在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Georges 様 コメントをありがとうございます

2017-01-04 09:51:14 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Georges様 コメントをどうもありがとうございます。

そう、これです。
ワイナリー名を失念していましたが、ご指摘のワイナリー Medici Ermeteのランブルスコ「コンチェルト」が、10数年前、話題になったランブルスコでした。
仲間内で、飲んだ??と。

「アッソーロ」の方も何度か飲んだ記憶はありますが、今度見かけたら購入してみます。
私が住んでいるローマでは、エノテカでランブルスコはあまり見かけず。。。。(目が素通りしている可能性もあり。。)

昔のランブルスコはべたっと甘いものが多く閉口していましたが、いまは軽くすっきりな辛口も出てきて、いいですね。

なお、最後になりましたが、コメントは承認制としていますことをお詫び致します。
日本とは時差があり、朝になると変なコメントが何件も。。。(全く、こういうことをやる人を軽蔑します)
でも必ず目を通しますので、今後とも宜しくお願い致します。


お手頃値段のランブルスコ。おすすめ。

メディチ・エルメーテ・アッソーロ・フリッツァンテ・ロッソ・レッジアーノ・セッコ
メディチ・エルメーテ
メディチ・エルメテ



ランブルスコを改革した??と言ったらちょっとオーバーかも。でも一度は飲むべきランブルスコ。

コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ [2015] 750ml 【メディチ・エルメーテ】 スパークリングワイン 赤 辛口
メディチ・エルメーテ
メディチ・エルメーテ


Lancillotto 2015? Barbolini

2017-01-03 17:14:50 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Lancillotto 2015? Barbolini

ランブルスコ




ずっと昔、まだワインを勉強していないころは、それなりにランブルスコを飲んでいた。
当時は、バローロを知らなくても、ブルネッロを知らなくても、それなりにランブルスコの名は知られていた時代であった。

日本人だけではなくアメリカ人も好きで飲んでいた時代で、某有名レストランのオーナーが、「ランブルスコ、あれはイタリアのコカコーラ」と豪語していたように、レストランでも結構頼む人がいた。

今とは違って、少なくともローマで出会えるランブルスコはホロ甘いタイプだったので、当時、ローマで超有名レストランだったオーナーとしては、自慢のボンゴレのスパゲティを甘いランブルスコと一緒には食べて欲しくなかったよね。。。と今では思う。

その後、ランブルスコは全く飲まなくなった。
一時期、これがランブルスコ??という評判の某ランブルスコが出た時代は、再び少しは飲んだが、それ以外はバッタリ。

それが、友人、パオロの勧めで飲み始めたラディーチェRadice以来、興味を持つようになってきた。

ラディーチェは、このワインを開けた後、改めて飲んだのだが、かなりの名品だと思う。

さて、どうしても劣ってしまうのが残念だが、こちらは、よく行くエノテカのオーナー、マルコの推薦。
どこかの試飲会で気に入ったかた仕入れた、とのことで、購入し、年末に飲んでみた。

ラベルには「辛口」と表示がある。

注ぐと、ちょっと濃いめ、いかにもランブルスコらしい明るいルビー色。
ラディーチェと比べてはいけないが、色がかなり薄いラディーチェに比べると、ちょっと普通すぎ。
香りはまずまずの強さ。ランブルスコらしい明るい色のフルーツ、森の木の実などのフレッシュ感を帯びた甘さがふわっと出る以外、割とニュートラル。
シュワっとフレッシュ感、程よい酸味、わずか感じる甘さ(糖分ではない)というか柔らかさ、そして、優しいタンニンのバランスが良く取れている。

アルコール度11%。
ヴィンテージ表示はないが、2015年のはず。

ラディーチェのようなちょっと変わった、ランブルスコらしくないランブルスコを求めると、ちょっと違う、となるが、ランブルスコらしいものを求めた場合には、悪くない。++(+)


Sangiovese di Romagna Superiore Calisto 2001 Stefano Berti

2016-09-21 11:08:34 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Sangiovese di Romagna Superiore Calisto 2001 Stefano Berti



少し前に光栄にもNHKの番組に出演させていただき、ローマのワインのブロッガーです、と紹介されたのだが(といっても、本人はまだ番組を見ていない。。。)、夏はなんだがせわしなく、ブログを書くのがばたっと途絶えてしまった。

書きたい記事はたくさんあるのだが、いかんせん、時間が取れない。
しかし、夏も終わりに近づき、重い腰を上げてそろそろ。。。。

さて、時間系列をほぼ逆行するような気がするが、まずは、数日前に飲んだワインから。

本当に驚かせてくれるワイン、というのは存在するが、これは、超高級価格、品質のワインである場合もあるだろうが、そうでない場合もある。
いや、超高級有名ワインの場合は、美味しくて当たり前だから、本当には驚かないかもしれない。

このワインには、ここまで驚いたワインはそう多くはないだろう、と思うくらい驚かされた。

まだソムリエ協会発行の某ワイン年間の一部を執筆していた頃、担当の地域は毎年変わるのだが、エミリア・ロマーニャの一部を担当することになった。
そこで、エミリア・ロマーニャのワインをほぼ制覇、とまではいかないが、かなり飲み込んだ。
幸い(笑)ランブルスコは担当ではなかったので飲まなかったが、サンジョヴェーゼ、アルバーナ。。。。

ちょっとマイナーなエミリア・ロマーニャ州にも、有名、高品質ワイナリーはある。
その有名どころを押しのけて、個人的に非常に気に入ったワイナリーがこのワイナリーである。

購入したのか、いただいたか、いや、たぶん、年鑑本の試飲の際にサンプルが2本づつ来るのでその余りだったか、今ではもう覚えていない。

そう、15年前のヴィンテージ、15年近くが経ったのである。

何年も取っておこうとは思ったワインである。
そこで、ワインクーラーにいつもすやすやと寝ていた。

しかし、こんなに長く取っておこうとは思っていなかった。

そこで、数年前から、開けよう、開けようと思いつつ、なんとなく時期を逃していた。
ある時から、もういい加減にダメになっているような気がして、開けるのをためらうようにもなった。

ずーーーーーーっと前、ワイン通と称する人たちの集まりに、かなり熟成した白を持って行ったら、こんなに経ってる白、飲めないよね〜、という人がいたのである。個人的には熟成された白は好きだし、どんなにダメになっていても勉強になるので嬉しいのだが、美味しいワイン(安全圏のワイン)だけを飲みたい人もいるんだぁ、勉強になると微塵も考えない人もいるんだぁ、とある意味開眼だったのである。
そのワインは決してダメになってはいなかったのだが、よく熟成していた。
以来、ワインを持参する時はちょっとトラウマ。

そこで、このワインは(ワインクーラーにまだ他にもあるのだが。。)ある頃から、友人とは一緒には開けられないワインとなった。

ところが、友人のルカは、そういうことがわかる人である。
そこで、何か持っていくことにした時、ちょっと迷ったがこれにしてみた。
もしもダメになってたらごめんね、と。

さて、ルカが選んだのは白ワイン、そこでそちらを先に開け、その後でこちらを開けた。
ドキドキ。ドキドキ。

コルクはパーフェクト。
スクリューがしっかり入り、割れもせずしっかりと抜け、ブショネでもなかった、(ほっ)そして。。。。。。。。信じられないくらい素晴らしい味わいだったのである。

15年。それも、エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼが15年たって、素晴らしいワインになっている。
まだ生き生きとしている香り、そして、その後、2時間以上たっても全く衰えを見せなかった。むしろ、ますます広がりが増しているくらいだった。
そして、タンニンは丸くなっているとはいえ、存在感を失ってはいず、ビロードのように心地よい。
タンニンが丸くなっている分、甘みを感じるが、酸もほのかに残り、甘さと、まろやかさと、タンニンと酸味とが絶妙なバランス。

驚き。

見事。

ルカも驚いている。私もこんなに驚いたのは久しぶりくらいに驚いた。
そして、その驚きがその後数時間続いた。

ステファノ・ベルティ。感動。感謝。

Rio Rocca 2013 Il Farneto リオ・ロッカ 2013 イル・ファルネート

2016-07-23 21:17:20 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Rio Rocca 2013 Il Farneto





ワインに関しては何歩か秀でているササキさんの家で、ずっと前にいただいた。

時に、開眼するワイン、がある。
有名とか、美味しいとか、高級とか、そういったものとちょっと違う、超えていると言ってはオーバー、そういったものと関係ない、と言った方があっているかもしれないワインがある。

有名ならなおさらいい
美味しければさらにいい
高級ならそれはそれでいいのだが

ちょっと違うワイン。

エミリア・ロマーニャの発泡性。
王冠なので、スポン、と抜く。
ラベルの表示されているようにビオワイン。
昨今、頭をかしげるビオが多い中で、本物のビオワイン。

品種は、土着品種スペルゴラ。

やや枯れた感じの緑の香り
柑橘系の花の香りのようでもある。
カリッと焼いたパンの耳の香りもほんのり。
ちょっと臭いとも言えるので、すぐに自然派のワインだとわかる。

泡がプチプチっと広がる。
でも優しい。
いかにも上等な泡、というのとは違う。
泡も大きく、ちょっと田舎っぽい。

酸味がきりっ、ふわっとあり、持続性が長いわけではないが、何か残るものがある。

有名なワインを飲みたければそれでいい。
高級なワインを飲みたければそれもいい。
評価が高いワインを飲むのもいい。
でも、ちょっと違う、優しい、心と体に優しいワインは、時には必要である。

そっと体に染みて、心を癒してくれる。

灯台下暗しとは言ったもので、マルコのところにあった。
2013年だからちょっと経っている。
でも、美味しい。


イル・ファルネートのワインはちゃんと日本にも入っている。


イル・ファルネート / スペルグレ [2014]
イル・ファルネート
イル・ファルネート


世界一になってしまってかなり迷惑(大好きなレストランなので嬉しいのだが)Osteria Francescana

2016-07-07 17:19:11 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
世界一になってしまって予約が取れない
1位じゃなくても、たとえ10位でも行くことにしていたのに。。。

モデナの超有名レストラン、フランチェスカーナに行くことにしていた小さなグループがある。
超グルメツアー。

昨年の10月からだから、1年前から予約をトライしている。
10月の予約は7月1日から受け付けるということで、待ちに待ち、7月1日にトライした。
(トライしたのは私ではなく日本の某社)

ところが電話が全然繋がらなかったらしい。
個人ならロックコンサートのチケットを必死でゲットするのと同じ、時間になったら電話をかけまくったのだろうが、そうはいかず。

そこで連絡が取れた時には、すでに10月は昼も夜も全て満席。

とにかくイタリアからトライ。
確かにすぐに簡単には繋がらなかった。

話を聞くと、7月1日 10時、受付開始から30分で全て一杯になったそうな。

仕方ないので、ウェイティングリストのリクエスト。

うーーーん。
過去に2度行った時は簡単に予約が取れたのに、世界
ランキング上位にじわじわと組み込み、さすがに1位になってしまって、これはもう2度と行けないかもしれない。

もう一度、焦げたイカと生牡蠣の香り(だけ、姿は見えない)キャビア添えのパスタを食べてみたいと思ったのに。(もうメニューにないかも知れないが。。。)

仕方ないので、代わりに別の(町の)3つ星を(別の日に)予約したが、ここも、10月でほぼ一杯。
いつなら空いているんですか????と聞き、なんとか取れた。

普通のレストランは、10月ですか〜?と、あまりに早すぎで、電話口の向こうで、ぷぷぷ、と笑っているのであるが、もうすでに取れないところは取れない。
そして、取れないのは三ツ星。

こういうのって、不況の風はどこに吹いているんだろう??と思わせる。

私のところには間違いなく吹いているのであるが。。。。



Radice Lambrusco di Sorbara 2014 Paltrinieri ランブルスコ

2016-07-01 16:59:06 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Radice 2014 Paltrinieri

昔はイタリアのコカコーラ;ランブルスコ



昔、ランブルスコのことを「イタリアのコカコーラ」と表現していた人がいた。
昔は(一応今でも)かなり有名なレストランのオーナーである。
日本人、そしてアメリカ人に人気のあったレストランで、日本人は勧められるままのワインを飲むだろうが、アメリカ人あたりから結構リクエストがあったのかもしれない。
または、イタリア人ももちろん訪れるので、軽くて適度に甘く、若干発泡性で飲みやすい、歴史的にも古く有名なランブルスコについては尋ねられていたのかも。

「あれはね〜、イタリアのコカコーラだよ〜」と答えていたのを何度か耳にした。

その頃は「イタリアのコカコーラかぁ」と思いながら、それでもたまには飲むこともあったが、その後、ワインの勉強を始めたらピタっと飲まなくなった。

その後、再びランブルスコを飲むようになったのは、随分たってから。
なぜか突然高評価のランブルスコが登場し、飲んだ?どうだった?と、一部ではあるが、話題になったからである。
「コンチェルト」だったような気がするが、これはさすがに記憶は定かではない。

そして、最近、これも一部ではあるが、ランブルスコが流行っている。
ほお、結構美味しい〜!と思ったのはこの1本。

その後もランブルスコ好きの友人がいたりして、飲まされているうちに、かなり見直してきている。

Radice 2014 Lambrusco di Sorbara 100%

すっきり辛口のランブルスコ。
香りはおだやか、それほど強いわけではない。しかし、口に含むと、イチゴ、木イチゴ、そして、イチゴのヘタやら種やらが広がる。
いたって軽め、程よい発泡性、イチゴの香りはあれどもすっきり辛口。酸味もとてもきれい。
暑い夏、ぐっと冷やして、キリッと爽快、何度飲んでも飽きない。++++

いつの間にか友人がこのワインを気に入っていて、何を飲むか聞いたら、ランブルスコがいい、と言いだしている。。。。





記憶は曖昧なのだが、確かこれが最初のびっくりランブルスコだったようなきがするのだが。。。。

コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ【Concerto Lambrusco】【イタリア産・赤いスパークリングワイン・辛口・750ml】
メディチ・エルメーテ【Medici Ermete】
メディチ・エルメーテ【Medici Ermete】

5 Amarone; Sant'Antonio, Tommasi, Masi, Begali e Allegrini アマローネ5種

2016-02-28 15:04:28 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Amarone della Valpolicella 2012 Tenuta Sant’Antonio テヌータ・サンタントニオ
Amarone della Valpolicella 2012 Tommasi トマシ
Amarone della Valpolicella Costasera 2011 Masi マージ
Amarone della Valpolicella Monte Ca’ Bianca 2010 Begali ベガーリ
Amarone della Valpolicella 2010 Allegrini アッレグリー二



アウグスト氏経営のエノテカ、食料品店ディ・ビアジョDi Biagioの土曜日の午後の試飲会。

久々のアマローネ。本当にこのところ飲んでいなかった。
昔(もちろん今でも)どんなワインが好きかとか、ワインでは何が好きかとかよく聞かれたものである。
その時はアマローネとよく答えていた。(ちなみに今はバローロ)
どうして?と聞かれると、敬意を表して、と。

ぶどうを干してワインを造る、という行程は、ワインを学び始めたころには結構印象的だった。
干さなくったって造れるのに~ が単純な個人的意見。
ソーテルヌのように貴腐が付く(もちろん勝手に単純に付くわけではないが)
収穫を少し遅くして完熟、超熟のぶどうからワインを造る(これも、鳥に食べられてしまうリスクなどあり)
ならともかく、わざわざ収穫して、そのまま醸造すればいいものを、箱に並べる、藁の上に並べる、または吊るして干すなどの面倒くさーい行程を経てから醸造に取り掛かる。
その間、通常3ヶ月。
一部屋、それも屋根裏など、条件の整った部屋が必要だし、風通し、温度、湿度など考慮して毎日窓を開け閉めしないといけないし(収穫直後のことだから秋から冬場)そういった条件の整えられない部屋の場合は、エアコンなどの機械設備をばっちり整えなといけない。つまり、手間暇をかけるか、お金をかけるか。
干して水分の蒸発したぶどうから取れる液量は当然少なくなるし、収穫するぶどうは全く傷の付いていない完熟ぶどうでないといけないし、干してある間ヘタなカビ(貴腐ではない)が付くこともあるし、なんでざわざわそこまでして??が単純な第一印象だった。
そして、造るワインはソーテルヌのようなデザートワインではなく(一応)辛口のワイン!
それなら、干さないで造ってもいいのでないの??
しかし、人間のチェレンジ精神はこういうところでも発揮され、収穫し、干して、デザートワインではなく、食事用の辛口ワインを造ってしまうのである。

アマローネと一般に呼ぶが、正式にはアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ、つまりヴァルポリチェッラのアマローネということである。
干さなければ普通のワイン、ヴァルポリチェッラに、ちなみに、干して甘いデザートワインにすれば、レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラになる。

品種は必ずブレンドで、コルヴィーナが主体、45%から95%までなので、コルヴィーナだけで造ればアマローネとは名乗れない。
クラシカルなブレンドはコルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラだが、最近はコルヴィノーネがコルヴィーナの代わりに使われるし(50%まで)モリナーラはだいぶ使われなくなっている。

さて、これだけ手間暇かけて造り、収量も少ないアマローネは当然値段が高い。
それをタダで5本も開けてしまうアウグスト氏の心意気は半端ではない。

アマローネは全体に色が濃く、ボディがあり、主張がある。残糖分の多いタイプは辛口ワインの中でも甘いくらいだし、残糖分をほとんど残さず醸造したタイプは辛口の中にほろ甘さ、ほろ苦さを感じる。超熟のフルーツ、コンフィ、バルサム臭、カカオ、チョコレート、カフェなどの香りが特徴。

2012 Tenuta Sant’Antonio
コルヴィーナ70%、ロンディネッラ20%、クロアティーナ5%、オセレータ5%。
値段も比較的安くて、華やか、モダンで明るい印象の万人受するタイプのアマローネ。ヴェルポリチェッラの上級クラスのラ・バンディーナLa Bandinaはよく飲んだものだと懐かしかったりする。++++

Amarone della Valpolicella 2012 Tommasi
コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ15%、ロンディネッラ30%、オセレータ5%。
個人的には好みのタイプ。モダン、華やかとは逆に落ち着きがあり、最初はやや閉じている印象で、徐々に出てくる。持続性もよく、クラシックにまとまった感じが好み。+++++

Amarone della Valpolicella Costasera 2011 Masi
コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ。
超有名ワイナリーなので、マージだと思って飲むとなんでも美味しく感じてしまう。こういうワインこそブラインドで飲まないと。。。香りはやや弱く、味の持続性もやや劣る。+++(+)

Amarone della Valpolicella Monte Ca’ Bianca 2010 Begali
コルヴィーナ40%、コルヴィノーネ35%、ロンディネッラ20%、オセレータ5%。
このアマローネだけ知らなかった。それともラベルが変わったために記憶にないのか。とにかく、ちょっとびっくりのアマローネだった。値段は決して安くない。しかし、色は濃く、華やか、モダンで、きれいで、アルコール度16%と高いのに(他は基本的15%)感じさせることはなく、しっかりしたボディを持つのだが、優雅さもある。+++++

Amarone della Valpolicella 2010 Allegrini
コルヴィーナ90%、ロンディネッラ5%、オセレータ5%。
コルヴィーナの使用量が最も多い。アッレグリー二と言えば、コルヴィーナ100%で造ったラ・ポーヤLa Poja(当然DOCではない)が思い浮かぶ。90年代、なんて斬新なワインだと思ったことだろう。あの頃、ポーヤもアマローネも結構競うようにして買ったので、今でも何本かうちのワインクーラーに眠っている。。。さて、とにかく値段が高い。60ユーロをはるかに超え、確かにアマローネは安いワインではないのだが、ちょっと高すぎ。香りはじわじわと出てきて良いのだが、これだけの価値はないような。。。。トマシを2本買ってもお釣りがくる。。。+++(+)


Vinitaly隣のガソリンスタンド: 別名 シャンパン&オイスター・バー

2015-03-26 15:55:35 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Vinitalyの隣のガソリンスタンド:
別名 シャンパン&オイスター・バー



Vinitalyが終わった。
今回は4日間、最初から最後までいて、さすがに、4日目は頭と体力もだが、結構、舌がピリピリ来た。冷たい水を口に含んで、しばし舌を冷やすと気持ちがいい(笑)。こういうことをするのも、こういう感覚を感じるのもVinitalyだけだろうと思いながら。

今回のVinitalyで、実は一番驚いたのはガソリンスタンド。
Vinitalyに通い始めて15年になるが、このガソリンスタンドの件は知らなかった。一緒に行ったマルコもVinitaly経験豊富なのだが、初耳だそうな。もちろん15年前にはやってなかったはずだが、どうも数年以上の伝統はあるらしい。
場所は見本市会場のすぐ隣り、結構敷地のあるガソリンスタンド。
すごい。なにがすごいかというと、Vinitalyの終了時間後、シャンパン・バー(イタリアの泡物も含む)に変身してしまうのである。
夕方には本業、つまりガソリンの販売をやめて、誰が考えたのか、シャンパン(正確には泡物)&オイスター・バーになる。
全体は結構広い。普段はコーヒーを飲む、イタリアでは見慣れたカウンターと、本来はガソリンスタンドのバーなので、大して広くはないカウンター前のスペースには、これまた見慣れた小さな丸テーブルがいくつかあり、私たちがついた頃には、もうすでに人でいっぱい。
隣接した部屋には大きなテーブルがいくつかあり、さすがに夜は冷えるので先客が占領していて、すでにすごい熱気。とてもガソリンスタンドとは思えない雰囲気。
そして、建物前の敷地は、さすがにガソリンスタンドなので広く、そこに8人は座れる大きなテーブルが10以上ある。私たちがついた頃にはまだパラパラだったのだが、続々と人がやってきて超満員になった。
カウンターの隣には、コカコーラの赤い冷蔵庫。普通ならコカコーラやらオレンジジュースが入っている冷蔵庫には、泡物しか入っていない。
それも、フェラーリがゴロゴロ、そして、ボランジェ、クリュッグ、さらにはドンペリも入っていて、そんじょそこらのワインバーの冷蔵庫よりすごい。誰がガソリンスタンドでドンペリを開けるのかと思うが、開けるのだろう。常連で、自分で勝手に冷蔵庫を開けてシャンパンを取っている人もいる。

私たちのグループは、6-7人のはずが膨れ上がって15人以上になり、グループの伝統(なのだそうだ)フェラーリのペルレ、マグナムボトルを開ける。途中でボランジェのおごりが入り、ペルレのマグナムは2本目を開ける。
ビール(一応泡物)を1,5 リットルはありそうなピッチャーで頼んでいるグループもあったが、顧客、常連に生産者など、豪快な人が多く、かなりのシャンペンが飛び交っていた。
ちなみに泡物でも、プロセッコはない。。。

そして、さらにびっくりなのがメニュー。
サラミとチーズの盛り合わせもあるが、ここの自慢はと生牡蠣と手長エビ(スカンピ)の生。
生牡蠣は季節柄、かなり身が小さく、一応ご愛嬌だったが、手長エビの生は絶品だった。
大皿に盛られた手長エビと生牡蠣も、ボトルと一緒に飛び交っている。

次から次に人がやってきて輪が膨れ上がり、建物の中も外も凄い人。熱気で溢れ、あちこちで乾杯。いい加減にVinitalyで出来上がってるところにシャンパンが心地よく、ガソリンスタンドという不思議な場所とのコントラスト、そして生牡蠣。
なんとも不思議な空間と時間だった。


おしゃれなのは、ちゃんと名前入りのグラスがあること。名前の入っていないグラスを使っているワインバーも多いのに、びっくり。そして、グラスは高級ではないが泡物用仕様。
しかし、許可の厳しいイタリアで、いったいどういう許可を取っているのか。
ガソリンスタンドでこれだけのものを出しているところは、世界中でもここだけのような気がする。
もちろん、vinitaly期間の限定だが、ちょっとしたフェスタはたまにやっているらしい。

それから、いくら払ったかは知らない。たいてい誰かが大盤振る舞いするので(一人とは限らない)いくらになったのかわからない。
ガソリンスタンドとしては、他のテーブルも含めて、相当な収入になったことは間違いない。

Prosecco Colfondo -Casa Belfi

2013-09-29 21:57:10 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Prosecco Colfondo -Casa Belfi


プロセッコのColfondo o Col Fondoコルフォンドはあまり知られていない。
Fondoは底、conは一緒という意味なので、底に、という意味になる。
または、そして、フランスではSur Lieと呼ばれる。
Sur Lieというと、今はよく上品質の白ワインのひとつの作り方として知られているが、これはプロセッコである。
プロセッコの地域では、伝統的な造り方のひとつだそうだ。
瓶の底におりが溜まり、軽く振って飲むので、濁り酒のごとく、少しにごったプロセッコになる。

プロセッコはシャルマー式で、つまりタンクで大量に造るのだが、コルフォンドは、春、復活祭のころ、ボトルに詰めて、発泡させる。
そして、そのままである。というと、簡単そうだが、そうはいかない。
シャルマーで造った普通のプロセッコは、多少品質が劣るものでも、おりを取り除いたあと糖分などを調整するので、ある意味いくらでもごまかせる。
しかし、コルフォンドはごまかせない。ボトルに詰めたものがそのまま最終製品として市場に出るので、ベースワインの品質が良くないと良いものにはならない。

そのままなので、自然とおりがボトル内に溜まる。溜まったおりをボトルの口に集めて、取り除き、門出のリキュールを足し、糖分などを調整すれば、普通のクラシコ方式のスプマンテになるのだが、たまったおりを除かず、おりを混ぜて飲む。
もちろん、ボトルの底にたまったおりを、混ぜず、揺らさずグラスに注いで、残しても良い。
門出のリキュールも当然入れていないので、糖分ゼロの超辛口である。そして、もともとのベースワインに酸味があるので、酸味が特徴のものになる。
そして、ベースワインが良くないと、酸味がきついだけの、美味しいとはいえないものになってしまうので、良いワインを造る必要がある。
というわけで、単純ではないのである。
また、普通のプロセッコは、早いうちに飲んだほうが良いのだが、コルフォンドの場合は、長く置いておける。シャンペンが長くボトルの中で熟成されるのに似ているからだ。

ベルフィは、ラベルにも明記があるが、ビオである。
ラベルが非常にかわいい。
色は濃い目、ボトルを揺らして飲んだので、当然濁りがあり、極辛口、酸味がかなりあるが、きつすぎるほどではない。品質の良いベースワイン、アミノ酸を含むおりが、味と香りを与えている。自然派で、やさしい。本物の自然派ワインは心に響くやさしさがある。
なお、ベルフィのコルフォンドは王冠使っている。

また、白も美味しかったが、赤が大変気に入った。
品種はCabernet とRaboso。
アルコール度12%で、いまどき重たい赤が多い中、大変うれしい。とてもきれいな赤で、小さなフルーツの香りが心地よい。自然派ワインらしく、程よい酸味があるのに、最初の口当たりはやさしく、主張過ぎることがなく、脇役として料理を引き立てる。
暑い時期だったこともあるが、少し冷やしてみた。これが、大変美味しかった。暑い夏に、少し冷えた赤ワイン。タンニンがきついわけでもなく、程よい酸味が非常に心地よい。
海辺で魚料理でも良いと思った。

Quintarelli 3   Bepi 2002 Amarone 2003, Alzero 2001 e Recioto 1997

2013-02-24 21:18:25 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Giuseppe Quintarelli  -ヴェネト州

Rosso del Bepi 2002
Amarone della Valpolicella 2003
Alzero 2001
Recioto della Valpolicella 1997





Bepi
Corvina e Corvinone 55%, Rondinella 30%, Cabernet, Nebbiolo, Croatina e Sangioveses 15%
このワインは、良くない年に造るという格下げのワインなのだそうだ。2002年は、本当に天気が悪く、あちらこちらで格下げされたが、これもその1本。しかし、個人的には2002年のワインは大好きである。むしろ2002年がリストにあったら、積極的に頼む。細いが、酸があるのでエレガントだし、飲みやすい、また、どんなになっているかの楽しみがある。
カルーバ、胡桃のほろ苦い、かすんだような香り(なんと言うんだろう・・・)フルーツはもちろん、バルサム臭、丁子、カカオなどなど。時間と共に出てくる。ボディはよく、甘いくらいのまろやかさがあり、持続性も良い。値段も比較的安いので買おうか、と思ったころには売れ切れていた。(試飲会のあとに、何本かを販売していた)

Amarone
品種は同じ。面倒なので省略!
おひさしゅう。と、ペコと頭を下げたい。
16.5%のアルコール。しかし、全く感じない。
ガーネット色。スミレ、バラ、森の木の実、サクランボ、スパイス、カルーバ、カカオ・・・書くのが嫌になるほどいろいろ出てくる。2003年は実に暑い年だったからか、若干奈良漬け風の香りも混じる(ごめんなさい)と思っていると酸も上がってきてエレガントな面が見える。インパクトがきれいで、ボディがあるのに、重たさは全く感じず、むしろエレガントで繊細でもあり、花とミネラルが最後にきれいに残る。このアルコール度で、2003年で、こういう香りが残ってしまうとは。さすがクインタレッリ。



Alzero
Cabernet Sauvignon 40%, Cabernet Franc 40%, Merlot 20%
つまりボルドータイプだが、干してある。
個人的にはボルドーより断然ブルゴーニュが好きである。カベルネだから好きと言うことは全くない。しかし、さすが。ちょっと高すぎなのが難点だが、これをあと5年は置いておいて(すでに2001年だが)飲んでみたい。
なお、2001年は、古いヴィンテージを持ってきたというのではない。アマローネも、みんな(ほぼ)新しいヴィンテージを持ってきている。
これは、4年の熟成(アマローネよりは小さな樽、8HLだったと思う)に6-8年のボトル熟だそうだ。早くお金に換えたい、と思っている造り手は、そこまでしなくても、と言うような気がする。
かなり濃い目の色合い。
ドライのバラ、甘い香りが魅力的。よく熟したフルーツ、森の木の実がきれいで、ミネラル、バルサム臭、ユーカリ、ミント、チョコ、混じってミントチョコ、リコリース、コショウ、グラフィティ・・・これも書くのが嫌になってくる。なお、ピーマンはない。存在感があり、ボディは申し分なく、まろやか、ああ、きれいにまろやかで、タンニンは見事、持続性は当然あり、さすが。そして、まだ若さがある。2本買ったら(買えたら)もう1本はあと10年経って飲みたい。

Recioto
こういうワインは、考えながら、メモを取りながら飲むものではない。失礼にあたる。エレガント、酸と甘さのバランスが絶妙で、ひたすら長い。幸せ!なのでした。(試飲会ではなく、素敵なレストランで素敵な人と一緒ならさらに、なのだが・・・)

Quintarelli 2 Bianco 2011, Primofiore 2009 e Valpolicella superiore 2004

2013-02-24 20:26:43 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Giuseppe Quintarelli: 7 vini -ヴェネト州
Bianco Secco 2011
Primofiore 2009
Valpolicella Classico Superiore 2004
Rosso del Bepi 2002
Amarone della Valpolicella 2003
Alzero 2001
Recioto della Valpolicella 1997





Bianco
Garganega, Trebbiano toscano, Sauvignon bianco, Chardonnay, Saorin
やや緑がかった黄金色。花の香りがきれいで、ミネラルがとても良い。エニシダなどの黄色の花、柑橘の砂糖漬け風の甘さに加え、若干のスモークの香り、香草、そして、かなり高級な香水、化粧品の香りなどがふわっと交差する。
酸はあるが、塩味が結構強く隠れてしまう。ボディもしっかししていて、存在感のある素敵な白。ミネラルの残り香が魅力的。
ワイン好きには赤、絶対赤、と言う人が多いが、個人的にはかなり白が好き。それも、だいぶ経った白が好きである。これを数年(以上)おいておいて、飲みたい。ところで、白も造ってたんだぁ、と思ったのでした。



Primofiore
Corvina Veronese e Corvinone 50%, Cabernet Sauvignon e Franc 50%
かわいい名前。しかし、ワインは、一番安くて軽いワインであるが、すでにしっかりしている。まだ紫が若干ふちに見えるかも?と思うくらいの赤。ピーマンの香りがあり(悪い意味ではなく)すぐにカベルネだとわかる。まだ、ワインらしいvinosita’が残り、よく熟したサクランボなどのフルーツの香り、甘いスパイス、ユーカリなど。他に比べると当然シンプルだが、フツーのワインに比べるとかなり複雑で、強さ、持続性共に良い。
酸がきれいで、持続性もよく、フルーツの香りがきれいに残る。
このワインですでに干したブドウを使用している。

Valpolicella
Corvia e Corvvinone 55%, Rondinella 15%, Cabernet,, Nebbiolo, Croatina e Sangiovese 15%
クインタレッリの不思議なところは、まあいろいろなブドウを使ってるなぁ、と言うところ。そして、全て干すので、つまり、カベルネもネッビオーロも干しているということである・・・
森の木の実、よく熟したものと若干コンフィになったもの、アルコール漬けになったものが混じり、パイプタバコ風の甘い香りもある。ドライの花、ミネラル、バルサム臭、わずか、カンフォラ(怒らないでね)など。
酸がきれい、ボディは程よく、甘さ(正確にはまろやかさ)のバランスがとてもよく、エレガントでもあり、最後にミネラルと塩味がしっかり残る。個性がほどほどで、料理には合わせやすい。
このヴァルポリチェッラは、思い出のワインの1本。ずっと昔、ボローニャで飲んだのを思い出す。


Amarone della Valpolicella Giuseppe Quintarelli 1

2013-02-24 15:49:09 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
このところ、ウンブリアのAISの人たちと友達になり、せっかくなのでクインタレッリの試飲会に車を飛ばして行って来た。
クインタレッリは生産数が少ないし、値段も上がっているし、そう簡単に試飲会には出なくなった。アマローネの試飲会に1種出てればいい方だろう。

その昔、よくある質問、どのワインが好きか?という質問に、必ず、Amarone、と答えていた。ブドウを干してワインを造ることはイタリア中、歴史的にどこでもやっていた(やっている)わけだが、干して甘いワインを造るのではなく、干した上でここまでおいしい辛口ワインを造るという努力や気持ちに敬意を表したいと思ったからである。

話はそれるが、今、同じ質問には迷わずBaroloと答えている。アマローネもバルバレスコも良いし、南のワインが好きな人もいるわけだが、今は間髪おかずバローロと答える。その昔、いずれバローロにたどり着く、と言う人がいて(一人ではない)、ふうん、と思ったが、やはり正しかった。個人的には、一番幸せを感じさせてくれるワイン、と言いたい。

ところで、アマローネにも関連があるが、その昔のワインは甘かった。砂糖やお菓子やデザートがそう簡単に食べられなかったころ、人々は甘いワインを欲していたのである。また、発酵も完全に終わるとは限らず、自然に若干甘さの残るワインができていたこともある。
ヴァルポリチェッラの地域も、Recioto、つまり甘いワインを造っていた。
そして、偶然、全て発酵が終わったレチョートもおいしい、ということでアマローネができたのである。

アマローネはその後、なんとなく二つのタイプができることになった。
Quintarelliの流れの、糖分があまり残らないタイプのアマローネ。
Dal Fornoの流れの、甘さを感じるタイプのアマローネ。
一時期、ダル・フォルノの方が、クインタレッリより好きだったことがある。クインタレッリの古さよりダル・フォルノの方が斬新だと思ったのであるが、やっぱりアマローネはクンンタレッリ、と言う人がいるのを、やはり、ふうん、いつか戻るのかなぁと思っていた。
やはり戻ったのである。
目の前に2本のボトルがあったら、今は、迷わずクインタレッリを選ぶ。たとえ、こちらの方が安くても。

今回は、ウンブリアでクインタレッリのワインを卸している、つまりワイナリーのことを良く知っている人が一緒だった。(友達の友達だったので、夕食も一緒、いろいろ面白い話を聞けた)
陰干しは、Corvinaだけ箱に入れて、あとは藁の上に寝かせていると言う。その違いは?と聞いたら、コルヴィーナは丈夫なので箱に入れても大丈夫だが、他の品種、特にカベルネなどは粒が非常に密なので、箱に入れることが出来ない、そこで重ねず藁の上になるのだそう。
収穫後から2月の終わり、3月初めにかけての陰干し期間は、クインタレッリ氏は毎朝早朝、それこそ5時くらいに起きて、四方に設けられている窓を、天気を見ながら、どの方向をどれくらい開けるか決めるのだそう。人口の温度、湿度調整機などは当然なく、全て自然、それも勘で造っていくのである。
お金のことを考え、お金のためにワインを造っている造り手には考えられないと思う。
人工で、リスクを回避し、技術にお金を掛けて造ったって、どうせ大半の人にはその違いはわかりはしない、それでいいじゃない、と思っている人には。

久しぶりのクインタレッリ、それも白からレチョートまで。車を飛ばしていっただけの価値はあった。


Prosecco -l'aperitivo presso l'Enoteca Di Biagio a Roma, totale 5 Prosecchi

2012-10-21 22:27:07 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
”プロセッコ”5種 エノテカ ディ・ビアジョでの日曜日のアペリティーヴォ -ヴェネト州

Bosco di Gica -Adami
Masottina
Merotto
Bottega
Cuvee' del Fondatore -Valdo

うちから割りと近くにあるエノテカ、Di Biagioはひいきのエノテカである。
少し前から日曜日の午前中も店を開けることにして、土曜日のいつもの夕方の試飲に加え(無料!)、日曜日の午前中のアペリティーヴォを始めた。
いつもは、1種の簡単に振舞うだけなのだが、今週は、プロセッコのイベントとのタイアップで、5種類のプロセッコを朝から振舞ってくれたのである。
なお、来週も同じタイアップで、やはりプロッセッコを5種提供の予定。(今週とは違うもの)


試飲会の方は10月27日、たったの5ユーロ。興味のある方はどうぞ。

Adamiは昔、よく飲んだ。比較的安くて味が安定していて、誰が飲んでも喜ぶタイプ。あのころはプロセッコと言ったらスーパーで買うもの、という感じだったので、それと比べると結構高級プロセッコだったわけだが、フランチャコルタなどに比べるとはるかに安く手軽。アペリティフにぴったりだった。久しぶりに飲んだが、うーん。。。悪くはないが感動はない。発泡の強さがあるので、そういう意味のインパクトがあるとは言える。
Masottinaは初めて飲んだが、優しい。繊細というか、ひたすらデリケート。悪く言えば個性がない、味がないとも言えるのだが、この優しさも女性中心のアペリティフには悪くないと思う。
Merottoも初めて飲んだが、味も香りもしっかりしている。強さのあるタイプが好きならよいと思うし、食事に合わせられるプロセッコ。
Bottegaも初めて。強さとエレガントさの両方を備えてバランスがとても良い。なお、Merottoもそうだが、Extra Dryで、ほんのわずか、甘さがあるので、柔らかい感じも同時に出ている。香りも味も良く、大変気に入った。
Valdoはおなじみだが、その上級クラス。こちらも香りがしっかり、程よい強さがあり、アペリティフより食事に合わせられるタイプ。

なお、訪れる人は、朝からワイン~とか、朝からこんなにたくさんのスプマンテ~と言うのだが、朝から、それも出来ればベッドの中で、コーヒーの代わりにグラス1杯のスプマンテ(できればシャンペン)を飲みたいと思うのは私だけだろうか・・・
ただの、のんべえ???



Prosecco -l'aperitivo presso l'Enoteca Di Biagio a Roma, totale 5 Prosecchi
Bosco di Gica -Adami
Masottina
Merotto
Bottega
Cuvee' del Fondatore -Valdo

L'aperitivo di domenica mattina presso l'Enoteca Di Biagio, organizzato dal sig. Augusto Di Biagio e Marcello. (Bravissimi!!)
Un bicchiere di bollicine (possibilmente lo champagne...e le fragole) la mattina mi da la gioia e la felicita'...





Bollicina Extra Brut -Serafini e Vidotto

2012-09-03 00:02:00 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
”ボリチーナ”セラフィーニ&ヴィドット -ヴェネト州

最初は面白いと思ったのだが、慣れてくると実はあまりワインに選択の幅がないことに気がついてしまったイータリー。
まあそうだよね。どこぞのワインバーのようにどーんと厚いリストがあるわけではないから、この中から選んでね、と10数種類のうち、これは絶対に頼まない、というワインを除き、頼めるものは限られてしまうのは当然かも。
ワインコーナーでさえもすごいラインナップというわけでないし、これ、ファリネッティ氏のつながりだよね~というものも多い。
ワインに限れば、このエノテカは結構すごいよね、というところの方がはるかにすごいし、買おうかと思ってみると、値段は間違えるし(ブログに書いています)。。。
でも、総合的に中~上の食品があるので、まあいいか。

Prosecco extra dry
きれいな麦わら色で、泡はわりと細かく、見た目はとてもきれい。
香りはややおとなしい感じ。優しさがあり、強くはないが、その分、特徴にかける感じがある。柑橘、白い花、フルーツを中心に、アペリティフにちょうど良い感じ。
泡が優しく舌をくすぐるが、料理と合わせたいと思い(レストランのメニューにあった)もう少ししっかりした感じを期待していたので、そうなるとやや物足りない。extra dry とのインフォもリストにはなく、まあ、やっぱりアペリティフ用だよね。
ロゼの方が良かったなぁ。。(しかし、ロゼはリストになかった。。。)
(83点)

A Eataly, sembra che ci sia tantissima scelta del vino sul menu dei ristoranti o sui scaffali per acquisto.....ma dopo un po' si capisce che non e' cosi'.....
Colore paglierino tenue con le bollicini molto fini.
Anche al naso tenue, grumi, fiori bianchi, frutta bianca, tutto molto generoso.
Sottile nell'effervasente, per aperitivo perfetto ma a tavola di cena manca un po' la struttura..(83/100)


Sassaia 2010 -Angiolino Maule

2012-08-18 09:26:38 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
”サッサイア2010“アンジョリーノ・マウレ -ヴェネト州

日本のビオの神様マウレのワイン。この前は赤をちょっぴり飲んだが、こちらは本領発揮の白。ただし、安い方。
イタリアではビオの神様というと誰だろう?とふっと考える。ヨスコではないかと思うのだが・・・
なんでもマウレのワインは日本で一番売れているとか。イタリアよりも、である。
自然派ワインは好きだが、そしてマウレのワインも好きであるが、踊らされてはいけない。ちゃんと見極め、自分の好きなワインを探そう。

若干曇った、濃いめの麦わら色。ビオで、もっと曇っているワインがあるが、それと比べると透明度のある方。しかし、透明な普通のワインを期待しているとここでボツ。持ってきたウェイターさんも慣れたもので、少し曇ってますよ~、と。クレームをあげる人もいるのかもしれない。
香りは、そこまで臭くはない。このあたりも、マウレのファンが多い理由かもしれない。個人的にはバリバリのビオ、アニマルだろうが、馬の汗だが、美味しければいけるのだが、ビオファンがみんなそうではない。ビオはいいけどあまり臭いのはちょっと・・・という人は結構多いのである。
するっとやさしく入り、酸味が強い。これくらいの酸味が食事には良い。しかし、昨今、酸味が多いワインに、添加しているものが多いのが悲しい・・・添加の酸味はなんだがとがって飲んでいて不自然なものまである。程よい強さ、程よい長さ。口当たりがとても心地よい。(85点)

Si dice che in Giappone Maule e’ il dio dei Vini Bio…
Certamente non trasparente ma non eccessivamente opaco. Paglierino intenso.
Minerali in primo piano, non ci sono forti sentori fastidiosi (ad alcune persone..), tutto sommato abbastanza neutro.
Fresco, molto gradevole l’acidita’, nonostante che sia genoroso l’impatto.. E’ vero Bio. (86/100)