飲めないお酒で意識を失うように無理矢理寝るという事が三日続いた。
病院に行っても異常はないしなんだろう、と思っていた四日目の丑三つ時、
ふと気づくと、家の周りをいびつな二頭身の赤鬼がぐるぐると歩き回っているのが見える。
その瞬間、すぐにその赤鬼がその伯母さんの『イチジャマ』であることが判ったそう。
ちなみに『イチジャマ』とは『生邪魔』と書き、生霊のこと。
なるほどこれが自分の睡眠を邪魔していて、今は家に入ろうと入り口を探しているのだと察した母は、
すぐ飛び起きて般若心経(オカルト好きな私が前に買ってきてあげていた)
と包丁を取り出して赤鬼に向かい、
般若心経を3回読み上げた上で、
「自分の立場も省みず、人に仇なすとはいい度胸だ。
お前のようなものにはこの呪い二倍三倍にして返してやるからな、このやろう覚えておけよこんちくしょう」
みたいなことを300倍くらい汚い言葉の方言で罵ったところ、赤鬼はふっと消えてしまった。
昔からイチジャマは、刃物と悪口に弱いと伝えられていたので、
母はこれまでの人生で使ったことがないような悪い言葉を必死で並べ立てたのが正しかったみたい。
後日、友人夫妻の怪我も頭痛も治まったのと入れ替わるように、その伯母さんが入院したという話を聞いて、
「あ、やっぱり」と思ったらしい。
人を助けたり、導いたりしてくれるユタもいる一方、
呪力が強く、イチジャマを飛ばして人を害するユタもいた、というお話でした。
ちなみに、母や友人夫妻が悩まされている間、一切合切何も感じず同じ部屋で熟睡していた私は、
やっぱり零感なんだなーと思いました……