在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ファレルノ・デル・マッシコの規定 Falerno del Massico

2017-03-20 09:01:39 | イタリア・ワインABC
ファレルノ・デル・マッシコにプリミティーヴォなんてあったんだ〜と調べてみた結果。



なお、ファレルノ・デル・マッシコの生産地域のブドウ栽培は、ギリシャ植民地時代から行われている。
つまり、ローマ人が飲んでいたワインの一つ、ということになる。



1989年からDOC

カンパーニャ州、カセルタ県
コムーネはモンドラゴーネMondragone、ファルチャーノ・デル・マッシコFalciano del Massico、カリノーラCarniola、セッサ・アウルンカSessa Aurunca、チェッロレCellole

*白 品種はファランギーナ 85%以上
   他、カンパーニャ州で認可されている品種 最高15%

*赤 品種はアリアニコ 60%以上
   ピエディロッソ 最高40%
   他、カンパーニャ州で認可されている品種 最高15%
リゼルヴァあり

*プリミティーヴォ 品種はプリミティーヴォ 85%以上
   他、アリアニコ、ピエディロッソ、バルベーラを最高15%混ぜても良い
プリミティーヴォ・リゼルヴァまたはヴェッキオあり

畑の収量 ヘクタールあたり 最高10t
非常に良い年で20%までの増量

ワインの収量 70%以下
これを超えたら、しかし80%は超えてはいけないが、DOC表示ができない

赤とプリミティーヴォは最低1年の熟成が必要
赤で2年以上熟成し、うち1年木の樽で熟成させたものはリゼルヴァ表示ができる
プリミティーヴォで2年以上熟成し、うち1年木の樽で熟成させたものはリゼルヴァかヴェッキオの表示ができる

*白
アルコール度 12% 以上
酸度 5,0 g/l 以上
エストラクト 15 g/l 以上

*赤とリゼルヴァ
アルコール度 12,5% 以上
酸度 4,5 g/l 以上
エストラクト 20,0 g/l 以上

*プリミティーヴォとプリミティーヴォ・リゼルヴァ
アルコール度 13%以上
酸度 4,5 g/l 以上
エストラクト 23,0 g/l 以上

なるほど。プリミティーヴォと言えばプーリアだが、カンパーニャのファレルノにもあったんだぁ。やっぱり、たまにはおさらいしないと。







イタリアに足を向けて寝ないでください

2017-03-14 20:28:48 | イタリア・ワインABC
滅多にツイッターは見ないのだが、今しがた記事を投稿した際に偶然目に付いたツイート。


   イタリアNo.1になった日本人ソムリエを知っていますか?


もう古い話で、別に恨んではいないし、ただ、人柄が悲しいだけだったが、未だに、自分の宣伝に使っているんだぁ、と逆にびっくり。

誰のおかげか。。。。直後、短い電話で一言お礼があっただけで、その後、お礼も挨拶も何もなし。
この前偶然見かけたが、向こうから声をかけてくる勇気もないよう。(こちらは別にどうでもいいけど)

もういい加減時効だから言うが、一言。

一生、イタリアに足を向けて寝るな〜!

Vinitaly 2017 ヴィニタリー 今年は 4月9ー12日

2017-03-13 14:55:31 | イタリア・ワインABC
Vinitaly ヴェローナで4月9日から開催




昨年が50回目、だから今年は51回目になるヴィニタリーがだんだん迫ってきた。
関連でいろいろな記事や情報、連絡が入ってきている。
ワインに関わりだして20年近くなるが、その間、行かなかったこと、行けなかったことはわずか数回、ほぼ毎年の年中行事と化している。
いろいろあれど、やっぱりヴィニタリーなのである。

昔は5日に渡ってやっていたのが4日に短縮されて、体力的にはだいぶ楽になった。(5日はかなりきつい。。。)
ホテルも、昔は5泊でないとほとんど取れなかったが、今はネットで簡単に探せる。

交通機関も発達し、ローマから日帰りでも行く人もいるくらい便利になった。
ミラノからなら日帰りでも充分である。

迷っている関係者は、まだ飛行機も取れると思うので、ぜひ。

ワインだけでなく、オリーブオイル、パッケージや機械関係の部門もあるし、最近は有名シェフが腕を振るったり、自然派グループの参加も増えて、自然派ワインも充分堪能できるようになっている。

いらっしゃる方は、私も毎日、どこかをウロウロしてます。


グレコ・ディ・トゥーフォの規定 Greco di Tufo

2017-03-12 21:12:28 | イタリア・ワインABC
グレコ・ディ・トゥーフォの規定

この前、グレコの試飲会をするためにちょっと調べたもの。

1970年よりDOC
2003年よりDOCG



1. 名称
グレコ・ディ・トゥーフォ:白とスプマンテ

2. 品種
グレコ・ビアンコ Greco Bianco: 最低85%
コーダ・ディ・ヴォルペCoda di Volpe bianca: 最高15%

3. 生産地域
アヴェッリーノ県 provincia di Avellino の以下のコムーネ
トゥーフォ、アルタヴィッラ・イルピーナ、モンテフスコ、プラータ・ディ・プリンチパート、ウルトラ、ペトルーロ・イルピーノ、サンタ・パオリーナ、トッリオーニ
Tufo, Altavilla Irpina, Montefusco, Prata di Principato Ultra, Petruro Irpino, Santa Paolina e Torrioni




4. 栽培に関して
ヘクタールあたりの最大収穫量 10 t
(非常に良い年は20%の増量が認められる)

5. 醸造に関して
収量 70%

6. 特質
白 Bianco:
最低アルコール度 5,0 g/l
最低酸度  11,50%
最低エクストラクト 16,0 g/l

スプマンテ Spumante: メトド・クラシコ ボトル内36ヶ月の熟成
エクストラ・ブリュット、ブリュット
最低アルコール度 12,00%
最低酸度 6,0 g/l
最低エクストラクト15,0 g/l

Chianti Classico Collection 2017

2017-02-18 09:44:28 | イタリア・ワインABC
キャンティコレクションにての名言二つ



今年のキャンティコレクション、正確にはキャンティ・クラシコ・コレクションは、ベースのものは2015年ヴィンテージ、リゼルヴァとグラン・セレツィオーネは2014年のお披露目となった。

毎年、フィレンツェ市内の旧レオポルダ駅で行われる。
お金のある協会なので、結構派手。
黒の雄鶏マークのキャンティ・クラシコ協会に加盟していないワイナリーは当然参加していないが、加盟しているワイナリーで参加していないワイナリーは少ない。
今年も180社以上が参加した。



さて、2015年ものは、かなりがアンテプリマ。
現行の2014年と、まだ早すぎだか、超アンテプリマの2016年ヴィンテイージを持ってきているところもあり、ベースだけでも3ヴィンテージの試飲ができたところもあった。

リゼルヴァはほとんどが現行の2013年を持参。
2014年は造っていないところが多いこともあり、2014年はちらほら。

これだけ揃っていると半分飲むのでも不可能だが、なんとか数十社は試飲する。
有名どころには人だかり。
それより中堅ところで面白そうなところを探す。



さて、名言2つ。

2015年は、天候に恵まれた良い年であるのだが、そこで、

「2015年がうまくできないワイナリーのワインは飲まなくていい」

には同感。
反対に、2014年は大変だったのよ〜
そう、2014年をきれいに造っているワイナリーは飲む価値あり。

もう一つ。

「2015年をいかにエレガントに造るか、造れるか」

イーゾレ・エ・オレーナのワイナリーのオーナーの言だが、今回飲んだ2015年の中で一番「エレガントなワイン」を造っていた。
しかし、細いのではない。しっかりしたボディがあるだけでなく、存在感がある中、見事な優雅さを兼ね備えていた。

苦労したんだよ〜

とのこと。
苦労は報われている。


酸度に関しての要因と結果 

2017-01-08 16:09:20 | イタリア・ワインABC
酸度に関しての要因と結果


面白いメモが出てきた。
昔は試飲会の際、真面目によくメモを取ってたなぁ、と思った。
他も探してみると面白いものが出てくるかも。


酸度に関しての要因による変化

fattori      酸度が低くなる場合 basso    高くなる場合 alto

*気候 clima    暑い、乾燥している caldo-secco 寒い、湿度が高い freddo-umido
*土質 terreno    石灰質 calcare          粘土質、有機質 argilli-organico
*畑の向き espansione 南向き sud          北向き nord
*剪定 potatura    かなり短いもの cortissima    長いもの lunga
*品種 vitigno   早熟タイプ precoce       遅熟タイプ tardiva
*仕立て sistema di viticoltura 低いタイプ basso    高いタイプ alto
*収穫 vendemmia   遅いもの tardiva        早いもの anticipata
*災難 avversita'    春の霜 gelate primaverili    雹 grandine

当たり前のもののあるけど、なるほど、と思うものもある。          

1998年の試飲会でのメモ。講師は、チェルニッリ氏と、なんと、故ジャコモ・タキス氏。

Vignaioli Naturali e Life of Wine

2016-11-21 16:57:40 | イタリア・ワインABC
今週末のローマの試飲会。

ヴィニャイオーリ・ナトゥラーリとライフ・オブ・ワイン



2日間に渡り自然派、日曜日だけだが、ライフ・オブ・ワインという試飲会が行われた。

自然派の方は「ヴィニャイオーリ・ナトゥラーリ」、もう何度目になるか、ローマでは最も古くから、そして今でも続いている自然派の試飲会である。

最初はまだこじんまりしていたが、そこに多くの人が集まり、また、まだ自然派ワインの試飲会がイタリア中でそれほど多くはない頃は、遠方から来る友人がいたりもした。

今では自然派ワイン試飲会もそう珍しくはなくなり、イタリア各地で行われるようになり、この試飲会も落ち着いてきたような気がする。

主催者側にとっては、一人でも多くの人が訪れると嬉しいだろうが、ワインを注いでもらうのに、「壁」がありすぎては、疲れてしまう。

大抵の試飲会に、ほとんどのワイナリーは3種か、場合によっては5−6種のワインを持ってくる。
日本人は周りを気にするというか、後ろに並んでいる人がいると譲ってあげようと思うが、イタリア人は譲らない。
飲み終わるまで立ち止まっている。

それが3人のグループだともうお手上げ。「壁」になる。
しまいには話し込んでしまい、後ろを振り向いて譲ってあげようという気持ちを起こす人は少なく、降参、退散、また戻ることになる。

この試飲会も、そんな壁がたくさんあった時代があるが、今は広い会場で、まあまあゆったりの状態で試飲できるようになった。

100社以上が出展。

そして、今年はお寿司の出展もあった。




西麻布 葡呑(ぶのん)の ナカミナトさん。
押し寿司と高級いなり寿司の2種。
このところお米断ちをしているので、久々のご飯、お寿司、美味しかった〜

お店は自然派ワインを取り揃えているそうで、次回の帰省でぜひ行ってみたいところ。



もう一つの試飲会は、ローマではこれが2度目というが、これが結構面白かった。
前回は行かなかったので初めて。

ローマではまだマイナーな試飲会である。

出展は70社程度、(数社を除いて)どこのワイナリーも1種のワインしか持ってこなかったのだが、原則、少なくとも2種の古いヴィンテージを持参、という趣向で、これが面白かったのである。

そのワイナリーのワインを1種しか飲めないが、力を入れて1990年代、いくつかは、1980年代のヴィンテージを持ってきていたところもあり、ちょっとしたミニ縦飲み。

あまり期待しないで行ったのだが、結構はまった。

これは来年もやったら必ず行こ〜



Vinnatur Roma 自然派ワインの試飲会@ローマ

2016-11-16 15:35:19 | イタリア・ワインABC
Vinnatur Roma ヴィンナトゥール




先週の週末、そして今週の週末と、ローマでは立て続け、2週続けて自然派ワインの試飲会がある。
どちらも複数日、先週のは3日間、今週末に行われるのは2日に渡り、結構規模の大きなものである。

自然派ワインの試飲会は、嬉しいことに、今ではそう珍しくはなくなった。

昔は、北イタリアでは始まっていたのに、ローマまでは降りてこないものかと思っていたが、今はローマも含めて、自然派試飲会がイタリア各地で盛況である。

10年以上前、ヴィニタリー外で1箇所、自然派ワイン会が開かれ、ヴィニタリーの客を奪うと言われていた。それが分裂して2箇所になり、ブームに乗って、ヴィニタリー内に特設会場的にも自然派ワインスペースが1箇所できた。かと思うと、今は少なくとも2箇所はある。

それだけ自然派ワインが注目されるようになったわけだ。

自然派ワインを造るワイナリーがタケノコのように増えてきているということでもある。

しかし、これだけ数が多くなると、本当の自然派、ちょっとあやしい自然派、自然派でも非常に質のよいもの、自然派とは言っても質はまあまあ、自然派でも飲みやすいもの、ちょっと臭すぎるもの、いろいろなタイプの自然派ワイン(ワイナリー)に分類される。

この週末、3日に渡って行われた試飲会は、本物の、そしてかなり質のよいものが集中していた。ただし、ほとんどが無名か無名に近い。

私も、知っているところは僅かだったが、知っているところから探るようにして、情報交換もして、かなり面白いところがいくつも見つかった。

おかげで、3日のうち、1日だけ行くつもりだったのだが、もう1日、合計2日出向くことになった。



ヴェローナ、ヴィニタリーでは、ヴィニタリー外、ヴィッラ・ファヴォリータという場所で行われている試飲会。ローマでの開催は初めてのはず。
ヴィンナトゥールという名前での開催。

70以上のワイナリーが参加。
ほとんどがイタリアだが、フランス、スペイン、スロベニアの参加が僅かあった。

2日で試飲できたのは5分の2くらい。

場所はローマ、アッピア街道沿いにある、製紙会社跡。アッピア街道沿いにある公園の一番端に位置するが、公園内に含まれている。

小さな川が流れ(アルモーネ川というそうな。こんなところにこんな川があるなんて知らなかった!)深い緑がとてもきれいな、どう考えてもローマとは思えない場所。



もし、惜しい、いい機械を逃してしまった!という人がいれば、今週末の自然派ワイン会の方へどうぞ。
Vignaioli Naturali a Roma 11月19日、20日 エクセルシオールホテル

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの規定 Brunello di Montalcino

2016-06-05 15:02:58 | イタリア・ワインABC
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの規定



久々に規定です。。。。。
たいして面白くないけど有益。

1966年よりDOC
1980年よりDOCG

1.名称
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

2.品種
サンジョヴェーゼ(モンタルチーノではブルネッロと呼ばれる) 100%

3.生産地域
シエナ県のモンタルチーノのコムーネ全域

新しい畑に関しては3年目から
3年目の収穫量は最大量の30%
4年目は70%

4.栽培に関して
丘陵地帯であること
標高600mを超えないこと

新しい畑はヘクタールあたり3000本以上

ヘクタールあたりの最大収穫量 8t
ワインの収量にして54、4ヘクトリットル
1本あたりの最大平均収穫量2、7kg

良い年の収穫量の増量は20%以内

ぶどうのアルコール度(換算して)12%以上
畑名入りは12、5%以上

5.醸造に関して
ワインにしての収量 68%を超えないこと
これを超えた場合でも75%は超えてはいけないし、過剰分でDOCGの生産をしてはいけない。
75%を超えた場合は、DOCGの生産は一切できなくなる

畑入りの場合には過剰生産は適応されない

少なくとも2年、木の樽(大きさは問わない)での熟成が必要
ボトル熟成は4ヶ月以上
流通は、5年目から

リゼルヴァは6年目から(2年以上の木の樽、6ヶ月以上のボトル熟成が必要)

6. 特質
最低アルコール度 12、50%
最低酸度 5、0g/l
最低エクストラクト 24g/l


Vinitaly 今年も行ったガソリンスタンド 生牡蠣とフェラーリ

2016-04-15 17:06:30 | イタリア・ワインABC
今年も行ったガソリンスタンド(と言っても給油ではない)
スプマンテと生牡蠣と生のスカンピ(手長海老)を食べに



ヴェローナのヴィニタリーのすぐ隣にあるガソリンスタンド。
場所柄、結構大きめのガソリンスタンド。
メインの入口、カングランデから見て左、サン・ゼノの入口の裏にある。

いったいいつからこの商売をやっているのか、またヴィニタリー以外のフィエラ(見本市)の時もやっているのかは未だにミステリーなのだが、その昔、某団体のメンバーと某ワイン年鑑のためにヴィニタリーに行っていた頃は聞いたことがなかった。
まだまだ未熟な頃、(イタリア人の)先輩方にヴィニタリーのコツやらなんやらいろいろと教わったものだが、このガソリンスタンドの話は出なかったと思う。

しかし、想像するに、当時はまさかガソリンスタンドを居酒屋並みに変身させる許可はとれなかった(というよりそんな許可はなかった?)だろうから、やはりなかったような。。。
この手の許可が取りやすくなった数年前ではないだろうか???
許可なしではできないだろうし。

それにしても、ローマじゃあ、絶対に取れないだろうなぁ~この許可。
さすが、と言っていいのか、ヴェローナ。信じられない。

  ガソリンスタンドで生牡蠣、生エビをスプマンテと共に食べる

が嫌いな人も多いと思う。
(参考までに、ビールもあるし、カフェもあるし、ハム、チーズ系ももちろんある)



とにかく人が多いし、何を言ってもガソリンスタンドだし、うるさいし、ガサガサしてるし。

ガソリンスタンドは夕方から営業休止。
中にもテーブルはあるが、外に、8-10人はかけられる大型の木のテーブルが15位は出ている。
ちょっと遅くなると、それももう超満員。すごい盛り上がり。
初めてだと、ここはどこ??の雰囲気。

しかし、こんなところだが、これが結構美味なのである。
好きならやめられない。



実は、生牡蠣はちょっとショボい。しかし、海から遠く、かな~り遠く離れているヴェローナで、それもガソリンスタンドで食べるとなると、付加価値(???)が付き、意外と美味しく感じる。
ところが、生のエビ(スカンピ)の方は、これが結構美味しいのである。
どこぞのトラットリアで出てくるものより、身がぷりっとしている。



そして、スプマンテ。
プロセッコ、などという人はいないんだろうなぁ~(という雰囲気。悪くて巨大ジョッキのビール)
ジャンパンを開ける人もいるし、普通でフランチェコルタ??
フェラーリはいつも人気。
そこで私たちもフェラーリ。

エビも生牡蠣もプラスチックのお皿に盛られ、フォークもプラスチックなのだが、一応雰囲気はある。(ちなみに、調理したものはない)

レストランに行く前のアペリティフ。
なにせ、周りの道路は超渋滞。それなら、ここでちょっと時間を過ごしてから出発という方が粋だったりして。

また来年も行くんだろうなぁ。。。。きっと。



フェラーリ!!

フェッラーリ マキシマム ブリュット NV 750ML 1本
フェッラーリ
日欧商事 株式会社

Il top delle guide vini 2016 ワインガイドトップ2016

2016-04-14 18:03:22 | イタリア・ワインABC
Civiltà del bere: il top delle guide vini 2016



ヴィニタリーに行くと必ず買うものの続き。
ホント、この2冊は欠かせない。

実は雑誌の一部を別冊にしたもので、雑誌を買っても同じなのだが、別冊でコンパクトになっているのが嬉しい。
そしてヴィンタリーに行けば手に入るのも。

過去に、私が持っているのを見てオーダーした人がいるが、振込みやら、郵送料はかかるしで結構面倒なようだった。

さて、レストランに続き、今度はワイン。

言ったように、これはワインガイドではなく、ワインガイドのガイド。
レストランは点数で換算し1位からずらっと順位が出ているが、ワインは別な方法で「換算」している。

ワインの年鑑本は年とともに増え、主要なものは現在8冊。



イタリアソムリ協会AISが発行している Vitae
イタリアソムリエ協会から独立した旧イタリアソムリエ協会ローマ支部、現FIS発行の Bibenda
ガンベロロッソ創立者の一人チェルニッリ氏発行の Essenziale ai vini
レストランガイドも出している L’Espresso
おなじみ Gambero Rosso
ワイン・ジャーナリスト ルーカ・マローニ氏の Migliori vini italiani
スローフード発行の Slow wine
亡ワイン・ジャーナリスト ヴェロネッリ氏を引き継いだ I vini di Veronelli

点数で採点しているガイドもあるが、あとは、グラスやらぶどうやらで採点。
その中で、最も良いクラスのワインをエクセレントワインとして「換算」する。

Vitaeは 90点以上のワイン(ぶどうの木4本)472ワイン
Bibendaは 91点以上のワイン(ぶどう5房)591ワイン
Cernilliは 95点以上のワイン 198ワイン
L’Espressoは 20点中18点以上(ボトル5つ)223ワイン
Gamberoは グラス3つ 421ワイン
Maroniは 84点以上をお勧めワインにしているが、92点以上を対象 448ワイン
Slow wineは グランディ・ヴィーニ 408ワイン
Veronesiは スーパー3つ星 301ワイン

として換算し、幾つのガイドを「獲得」しているかを見る。

今年の全てのガイド獲得(8冊)ワインはたった1本。

サッシカイアSassicaia2012



7つまで獲得しているワインは3本。

ソライアSolaia2012
ルンガロッティのルベスコRubesco Vigna Monticchio2010
ジャンフランコ・フィーノのエス Es2013



6つまで獲得しているワインは15本
5つ獲得は22本
4つ獲得は59本
3つ獲得は130本
2つ獲得は342本

1つのみはその他ずらっとリストになっている。
そして、今年のワインというのが別にある。



赤 サッシカイア2012
スプマンテ フェラーリのリゼルヴァ・ルネッリRiserva Lunelli2007
      ベッラヴィスタのヴォットリオ・モレッティVittorio Moretti2008
      テルラーノのテルラーネル・グランデ・キュヴェTerlaner I Grande Cuvee2012
白 ヴァレンティーニのトレッビアーノTrebbiano d'Abruzzo2012
デザートワイン トラミンのテルミヌム・ゲヴルツトラミーネルTerminum, Gewurtztraminer2012

要は、それぞれのカテゴリーで最も獲得数の多かったもの。(だから、スプマンテのように一つとは限らない)

そして、今度はワイナリー。

最近はワインだけでなく、ワイナリーも評価している。
全ての本(8冊)で優良ワイナリーの評価を受けたのは4ワイナリー。



ロンバルディアのカ・デル・ボスコCa’ del Bosco
トスカーナのアンティノーリMarchesi Antinori
      サン・グイドTenuta San Guido
シチリアのタスカ・ダルメリータTasca d’Almerita

7つ獲得ワイナリー 16
6つ獲得ワイナリー 30
5つ獲得ワイナリー 53
4つ獲得ワイナリー 101
3つ獲得ワイナリー 146
2つ獲得ワイナリー 233

そして、同じく、1冊でだけ優良ワイナリーの評価がされているワイナリーはその他としてずらっとリスト。

この懲りよう。。。。。。

そして後まだ若干続くが、以上が主たる内容。

過去の評価の明記もあるが、見ると、ほぼ毎年サッシカイアは入っている。
しかし、この評価には若干落とし穴があるのは歪めない。

点数制ではないので、良いワイナリーで、生産ワインの数(量ではない)の少ないワイナリーがはるかに有利になるということである。(そのワインに評価が集中する)
つまり、バローロのようなクリュが幾つかあるところは、年によってばらつきが出てくるので不利になる。
また、ジャーナリスト、マローニ氏の評価は「フルーツの香りのあるワインvino frutto」なので(困ったちゃん。。。)、フルーツ的な味、香りの少ないバローロや、重たのあるブルネッロなどが不利になるということである。

そこであくまで参考であるが、細かく見ていくといろいろと見えてくるものがあり、面白い。



これです。2012年

サッシカイア 2012 750ml
サッシカイア
エノテカ



もう1本はこれ。これも2012年

ソライア テヌータ ティニャネロ (アンティノリ) 2012 赤 750ml
テヌータ ティニャネロ (アンティノリ)(TUSCANY)
テヌータ ティニャネロ (アンティノリ)

Vinitaly 来年は 3月26-29日

2016-04-13 11:10:32 | イタリア・ワインABC
今年のヴィニタリーが終わった。



と言っても今日が最終日なので、まだヴィニタリーは続いている。
ただ、最終日になると午後15時くらいから閉めてしまうスタンドが出てくるので、最後の数時間は開店休業、というとオーバーだが、そうとも言える状態になってくる。そこで、今日の午後、いつもの上映会があるため、4日をやめて3日間。

スタンドが時間(終了18時)より早く閉めてしまうというのは、日本では考えられないだろう。
そんなスタンドがあったら「時間内に行ったけれど誰もいなかった」とクレームになりそう。。。。
いや、その前に、主催者からの注意事項として「ちゃんと時間を守ってください」と注意書きがあるだろう。

なお、こちらもいい加減、イタリア人たちと行くようになってから、朝早くから行くことはなくなったが、昔、日本人同士で行っていた時は、オープン時間(9時30分)前には必ず着いていて、オープンと同時には入ったものだが、早朝もまだ閉まっているスタンド多数。
当然、スタンド関係者は早めに入れるのに、早めに入り準備万端入場者を待つ、というスタンドはそう多くはない。(笑)

こういうところがイタリアの可愛いところであり、困ったところでもあり、イラつくところでもあり、しかし、愛せるところ。

さて、今年の開催は4月だったこともあり(予想に大きく反して)天気に恵まれ、暑いくらいだったが、来年は3月の終わり。
会わない人には絶対に合わないが(当たり前)ふっと、懐かしい人に出会えたりして、そんな時がとても嬉しい。

2017年は3月26日から29日。
いろいろ批判はあれども、やっぱりやめられない。
一度もいらしたことのない方は是非どうぞ。

ヴィニタリー良いとこ一度はおいで

来年ぜひお会いしましょう。

キャンティの規定 Chianti

2016-04-02 17:22:18 | イタリア・ワインABC
キャンティの規定



もういい加減面倒臭いと思いながら、ちゃんと調べてみると面白い。(キャンティのページは40ページ以上!)

そういえば昔、キャンティ・クラシコの生産者が格下げのキャンティを作っていた時はそれなりに飲んでいたと思う。
それができなくなってから(のような気がする)、そういえば、今はキャンティは飲まないね~
だが、こうやってちゃんと調べてみると、以外と悪くなかったりして。
なんだか、懐かしさいっぱい。

*キャンティ・クラシコに関して別ページを参照してください~

DOC 1967年に制定
DOCG 1984年から
*当時はキャンティ・クラシコと一緒に一つのDOCG
1996年の大改革でキャンティ・クラシコが独立し、キャンティDOCGとなる

1.名称
ーキャンティ Chianti
ーキャンティ・スーペリオーレ Chianti Superiore

地域名入り
ーキャンティ・コッリ・アルティーニ Chianti Colli Aretini
ーキャンティ・コッリ・フィオレンティーニ Chianti Colli Fiorentini
ーキャンティ・コッリ・セネージ Chianti Colli Senesi
ーキャンティ・コッリーネ・ピサーネ Chianti Colline Pisane
ーキャンティ・モンタルバーノ Chianti Montalbano
ーキャンティ・モンテスペルトリChianti Monterpertoli
ーキャンティ・ルフィーナ Chianti Rufina

*7つあるのは有名です~(試験に出るよ~ なーんて)

2.品種
サンジョヴェーゼ Sangiovese 70ー100%
他はトスカーナで認可されている品種を使用することができる

*クラシコは「赤」ぶどう限定になっています~注意。

白ぶどう品種は10%まで
カベルネ・フランCabernet Fanc とカベルネ・ソーヴィニオンCabernet Sauvignon は15%まで

ただし今の所、キャンティ・コッリ・セネージだけは
サンジョヴェーゼ 75-100%
他は赤ぶどう限定 25%まで
カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニオンの使用は最高10%
ただし、2015年ヴィンテージまではトレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・デル・キャンティの使用は10%まで良い

*あれーこういうのやめてほしい。。。(どんぐりの背比べなのに)ボクだけちょっと違うのよ~
そして、今のところセネーゼだけだけど他も追随するかも??
いずれ、白ぶどうが混ぜられなくなったら悲しい。。。。

*なお、トスカーナで認可されている品種リストがだらだらあり(赤、白)見ると面白い。

すごーーーーーーくいろんな品種がある!(小さくて読めなかったらごめんなさい)



3.栽培地域
アレッツォ県
フィレンツェ県
プラート県
ピサ県
ピストイア県
シエナ県

4.栽培に関して
標高は700mまで
新しい畑はヘクタールあたり4000本以上
棚式の栽培は禁止(屋根式と前書いたような。。。日本語の方が難しかったりする今日この頃。。。)

ヘクタールあたりの収量 と ぶどうのアルコール度
キャンティ                9t 10、50%
キャンティ・コッリ・アレティーニ     8t 11、00% 
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ  8t 11、00%
キャンティ・コッリ・セネージ       8t 11、50%
キャンティ・コッリ・セネージ・リゼルヴァ 8t 12、50%
キャンティ・コッリーネ・ピサーネ     8t 11、00%
キャンティ・モンタルバーノ        8t 11、00%
キャンティ・モンテスペルトリ       8t 11、00%
キャンティ・ルフィーナ          8t 11、00%
キャンティ・スーペリオーレ      7、5t 11、50%

*ややこしい。。。。統一して欲しいと思うのは私だけではないと思う。。。

ぶどう1本の収量(平均) 最高3キロ(1996年以前の畑は5キロまで)

3年目の畑 最高の収量の60%
4年目から通常通り

5.醸造に関して
=ゴヴェルノ・トスカーノ governo all’uso Toscano はOK

=最高のワインの収量 と ヘクタールあたりのワインの最高の収量
キャンティ         70% 63ヘクトリットル
キャンティ・スーペリオーレ 70% 52、5ヘクトリットル
あとは全て         70% 56ヘクトリットル

=熟成
2年以上の熟成で リゼルヴァRiserva を名乗れる
ただし
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ と キャンティ・ルフィーナ はリセルヴァを名乗るのに うち6ヶ月以上の木樽熟成 が必要
キャンティ・コッリ・セネージ はリゼルヴァを名乗るのに うち8ヶ月以上の木樽の熟成 と 4ヶ月以上のボトル熟成 が必要

*いいかげんにして~お願い~

販売は収穫の翌年の3月1日から
ただし
キャンティ・モンテスペルトリ は6月1日から
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ と キャンティ・ルフィーナ と キャンティ・スーペリオーレ は9月1日から

*統一してほしいよね~ でもイタリアはこういうのができない。。。。

6.ワイン
キャンティ
最低アルコール度 11、50%
最高残糖分 4、0g/l
最低酸度 4、5g/l
最低エストラクト 20g/l
リゼルヴァは アルコール度 12%、エスラクト 22g/l

キャンティ・コッリ・アレティーニ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・コッリ・セネージ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 13、00%、23g/l

キャンティ・コッリーネ・ピサーネ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・モンタルバーノ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リセルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・モンテスペルトリ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・ルフィーナ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リセルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・スーペリオーレ
12、00%、4g/l、4、5g/l、22g/l

*見ていて頭が痛くなるのは私だけではないだろう。同じように見えても(残糖分と酸度を除いて)ビミョ~に違う。
イタリア人はこういう統一ができない。。。。
うちの畑はあっちのよりいいんだよ~というのを見せたいなら、、別にこれは最低、最高の基準なのだから、個人的に差をつければいいだけなのに。。。。

7.ラベルなど
畑入りは認められている

8.ボトル
伝統的なフィアスコ入りは認められている

以上です~ 疲れた。
でもまだブルネッロもある。。。

バローネ・リカーゾリ ブローリオ・キャンティ・クラッシコ 750ml
BARONE RICASOLI(バローネ・リカーゾリ)
フードライナー


バローロの規定 Barolo

2016-03-30 15:06:32 | イタリア・ワインABC
バローロの規定



バルバレスコに続いて。。。興味のある方に。共にピエモンテ州のページから抜粋。
バルバレスコとの比較がわかりやすいというか面白い。
できるだけ気をつけているけど、タイプミスがあったらごめんなさい。。。

DOC 1966年制定
DOCG 1980年制定
その後の改定 2007、2010、2011年に行われている

*DOCGにはバルバレスコと同じ年に制定されているが、熟成の年月が違うので、市場に出回ったのはバルバレスコが先

1.名称
ーバローロ Barolo(ヴィンテージもの annata)
ーバローロ・リゼルヴァ Barolo Riserva
ーバローロ、バローロ・リゼルヴァに地域名入りのもの menzioni geografica aggiuntiva(MGA)、畑名入りのもの vigna

MGAの数は 166(画像が読めるか。。。。)



2.品種
ネッビオーロ Nebbiolo100%

*当たり前だけどバルバレスコと同じ~

3.生産地域
ーバローロ Barolo
ーカスティリオーネ・ファレットCastiglione Falletto
ーセッラルンガ・ダルバ Serralunga d'Alba
ーモンフォルテ・ダルバ Monforte d’Alba の一部
ーノヴェッロ Novello の一部
ーラ・モッラの La Morra 一部
ーヴェルドゥーノ Verduno の一部
ーグリンツァーネ・カブール Grinzane Cavour の一部
ーディアーノ・ダルバ Diano d’Alba の一部
ーケラスコ Cherasco の一部
ーロッディ Roddi の一部

*バルバレスコより地域が広いし、コムーネの数が多い。。。

4.畑の条件
丘陵地帯で、谷間、日の当たらないところなどは除く
標高170m以下、540m以上は除く
新しい畑として北向きは除く(ー45度から+45度まで)
ヘクタールあたり 3500本以上
垣根式でグイヨー

*標高など、バルバレスコと微妙に違う。。。

=ヘクタールあたりの最大収穫量
バローロ、バローロ・リゼルヴァ、地域名入り 8t ぶどうのアルコール度 12、50 %(糖度をアルコール度に換算したもの)
それぞれに畑名まで入ると 7、2t 13、00 %
(収量が減り、糖度が上がる)

*アルコール度が0、5%高いよ~

=樹齢7年以下の畑の場合
3年目 4、3t 13、00%
4年目 5、0t 13、00%
5年目 5、8t 13、00%
6年目 6、5t 13、00%

5.醸造の条件
= ヘクタールあたりのワインの収量
バローロ、バローロ・リゼルヴァ共に 70% 56ヘクトリットル

畑名が入ると 68% 54、4ヘクトリットル
(当然下がる)

= 熟成
バローロ:38ヶ月(うち18ヶ月か木樽での熟成)
バローロ・リゼルヴァ 62ヶ月(うち18ヶ月が木樽での熟成)

*バルバレスコvsバローロ、26ヶ月vs38ヶ月、50ヶ月vs62ヶ月!

=販売
バローロ 収穫4年目の1月1日から
バローロ・リゼルヴァ 収穫6年目の1月1日から

*バルバレスコvsバローロ、3年目vs4年目、5年目vs6年目!

6.特徴
バローロ、バローロ・リゼルヴァ、地域名入り、畑名入り共
最低アルコール度 13、00%
最低酸度 4、5g/l
最低エストラクト 22g/l

*アルコール度が0、5度上がるが、あとは同じ

7.バローロ・キナート
バローロをベースに造ったアロマティックワイン。

*バルバレスコにはない。バルバレスコは甘いワンはありません~


バローロのロマネ・コンティ ブルーノ・ジャコーザ ドルチェット・ダルバ Bruno Giacosa
ブルーノジャコーザ
ブルーノジャコーザ

キャンティ・クラシコの規定 Chianti Classico

2016-03-28 20:33:45 | イタリア・ワインABC
キャンティ・クラシコの規定


絵がカワイイ

バルバレスコの次のバローロを飛ばしてキャンティへ。
なんとな~く、これもまとめのメモにしてみました。
農林省の原文他からの抜粋。
キャンティ・クラシコの細かい規定は結構頻繁に変更あり。

DOC 1967年制定
DOCG 1984年制定
1996年、キャンティ・クラシコが独立
*それまでは、一つのDOCGの中にキャンティとキャンティ・クラシコが存在していた

2010年からはキャンティ・クラシコのテリトリー内でキャンティの生産禁止
*それまでは、テリトリー内で、キャンティ・クラシコと格下げしたキャンティが生産できた

2013年からキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネが導入
*個人的に あちゃ~

1.名称
ーキャンティ・クラシコ Chianti Classico (ヴィンテージannata)
ーキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ Chianti Classico Riserva
ーキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ Chianti Classico Gran Selezione

2.品種
サンジョヴェーゼ Sangiovese 80%ー100%
その他の品種 赤ぶどう、トスカーナ州で認可されているもの、20%まで
*今は白ぶどうは混ぜられない。。。。昔は混ぜていたのに。。。残念



3.生産地域
フィレンツェ、シエナ県の9つのコムーネ(全地域か一部)で生産
*コムーネの名前は調べればすぐ出ているので省略~

4.栽培の条件
丘陵地隊、ぶどう栽培に適している向き、標高700mまで、谷間はダメ
*土質の構成で、泥地、つまり泥argillaの割合が多いところはダメという規定もある

新しい畑はヘクタールあたり4400本以上

栽培は屋根式はダメ
一般的にはグイヨー、「トスカーナのアーチarchetto toscano」、コルドーネ・スペロナート

ヘクタールあたりのぶどうの収量 最高7、5t
1本あたりの収量 最高2kg
最低 3年の木(ただし、3年目の畑からは、ヘクタールあたり最高3t)
ワインの収量 70%
ぶどうの最低アルコール度 11、5%(当然、アルコール度に換算。。。)

5.醸造に関して
熟成
キャンティ・クラシコ なし(収穫翌年の10月1日から発売可)
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 最低24ヶ月(うち3ヶ月以上ボトル熟成)
キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ 最低30ヶ月(うち3ヶ月以上ボトル熟成)
*これは知らなかった人にとっては意外だと思う。つまり、木樽での熟成の規定がない~

6.ワイン
ワインの最低アルコール度 キャンティ12%、リゼルヴァ12、5%、グラン・セレツィオーネ13%
最低酸度 4、5g/l
最低エストラクト キャンティ24g/l、リゼルヴァ25g/l、グラン・セレツィオーネ26g/l

7.ラベルとボトル
畑名入りは認められている

ボトルは、リゼルヴァ、グラン・セレツィーネでなければ、未だにフィアスコは認められている。。。

*なお、キャンティ・クラシコにはキャンティ・クラシコ協会というのがあって、生産地域内のほとんどのワイナリーが加盟しているが、していないワイナリーもある。その代表はペルゴレトルテで有名なモンテヴェルティネ。

規定は、面倒、退屈だと思うが、以前の規定がどうだったかを見ると何が変わったか、つまり昨今の傾向が見えてきて面白い。
そして、キャンティ・クラシコのような場合はキャンティと比較するのも。
かなり複雑 になるので、その辺りはまた。。。。

キャンティ ラブコレクション 750ml
Felsina(フェルシナ)
成城石井