般若経を一部でも
読経したり 聞いたり
写経したり 他者に教える事で
守護を受け 正法を受持し
阿耨多羅三藐三菩提果や 菩提記が得られるなどの
数多くの功徳が得られるとされ
また 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」を誦した事による
様々な霊験や功徳が得られた事が報告されており
また印刷されたものに供養を捧げるならば
仏舎利に供養を捧げたのと同じ事になるとされます。
以下 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」の「如宝品」です。
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「東方虚空界無返(とうほうこくうかいむへん)
南西北方亦如是 (なんせいほっぽうやくにょぜ)
乃至上下及四維 (ないしじょうげきゅうしゆい)
無種種相無分別 (むしゅじゅそうむふんべつ)
過去未来及現在 (かこみらいきゅうげんざい)
一切仏法及声聞 (いっさいぶっぽうきゅうしょうもん)
一切如実不可得 (いっさいにょじつふかとく)
不可得故無分別(ふかとくこむふんべつ)
菩薩楽求如是法(ぼさつらくぐにょぜほう)
応行方便般若行(のうぎょうほうべんはんにゃぎょう)
離種種相即菩提(りしゅじゅそうそくぼだい)
菩薩離此無由証(ぼさつりしむゆうしょう)
如鳥能飛百由旬(にょちょうのうひひゃくゆじゅん)
折翅翼故飛無半 (せつじよくこひむはん)
とう利天及閻浮人 (とうりてんきゅうえんふにん)
忘失般若故自墜 (ぼうしつはんにゃこじつい)
難修前五波羅蜜 (なんしゅぜんごはらみつ)
経多倶胝那由劫 (きょうたぐていなゆごう)
復以広大願資持 (ぶにこうだいがんしじ)
離方便墜声聞位 (りほうべんついしょうもんい)
楽行仏智心平等 (らくぎょうぶっちしんびょうどう)
猶如父母観一切 (ゆうにょふぼかんいっさい)
当行利益及慈悲 (とうぎょうりやくきゅうじひ)
常宣善軟妙言教(じょうせんぜんなんみょうごんきょう)。」
「一切の菩薩を歓喜させて功徳を受ける」
左右の 小指と薬指と親指を 両手の内側に入れて合掌し
左右の人差し指の先で 中指の甲を押さえて
両腕を合わせ
「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」の聖号を誦す事で
一切の菩薩を歓喜させて
その功徳が得られるとされ
もし 病気の治癒を願うならば
安息香を焼いて 観世音菩薩の聖号を108遍誦す事で
それが得られるとされる。
「観世音菩薩の加持を受ける」
「南無(なむ)
大悲自身出有壊(だいひじしんしゅつうかい)
聖者観世音菩薩(せいじゃかんぜおんぼさつ)
我等一切有情衆(がとういっさいうじょうしゅう)
直至菩提永帰依(ちょくしぼだいえいきえ)。」
「漂泊輪回苦海中(ひょうはくりんねくかいちゅう)
諸多衆生為得果(しょたしゅじょういとくか)
方便智慧無別之(ほうべんちえむべつし)
菩薩学処吾入行(ぼさつがくしょごにゅうぎょう)。」
「フリー
迎請諸仏幻化身(げいせいしょぶつげんかしん)
慈悲宝蔵曾誓言(じひほうぞうそうせいごん)
如是饒益諸有情(にょぜじょうやくしょうじょう)
請賜加持善縁衆(せいしかじぜんえんしゅう)
オン・マニ・ペメ・ウン
アウェイシャヤ・ピンピン・チツァ・ベンザルラン。」
ここで 香や灯明 浄水や供物などを捧げて誦す。
「フリー
吾住器物及一切(ごじゅうきぶつきゅういっさい)
無別極楽之装飾(むべつごくらくしそうしょく)
広大殊勝妙供品(こうだいしゅしょうみょうくぼん)
悉皆現為虚空蔵(しつかいげんいこくうぞう)
ベンザル・サルパナ・カン。」
「フリー
外器内情一切法(がいきないじょういっさいほう)
本離八返之戯論(ほんりはっぺんしぎろん)
無別意楽広無辺(むべついらくこうむへん)
仍従無別悲心里(じょうじゅうむべつひしんり)
即現蓮華月てん上(そくげんれんげがちてんじょう)
自心白フリー蓮華標(じしんびゃくふりーれんげひょう)
光茫上供下断障(こうぼうじょうくかだんしょう)
回聚現為観自在(かいしゅげんいかんじざい)
一面二臂供施印(いちめんにひくせいん)
左持蓮華施依印(さじれんげせいいん)
獣皮披単覆右乳(じゅうひひたんふくうにゅう)
ガシー裙以右側飾(がしーくんじうそくしょく)
双足平穏姿態立(そうそくへにんしたいりつ)
光茫四射照無辺(こうぼうししゃしょうむへん)
明観示現無実体(みょうかんじげんむじつたい)。」
自己の頭頂におられる 観世音菩薩の 眉間・喉元・胸の中央に
それぞれ上から 「オン・アー・ウン」の3字が輝いて光を放ち
諸仏を招き、
その三箇所が それぞれ金剛に変じる様子を観じて誦す。
「三処オン・アー・ウン三字(さんしょおん・あー・うんさんじ)
光射諸仏与仏子(こうしゃしょぶつよぶっし)
迎請融入三字中(げいせいゆうにゅうさんじちゅう)
三輪化成三金剛(さんりんかじょうさんこんごう)
オン・ヤー・ワガゼダ・サルヴァ・シッディ・ウン。」
「復従心間放射光(ふくじゅうしんかんほうしゃこう)
迎請灌頂諸本尊(げいせいかんじょうしょほんぞん)
清浄明亮天空中(しょうじょうめいりょうてんくうちゅう)
如是唱誦吉祥歌(にょぜしょうしょうきっしょうか)。」
観世音菩薩が 宝瓶から甘露水を注ぎ出されて
自己の頭頂から注がれて 自己の体内より業や穢などが洗い流され
灌頂を受け 頭頂・眉間・喉元・胸の中央・臍の5箇所に 種字が現れ
種字が 五部尊となる様子を観じて誦す。
「オン
空性大悲無二智(くうしょうだいひむにち)
遣除衆生無明暗(けんじょしゅじょうみょうあん)
願諸衆生頃刻間(がんしょしゅじょうけいこくかん)
相聚極楽国吉祥(そうじゅごくらくこくきっしょう)
即以宝瓶水灌頂(そくじほうへいすいかんじょう)
充満体内除意障(じゅうまんたいないじょいしょう)
多余甘露往上涌(たよかんろおうじょうゆう)
浮至頭頂至五処(ふしとうちょうしごしょ)
化成(かじょう)
フリー・ウン・ザン・オン・アー
五字化現五部尊(ごじかげんごぶそん)
五尊皆為装飾頭(ごそんかいいそうしょくとう)
福報智慧紅白帯(ふくほうちえこうはくたい)
飄于耳後現庄厳(ひょううじこうげんしょうごん)。」
「フリー
人天龍主与菩薩(じんてんりゅうしゅよぼさつ)
所有受用無辺際(しょゆうじゅようむへんさい)
悉皆供養于世尊(しつかいくよううせそん)
祈請世尊尽享用(きせいせそんじんきょうよう)。」
「フリー
一切諸仏大悲蔵(いっさいしょぶつだいひぞう)
一念即能除諸苦(いちねんそくのうじょしょく)
一千零二尊作者(いっせんれいにそんさくじゃ)
祈賛悲尊久視衆(きさんひそんくししゅう)
聖者心間発射光(せいじゃしんかんほっしゃこう)
浄除衆生諸罪障(じょうじゅしゅじょうしょざいしょう)
令衆証悟滅道諦(れいしゅうしょうごめつどうてい)
獲三姓金剛持地(かくさんせいこんごうじち)。
「オン・マニ・ペメ・ウン。」(何遍も誦す)
(回向)
「此福已得一切智(しふくいとくいっさいち)
摧伏一切過患敵(さいぶくいっさいかかんてき)
生老病死猶波涛(しょうろうびょうしゆうはとう)
願度苦海諸有情(がんどくかいしょうじょう)。」