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ハワイの神秘体系「フナ」が世界に広まりつつある中で、
この体系の中で重視される霊的な力、生命力である「マナ」と
呼ばれるエネルギーが、東洋で言う所の所謂「気」と認識される内に、
更に「マナ」を集めるための方法についての色々な新しい方法も
考案されているようです。
「ハワイアン・マナ 71の教え マナあふれる人に幸運は寄ってくる」
確かに「マナ=気」と認識してしまえば、その後の可能性は無限に
広がってくるわけですが、それでもやはり方法を編み出す人の
素質や資格、そして方法論というものを考慮しなければ、やはり
次第に元の源流からはかけ離れたものになっていってしまうのでは
ないかと、個人的には思います。
現在の「フナ」の中では、「マナ」を集める方法は特殊な呼吸法が中心になり、
また水や植物にも含まれており、それを利用する事が出来ると教えていますが、
かつては人間の生贄を捧げ、そうする事で「マナ」を授かったそうです。
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『私達は、石を積んだ高い壇の上に連れて行かれた。
壇の幅は18メートル、長さは36メートルで、上部は敷石で平らに
されていた。
周囲には丈夫な柵が巡らされ、その上には約20個の頭蓋骨が
置かれていた。
これは、ある酋長が死んだ際に生贄にされたマウイの住民の
ものであると説明された。』
キングの報告によると、この後コアとケリイイケアという名のカフナが、
豚の供物が捧げてある12基の神像の前で呪文を唱えたという。
神像は半円形に立ち並び、その中には明らかにポリネシア四大神と
わかるものがあったという。
カフナは、風や天候を思い通りに変える事が出来たし、動物を
自在に操る事も出来た。
例えば、人間を襲おうと近づいてくる鮫に、その行為を止めさせる
事など、いとも簡単だったのである。
だが、その為には生贄が必要であった。
高次の自己から神秘的パワーの源泉であるマナを授けてもらう
為に、交換条件として人間などを生贄にして捧げる必要があった
わけだ。
例えば、ロノ神に生贄を捧げる場合、カフナは次の呪文を何度も
唱える。
「ロノ神よ、私の声を聞け!
急いで(生贄の所に)来て、中に入れ。
入れ、そして打ち倒せ!そして秩序を保て!」
最初ロノ神は生贄の足から入り、3日も経たない内に心臓へと
達する。
体内のマナの領域にロノ神が入ってくると、生贄はその部分が
麻痺状態となり、この麻痺が最終的に心臓まで来ると、現実に
死んでしまうのである。
カフナはいつでもマナの力をロノの神から得ているが、それは
有限なもので、バッテリーと同じように度々充電する必要がある。
ロノ神に生贄という形でマナを送らないと、結局自分達の各種の
超能力の源泉となるマナを、ロノ神から得られなくなってしまう
のだ。
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現在はフナの中で行われた古式のこうした儀式のやり方の多くが
失われたり欠落してしまっているそうですが、それでも「フナ」に
おける魔術に関する伝えは残っており、以下
こちらの本
の中で紹介されていたものです。
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【悪に対してすぐきく呪文】
戦士ナマオカパオオは、戦闘中に宿敵プッアリイイに石斧で殺され
そうになった。
ナマオカパオオは自分の魂の清らかな事を信じて疑わなかったので、
神々に向かって助けてくれるように願った。
祈りは天に届きプッアリイイの打ち下ろした斧は方向を違えて
飛んで行き、彼自身を直撃してしまい、何が起こったか分からぬ
うちに彼は死んでしまった。
危険な場面に遭遇しても、すぐ判断を下して相応しい呪文を口に
すれば、悲劇を避ける事も出来る。
「おお、私は小さな魚の目が欲しかった。
私は決心がつかず、心が揺れていた。
食べるべきか、逃がすべきか。
ナマカオイアよ、ハワイの偉大なる酋長よ、卑怯者は打ち倒される
のだ。
槍を手にした男、槍と太鼓で、ナマオカパオオに滅ぼされる。」
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「マイコー×吉幾三」
http://jp.youtube.com/watch?v=PkewAh18eak
吉幾三の異色コラボシリーズの一つです。