宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「風見鶏」

2006年11月16日 | Weblog
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「念力」が強すぎたのか。
かつての「スプーン曲げ少年」は、自らの人生をも
曲げてしまった。

知人から大麻約13グラムを譲り受けたとして
警視庁組織犯罪対策5課は31日までに、大麻
取締法違反容疑で自称超能力者「エスパー清田」
こと清田益章容疑者を再逮捕した。
同容疑者は70年代にスプーンを曲げる超能力少年
として数多くのテレビ番組で話題となった。
調べに対し「大麻を吸うと気分が高揚し、感覚が
研ぎ澄まされる」などと供述。
逮捕容疑に加え、約2年前から吸引していた事を
認めているという。

現在都内の留置場に身柄があるという清田容疑者。
念力で鉄格子を曲げて脱走する恐れもあるが、
捜査関係者は「大丈夫。だって曲げるのはスプーン
だけでしょ」と話していた。
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法を曲げた、人生も曲げたと先日この清田氏に
関するニュースが流されました。

この清田氏がテレビに出演して実験を行っていた
当時、わたくしはまだ生まれておらず、彼に関しては
「スプーン曲げ少年」というよりも、90年代に学研
ムー誌などに登場していた頃の、ロックンローラー風の
風貌を備えた「超能力野郎」のイメージしかなく、
また彼の活動や主張に関しては肯定も否定も出来
ませんが、今回の事件は彼の人生とファンに大きな
痛手を与えたものであろうと感じました。

彼はまた「空手バカ一代」「うしろの百太郎」などで
有名な漫画家、つのだじろう氏とも交流があった事で
知られています。
我が家にもこのつのだじろう氏の漫画があり、
つのだ氏は特定の宗教団体と教条に従っていないと
仰っていますが、氏の言葉を見ると仏教思想の影響も
あります様に見受けられました。

仏教の修行の八種の実践徳目である「八正道」には
「正目」「正思惟」「正語 」「正語 」「正命」
「正精進 」「正念」「正定」の八つが示されて
おり、これらの一つずつに関して、各研究家が
自身の言葉や身近な例を取って説明しているのを見かけ
ますが、つのだ氏のそのうちの三つに関する解説は
簡潔ながら具体性に富んでいる様に感じました。

「その①は物事を正しく見る眼を持つ事…人間誰でも
自分が可愛いし大切だから…つい自分が正しくて相手が
間違っている!と自己中心的になる!
正しくものを見ないから自分勝手になり、悪い事を
してしまう!
犯罪や事故を犯し他人に酷い被害を与えても、世の中が
悪いとか友人にそそのかされた…などと他人のせいに
して自分を正当化しようとする……
つまり自分のエゴを捨て、他人の立場に立って正しい
判断をする眼を持つこと……」

「その②は正しい思いを持つ事!
人間には『愛する』という思いと『憎む』という
正反対の思いがあります。
(中略)
相手と意見が合わないというのは、お互い自分の
立場を言い張るからで…それぞれが相手の立場に立って
相手の幸福を考える所からはじまれば…立場が
違っても理解し合えるものです。
時には他人のために自分を犠牲に出来る広い心と
忍耐を持てる様に努力する事です。」

「その③は正しく語る事!
もともと言葉は自分の魂の表現なのです!
だから暖かい心で豊かな精神を持つ人の言葉は……
その人が例え貧しくても暖かく相手の耳に伝わり
心をなごませる!
反対にエゴイストでどす黒く汚い心を持つ人の
言葉は……いくら口できれいな文句を並べても
うさんくさく……相手に猜疑心を持たせてしまう!
例えそれがどんな立派な服を着た金持ちだといばっても…
魂の醜さはごまかせないのです!
ケンカ口論をした後冷静になって相手の立場に立って
反省してみれば…どれだけ自分が醜い心になり
自分勝手な屁理屈をつけて……口汚く罵って相手の
心を傷つける言葉を吐いたか…よくわかるはずです!
正しいと思う事を静かに話せる人になりましょう!」

「自己主張を控えて第三者の立場に立って相手の
事を考える…というのは、一見やさしそうで難しい
のです!
現にこの三つどれ一つも出来ていないダメな大人が
沢山いるのですから!」

社会がこの三つのみでも徹底出来たなら、その瞬間から
社会は大きく変貌するのではと考えてしまいました。
自分も少しずつ近づける様に努力したく思います。
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