在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Vinaioli di Langa e Piemonte

2014-11-17 09:57:52 | Piemonte ピエモンテ
Vinaioli di Langa e Piemonte by Tiziana Gallo



今年もVinaioli di Langaが行われた。これで5回目位になるだろうか。正確にはVinaioli di Langa e Piemonte、つまりランゲ地方以外の生産者も参加している。
素晴らしい友人のTiziana Galloがオーガナイズしている。彼女は、春に行われるVini Naturaliのイヴェントで成功した。こちらはもうかれこれ10年近くにいなるだろうか。
まだローマで、というかイタリア全体でも自然派ワインのイヴェントが珍しかったころ、思い切って始めた。かなり苦労したのは知っている。最初のころの規模はあまり大きくなく、それでも珍しかったので入場者は結構いて、だんだん参加生産者も増え、今では、ローマでもかなり有名な試飲会の一つ、かなりの入場者になっている。ローマに住んでいる人だけではなく、近郊から、私のウンブリアの友人たちも目指してやってくるようになった。最初のころの苦労を良く知っているだけに心から嬉しい。

ということで、春は自然派、秋はランゲの生産者、そして、不定期にシチリアのエトナの生産者のイヴェントなど、年間いくつかの試飲会がTiaiznaによってオーガナイズされている。今回はランゲとピエモンテの生産者。
場所は市中心のとてもエレガントはホテル、Excelsior。ここ数年、ホテルが力を入れているのだろう、食関係のイヴェントを多くやっている。それほど大きくはないホールの一つを使い、ちょうどよい大きさ、そして、ちょうど正方形なので周りやすい。
参加生産者の数もちょうど良く、1日目の土曜日はかなり混んでいたようだが、2日目の日曜日は、早めに行ったのでだいぶ空いていて(夕方にはかなり混んできた)、かなりゆったりと試飲ができた。
参加生産者は30社程度?ただし、それぞれが4種から6種程度、またはそれ以上のワインを持ってきていたので、ワインの数はかなりだった。
幸い白が少なかったので、白を少し、ドルチェットと大好きな品種ではあるのだが、バルベーラを飛ばし、ネッビオーロとバローロにほぼ集中。


全部飲んだわけではないが、飲んだ中で、以下、いくつかメモ。
Vairaのバローロはこの前の試飲会でも飲んだが、かなり好み。軽やかで、とにかくきれい、透明感があり、非常に心地よく、個人的に好みである。いつ飲んでも美味しい安心感もある。リースリングも個人的に好きなワイン。
Luuigi Baudanaは、さらに重厚感が増し、やはりかなり良い。白のドラゴン(ボール。。。もちろんジョーダン)は香りが華やかで、万人に受けそう。

Rinaldi とCavallottoは、文句なしに好み。

Bovio のバローロは30日のマセラシンに大樽という伝統派で、かなり堅いバローロ。2008、2007、2006年の3ヴィンテージを持参。2006年でやっと「飲める」ようになっているような気がするが、2010年を持ってこなかったのも堅過ぎ、だからだそうで、うなずける。
10年たつと、こういうバローロが勝ってくるだろう。
同じく、30日マセラシオン、大樽のBaraleは堅さの中にきれいな透明感を持ち、やはりかなりきれい。スプマンテも良かった。
Borgognoは2009年3種と2006年のRiservaを持ってきていたが、大違い。2006年はBorgognoらしさがまだ残っているが、2009年は柔らかく、今は飲みやすいが。。。Listeは好きだったのに悲しい。

その他、アルト・ピエモンテでいくつかとても良い生産者があったが、特に気に行ったのはTenuta Sella。セッラ銀行というのがあり、イタリア王国が生まれた頃大蔵大臣を務めたということで、大蔵省の前(正確には裏の出口)にはクインティーノ・セッラの像が立っている。(なお、近くにある、ローマの日本大使館はクインティーノ・セッラ通り)そのセッラファミリーのワイナリーなのだそう。LessonaとBramateraは、高地になるので酸味が増し、非常にきれいで、口当たりがさわやか。重たさがなく、しかし、しっかり造られていて、毎日でも飲みたいワイン。
Colomberaのティモラッソも好み。相変わらず美味しい、と言いたい。

6 barolo: Vajra, Ca' Viola, Bricco Rocche, Elio Grasso, Paolo Scavino, Massolino バローロ6種

2014-11-13 14:54:21 | Piemonte ピエモンテ
Vajra Barolo Bricco Viole 2007 ヴァイラ
Ca’ Viola Barolo Sottocastello 2006 カ・ヴィオラ
Bricco Rocche Barolo Brunate 2006 ブリッコ・ロッケ
Elio Grasso Barolo Gavarini Chiniera 2006 エリオ・グラッソ
Paolo Scavino Barolo Rocche dell’Annunziata 2000 パオロ・スカヴィーノ
Massolino Barolo Parafada 1997 マッソリーノ


アテネウムという団体が、ローマの老舗エノテカ、トリマーニと組んで試飲会を最近よくやるようになった。
トリマーニの場合、テーブルの構成はちょっと狭いが、その分人と人の距離が狭くなるので親密感が生まれ、私は好きである。もう1か所、ホテル、サン・レジスの部屋を使っている場合も多いが、人数も多く、いかにも講習会形式で、それも悪くはないのだが、ある意味面白くない。


今回のテーマはネッビオーロ。3回に分けて行われるその第1回で、今回のテーマはバローロ。ワインは6種。それも最新のヴィンテージではない、という触れ込み。
この前、トリマーニのパオロにとある試飲会で会った時、「賭け」になった。
美味しくなかったら払わなくていいから席を取っておく。ただし、満足したら代金を払う、というもの。
美味しくても、美味しくなかったと言ってお金を払わないからね、と当然の冗談を言ったのではあるが、そこは、日本人。逆に本当に美味しくなくてもお金を払うだろう。
イタリア人なら本当に払わないかも? いや、本当に払わないかもしれないイタリア人にはこういう声はかけられないよね、などと思いながら。
さて、内容からして、当然面白い試飲会であったのと、ワインも、良いかどうかはともかくとして、非常に興味深いものであった。同時に、学ぶことの多い貴重な試飲会でもあった。

赤、バローロ6種。全てクリュものである。
(点数は+++を基準として、プラスマイナス)


Vajra Barolo Bricco Viole 2007
色が比較的薄く、バローロらしい。輝きがきれい。花と小さな森の木の実(赤)など、派手でないくらいの華やかさ、優雅、繊細、エレガント。タンニンは粉っぽいという意見もあったが、まだ若いのでうまく溶け込んでないのだと思う。細く、非常に長く続き、余韻がきれい。個人的に好きなワイナリー、個人的に好みのバローロ。++++
Ca’ Viola Barolo Sottocastello 2006
ここから2006年になる。色は濃いガーネット。熟したフルーツ(黒)の香りに重たさを感じる。バルサム臭、キナなど、Vajraと正反対。酸味が少なめ、タンニンはまろやかで、残念なことに余韻が消えてしまう。Ca’ Violaはドルチェットで有名で、いったいどれだけ飲んだことだろう。この畑のバローロは初リリースとのこと。+++
Bricco Rocche Barolo Brunate 2006
ガーネット色。還元臭が出ていて、しばらくして収まると、森の木の実、スパイスなどが感じられるようになる。タンニンはかなり柔らかく、余韻はまずまずの長さ。現時点で限界か、という感じはするが、現時点では一応+++(+)
Elio Grasso Barolo Gavarini Chiniera 2006
最初、ほとんど全く香りがなかった。完全に閉じていて、香りが徐々に出始めたのはずいぶん経ってから。出てくると大変素晴らしい香り。奥行きがあり、持続性があり。程よい酸味、タンニンは優雅に柔らかく、余韻が非常に長い。時間がたってますます良くなったワイン。+++++
Paolo Scavino Barolo Rocche dell’Annunziata 2000
以外に最初から香りが出ていて、バルサミコ、そしてオリーブの香り。当然熟しているので、こうなっても良いのだが、もう少し何かを期待したいところだった。タンニンは柔らかく、太さがあり、風格はあるのだが、まずまず程度の長さ。頂点を超えて、降下し始めたのがわかる。最近何度か訪れていて、見直したいと思っていたワイナリーなだけにちょっと残念。敬意を表して一応+++(+)
Massolino Barolo Parafada 1997
個人的に辛くないトウガラシ風の香りがあったが、トリュフ系、キノコ系の香りが強い。味の持続性は悪くなく、こちらも若干降下し始めた感じではあるが、1997年ということで++++

人数が少なかったこともあり、どのワインが一番良かったか、という話になった。
Grassoという意見が多かったが、中には120ユーロよね、ということでScavinoを挙げた人もいる。うーん、値段に左右されてはいけない。。。
逆にでは一番期待外れだったのは?という話題も出て、これは若干バラバラ。

個人的に、パオロ、そして、素晴らしい友人のルカと話をすると、揃って一番はGrasso.
逆に期待はずれだったのは、パオロはRocche(わからないでもない)、ルカはScavino(それはちょっとかわいそう)私はCa’Viola(初リリースだから仕方ない、がパオロの意見)だった。

以下、終了後、その後続けて飲んだワインの一部。。。


バラにカルボナーラのフリット。。。

黒ゴマビスケット

La Colombera Derthona e Il Montino 2012-2004

2014-05-08 13:43:16 | Piemonte ピエモンテ
La Colombera
Derthona Colli Tortonesi 2012-2004
Il Montino 2011-2010
Vitigno: Timorasso



もういい加減に書くのも面倒、というところ、たまには書くかと思い腰を上げてみる。
今はFBに評価をパパッと書いて終わりにしているのだが。。。
ローマの老舗エノテカTrimaniでTimorassoの垂直試飲が行われるというので、行ってみた。
ティモラッソは、もうすっかり知られるようになったが、ピエモンテ、トルトーナの土着品種である。初めて名前を聞いたのは10年くらい前になるだろうか。イタリアは土着品種が非常に多い。さすがにあまり知られていない品種は、普通、悪くはないが、おお!と思うのがそうたくさんあるわけではない。おお!と思うくらいならとっくに知られていてもよいと思ったりする。という中、ティモラッソには、当時、おお!と思った。まだ、こんな品種があったのか、と。

ティモラッソといえば、ワルター・マッサというイメージがある。彼のおかげで今のティモラッソがあると言ってもよいくらいで、マッサ以外のティモラッソを知らない人も多いだろう。私も正直言って、マッサ以外は、わずか数社のティモラッソを飲んだことがあるくらいである。

今回のワイナリーはLa Colombera、ワイナリーからElisaさんがわざわざ来てくれた。
2004年から2012年まで縦飲み。ティモラッソが10年たってどんな風になっているか、非常に興味のある試飲会であった。

Derthona Colli TortonesiのDerthonaは産地トルトーナの古代名なのだそうだ。そこで、ティモラッソを造っているワイナリーは示し合わせ、Derthonaという名前のワインを造ろう、と決めているそうな。マッサを始め、生産者は仲がよいらしい。ピエモンテの生産者は概して仲がよいような気がする。お互いのワインを飲みあって、意見を交換し、全体のレベルが向上する。自分のワイナリーのことしか考えない生産者が多い中、とても好ましく、さすがピエモンテ!と思わせる。



試飲したワインは全部で10。
Derthonaが基本だが、上級クラスのIl Montino(畑の名前から来ている)が2ヴィンテージ含まれている。どちらも品種はティモラッソ100%。
評価はあくまでも個人的なもの。
+++がかなり良い。当然良い。という感じ。あとは、プラス/マイナス。

Derthona 2012 ++++かなりきれい。インパクトがとてもよく、ティモラッソのフルーティーさ(白桃や柑橘類)、花、わずかグリーン、スパイシー、ミネラルなどがとてもきれいに現れている。ミネラル豊富で塩味が感じられるが、すぐにほんのり甘い蜂蜜に覆われ、長く続く。
2011 ++(+)1年の違いだが、味わいに蜂蜜が増している。
Il Montino 2011 +++最初は閉じていたが、徐々に開いてくる。Derthonaのような強いインパクトがなく、同じティモラッソでもやや上品な感じに仕上がっている。
Il Montino 2010 +++酸味が他より際立つ。よりまじめな印象。後味がわずか短い気がする。
Derthona 2009 ++++かなりよい。約5年たって、ティモラッソの良さ(華やかさと落ち着き)が最大限に出ている感じがする。
2008 +++
2007 ++(+)
2006 ++++非常に良い。
2005 +++
2004 ++ボトルによって多少の違いがあった。しかし、ややマデイラ風の香りが出ていて、そろそろ下降気味になってきているのがわかる。


ワインに合わせて、という1品は、Vitello tonnato、代表的ピエモンテ料理のひとつで、そうだよね、でした。満足。大変良い試飲会だった。

Degustazione Wine Mining rossi pallidi 7vini

2013-05-31 10:50:54 | Piemonte ピエモンテ
Degustazione Wine Mining -rossi pallidi





ルカがオーガナイズする試飲会はためになる。
今回は、冷やして飲める赤、rossi pallidi、つまりrosso vitigno minoreという感じの試飲会だった。
暑い時期に軽めの赤、のつもりだったのだが、今年は異常気象。どーんとした赤でもいいよね、の気候にはちょっと笑ってしまう。
さて、儲けを気にしないルカの試飲会の会費は安く、お得なのであるが、こういうマイナーなワインが出ると分かっていると参加者が若干少ない。
しかし、こういう試飲会も実にためになるのである。

事前情報は、grignolinoとschiavaがあるらしい、だけ。
フタを開けたら、schiava2種、grignolino3種、そして、gamayとpinot neroだった。
イタリア5種、フランス2種の合計7ワイン。



Schiava1種とgrignolino2種はだいたいわかった。おお、grignolinoを2種持ってきたな、と思った。
何せ、ルカは同じワインを混ぜることもある人なので、これ位では驚かない。しかし、まさか、まだあとひとつずつあるとは思わなかった。
Nebbioloはなさそう、かなり色の濃い1本はteroldego、いや、違うような・・・

色のかなり濃い1本はgamayだった。ボジョレー。
そして、まるでpinot grigioのような薄いgrignolinoにはちょっとびっくり。ここまで色の薄い、赤は珍しい。
Cavallottoは、若干cottoの香りがしたのだが、なんだか、ああ、これ好き、懐かしい味と香り、と思う(cottoの香りがという意味ではなく)ワインだった。
Pinot neroは最初から良かったが、時間がたってもまだまだ香りが続く。。。

今回も結構ビックリ、かなりためになったのでした。

Barolo 2008 Giovanni Canonica

2013-05-25 23:29:54 | Piemonte ピエモンテ
Barolo 2008 Giovanni Canonica



自然派のワインは大好きだが、最近は少し疑問に持つことも多い。
まず、昨今の自然派ブーム。
証明をとっているワイナリー、とっていないワイナリー、ちょっと疑わしいワイナリー、本物の自然派ワイナリーと入り混じり、悲しいことに、少し前に、某有名自然派ワインの試飲会に出ていたワインの検査をしたところ、結構な数のワインから化学物質が検出されたという記事まで目にした。
亜硫酸を使わないことが重要視されたり、自然派だからいい、と手放しに考える人がいたりして、ちょっと戸惑う。

さて、このところ忙しく、久々に(と言っても数日ぶり)にプライベートで試飲をした。時間があまりなかったので2種。
いつものワインバーで、赤、とだけ言ってワインを出してもらった。
そのうちの1種がカノニカであった。
反論はたくさんあると思うが、自然派大好きの私が、どうしても好きになれなかったのである。
なお、ボトルは、当日の朝開けたと言ったが、グラスで出していたので酸化は若干進んでいたと思う。

そう、ブラインドで飲むと、全く違うのである。
ラベルから入ると、バローロ~!そして自然派!美味しいね~となるのだろうが、ブラインドで品種も何もわからないと、大雑把な印象のあとに欠点を探してしまう。(これは、ブラインドでの試飲の欠点だと思う)

感じたのは、フルーツが熟している、コンフィを超えて、煮詰まった感じ、そしてアルコールが上がる。
スパイスにほのかなアニマル、濡れた毛皮、腐葉土などもあるが、そしてラベルを見たあとは、ネッビオーロであることに納得できないわけではないのだが、とにかくアルコールが後味にも残り、ちょっと重たいワインに感じた。
南の品種にこんな感じはないような、でもこの感じは南のワイン、もしこれが北のだったら驚き!と思った通り。。。北のワインだった。
ネッビオーロの良さが消えてしまっている。。。。。
多分、メルロー当たりで造っても似たようなワインになるのではないかと疑問を持ってしまう。

う~ん。ちょっとすぐに結論は出ないが、考えさせられたワインなのでした。

Vinitaly ruche'

2013-04-10 16:32:46 | Piemonte ピエモンテ


話題になったruche’を見つけた。
今回気になっていたワインの一つ。
ローマいると、ruche’はほとんど出回っていないのであまり飲む機会がない。
また、あってもきっと目が素通りしてしまう。(話題のruche’はイータリーで売ってるよ、と言われた。やっぱり、素通り・・・)
こういう機会でないと飲めない品種なので、他でも造っているというワイナリーもあり、いくつか飲んでみた。
なるほど。かなり華やかで、フェミニンな香りである。
小さな、あるいは1輪のバラの花、赤いフルーツのコンポート、悪くいえば、香水か化粧品の香り。ゲヴルツの赤ワイン版のような気もした。

さて、話題のruche’は、有名ジャーナリストLuca Maroni氏が99点という高得点をつけ、しかし、他に試飲している人はいるわけで、フツーの評価。その落差でも話題になった。
ruche’にこれだけの高得点というのはある意味考えられないと思ったが、Luca Maroni氏はフルーツの香りのするワインこそがよいワインというコンセプトなので、まあ納得はできる。
さて、話題のワイナリーはruceh’を2種造っていた。
1種は色がやや暗め、落ち着きが若干ある感じ。
そして、話題のruche’。
まあ~それは明るくきれい、華やかな色で、女性好み。
香りも華やかで、バラの花束、フルーツの香り、口あたりも良く、持続性もあり、悪くはない。(もちろん、99点はかなりオーバーな気がするが・・・・)
フツーの女性は、もう、色だけでうっとり、そして華やかな香りが加わり、ワインだけでなく、きっと、ああ、私ってなんて素敵なの、素敵な味だわ~・・・つまり、味なんてどうでもいい、の境地に入るだろう。
ruvhe’、これよ、わたしの好きなワインは、と叫ぶ女性がいても不思議はないような気もする。
(イタリア語だがサイトIntravino 、Cristianaの書いたものをぜひ読んで欲しい。爆笑間違いなし。)

アビナメントは?と一緒に飲んでいた素晴らしい友人ミカさんにまじめに聞かれ、“男”と答え笑われたが、他には何も入らないような気がする。
男性諸君へ。ワインクーラー(冷蔵庫ではダメ)に2-3本常備をお勧めします。
ただ、ワインのことに詳しくない、フツーの女性しかひっかからないとは思うが・・・


Barolo Cannubi 2

2013-02-28 14:41:53 | Piemonte ピエモンテ
Barolo Cannubi
Barale 2007 e 2004
Burlotto 2008
Camerano 2008


Barale
アルコールが15度にもなるダイナミックなバローロ。たださすがにそこまでだとは思えないし感じない。ボディがありパワフルだが、当然若く、バランスがまだ取れていない。
2004年は非常にきれいに熟成中でバランスが取れてきている。よく熟したフルーツの香りがきれいで、スパイスと共に、きれいに後味となって残り持続する。


Burlotto
試飲する順番が大切なのは分かっているが、つまりどれくらい影響するか分かっていても、なかなか実践できない。このワインの前に軽く明るい感じの、つまりとても好感が持てるバローロを飲んだ。期待したこともあるかと思うが、かなり閉じていて真面目で晩成型、エレガント、タンニンは良いが印象が暗くちょっと期待が裏切られたかと思った。
AISの試飲会はちょっとケチで、飲んだワインをチェックして行くため2度は取れないシステムになっている。しかし人も少なく、サービスしていた人を良く知っていたため、ずいぶんたってもう一度もらったのだが、だいぶ印象が違った。出来るだけ一つ前に飲んだワインを気にするようにはしているが、改めてさらに気をつけないといけないと思った。


Camerano
今回期待したが、ちょっとまあまあだったワイナリーの一つ。でも、たまたまだと思う。確か自然派だったと思うが、還元臭がかなり強かった。そして、バナナの香り。バナナの香りが、嫌いなわけでもないし、悪いわけでもないが、ちょっと強く、そしてアニマルがある。自然派は好きだし良いのだが、若干、味の持続性が短かった。

Barolo Cannubi 1

2013-02-26 14:14:35 | Piemonte ピエモンテ
Barolo Cannubi
Fenocchio 2008
Borgogno 2008 e 2007
Brezza 2008
Paolo Scavino 2008

カヌビだけの試飲会があった。
17社と参加数は少なく、カヌビを2種も造っているところはないわけで、ヴィンテージ違いを持ってきていたところが数社、試飲の数としてはちょうど良かった。
カヌビだけとなると入場者は少なく、バローロならともかく、ローマあたりではブルネッロの方が人気があるかもね、と思った。
さて、結構試飲したのだが、いくつか。


Giacomo Fenocchio Cannubi 2008
この前、villeroをブラインドで飲んだ。でないと、以外とアルコールが目立つということに気がつかなかったと思う。真面目で、ちょっと硬く男性的。インパクトが良く持続性もありバローロらしい。


Borgogno 2008 e 2007
黒いラベルの方はアンテプリマ。2008年。まだ当然出来上がっていないが、香りの持続性がすでにかなりあり、期待できる。タンニンがきつく、バランスはまだ。味の方の持続性は期待より心持ち短い。
2007年はまだ若いが流石にきれい。しかし、以前よりずっと飲みやすくなったような気がする。。。昔は美味しいと思うまでに何年かかかったような気がするのだが。


Brezza 2008
飲みやすいバローロ。花の香り、フルーツの香りがきれいで、若干小さくまとまっているが、愛らしさがある。タンニンのほろ苦さが心地よい。


Paolo Scavino 2008
昔よく飲んだ。特にカヌビではなくannunziataの方。値段がどんどん高くなり、そのうちあまり興味がなくなってしまったのだが、少し前に友人の家で久々に飲み、悪くないと思った。悪くないと思うと言ってはちょっと失礼だが、つまり、相変わらずの品質を保っていると思った。強さと、そしてエレガントな面も持ち、文句の付けようがない。これで、値段がもう少し安ければうれしいところなのだが。

Il Blu 2005 Brancaia

2013-02-21 17:46:01 | Piemonte ピエモンテ
イル・ブル 2005 ブランカイア -トスカーナ州



試飲は別にして、個人的にも、たまにはモダンなワインも飲む。
みんながみんな自然派が好きなわけでもないので、押し付けるようなことはしない。
そこで、ブランカイアを開けた。
家で少し取っておいた2005年。あまり古くなってもと思い、ちょうど飲み頃だと思うのもあった。
確かに、ちょうど飲み頃、素晴らしい味だった。

モダン・トスカーナのワインらしく色は濃く、香りはきれいで、繊細さと華やかさがある。
赤い小さなフルーツの香り、さくらんぼ、レッドベリー、しばらく時間がたって、何故かメロンの香りがした。スミレの香り、スパイス、わずか、緑のつんとする香り、ミントでもハッカ風、ユーカリなど、曇った香りがない。洗練され、万人に受ける。嫌いという人はいないだろうという思われる香り。
インパクトもよく、酸がきれいで、タンニンは思ったより細く繊細で、持続性はよく、後味も非常にきれい。
驚きはないが、確実で、裏切らない。
また、モダンなワインでインパクトだけがよく、あとに続かないものがある中、かなりたっても味も香りもちゃんと生きていた。
そういうところは、さすがに大御所ワイナリーのメンツだろう。

ブランカイアは、最初のころ、好きでよく飲んだ。超モダン、シンプルなラベルの走りと言ってもいいかと思う。
品種はサンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニオンのブレンド。
今なら個人的には絶対に手を出さないブレンドだが、まあ、たまにはこういうワインも良かった。
二人で3分の2以上がいっきに空いてしまった。

Dolcetto -San Fereolo, Roddolo, Vajra, Ressia, Mossio, Contini, Revelli e Ribote

2013-02-14 11:04:05 | Piemonte ピエモンテ
ドルチェット 8種 -ピエモンテ州

Dolcetto di Dogliani 2006 San Fereolo
Dolcetto d’Alba superiore 2008 Roddolo
Dolcetto d’Alba Coste e Fossati 2011 Vajra
Dolcetto d’Alba Canova 2011 Ressia
Dolcetto d’Alba Bricco Caramelli 2011 Mossio
Dolcetto di Ovada Vigneto Ninan 2009 Rossi Contini
Dolcetto di Dogliani Autin Lungh 2011 Revelli
Dolcetto di Dogliani superiore 2009 Ribote



ドルチェットの試飲会に参加した。
というより、友人ルカのオーガナイズする試飲会だから参加した。
でなければ、ドルチェットの試飲会は無料でも参加しないかもしれない・・・
ルカ氏も、この試飲会に来てくれた人は勇気があるとたたえて(?)くれたが、そうだよね~
さて、そういうわけで、久々にドルチェットを8種も飲んでしまったのであった。
なお、今回は、ドルチェット・セミナーの形なのでブラインドではない。
セミナーであっても、ブラインドでやろ~と提案しているのであるが。



San Fereolo
かなり良い。かなり気に入った。典型的なドルチェットらしさの香り、そこに、ボディを加え、個性を出し、丁寧に造ったという感じが出ている。ドルチェット臭さはなく、しかし、エレガントでもあり、ドルチェットらしいアーモンドの香りや、ほろ苦さがきれいに残る。大変良いドルチェット。そして、2006年!

Roddolo
何度かブラインドで飲んでいる。
アニマルの香りがあり、すぐにビオだとわかる。20分後には、香りが変化し、そして、さらにどんどん良さを発揮していた。しかし、これがドルチェットかと言われると困ってしまう。そして、ビオの香りがダメ、という人には向かないだろうし、しかし、そういう人にこそ、こういうシンプルなビオの良さを、時間と共に発揮してくれる本物の自然派ワインの良さをわかってほしいと思う。

Vajra
大好きなワイナリーだが、そして、最初は非常にしっとりとした感じがよかったのだが、20分後にはかなり消えてしまって非常に残念だった。
バローロからするとどうしてもドルチェットは一番安いワインだから仕方がないかも。
そして、こういうワインは、ラベルから始めると、絶対におお、さすが、ドルチェットもいいね~で終わり、正当な評価ができないワインだと思う。

Ressia
ドルチェットとは思えない軽やかさ。非常に好感の持てるドルチェット。
色は薄め、透明感があり、全くドルチェットとは思えず、花とフルーツがきれいで、印象がとてもよい。しかし、変化が少なく、20分後には消えてしまっているのが惜しい。
ただ、非常に印象がよいので、シンプルな食事、集まりにはかなり受けると思う。

Mossio
色は濃く、いかにもドルチェットという感じだが、これダメ、と思ったワイン。
香りもよく、味も非常に典型的なドルチェットに近い。酸は抑え目、タンニンがほろ苦く、アーモンドの香りが残り、持続性も良い。そこで、点数はだいぶ高いのだが、とにかく、vinosita’が鼻につく。ああ、ダメ、と、残念ながら思ったワイン。
しかし、これぞドルチェット、というワインを飲みたい人にはお勧め。

Contini
Roddoloほど強くはないが、自然派だとわかる。野菜の香り、肉の香りが混じる。ただ、どうしても持続性がない。そして、20分後にはかなり香りが弱くなっていた。

Revelli
ドルチェットらしさとエレガントさを持った、好感の持てるワイン。ドルチェットくささを押さえ、もう少しエレガントさを出した感じ。酸がきれいで、タンニンも繊細、持続性もあり、なかなか良い。

Ribote
悪くないが、持続性に欠ける。おとなしい感じ。


Barolo Villero 2006 Fenocchio, Ceuso 2006 e Domaine Viret

2013-02-07 17:33:08 | Piemonte ピエモンテ
Barolo Villero 2006 Giacomo Fenocchio -ピエモンテ州
Ceuso 2006 Ceuso -シチリア州
Saint- Maurice Emergence 2004 Domaine Viret -フランス

ブラインドのテイスティングは簡単なようでいてかなり難しい。
それは、ワインを当てるのが難しいという意味ではなく、ブラインドでする勇気を持つのが難しいということである。
完全にブラインドでする試飲会は増えている。
しかし、たいていはテーマがあって、またはブラインドでもワインのリストがあって、というものが多い。または全て自然派のワインだと事前にわかっているとか、イタリアだけとわかっているとか。
しかし、そういう情報を全く持たずにワインと向き合う。
つまり、フランスかイタリアか、その他の国かもわからず、品種も地域も何もわからない。
気をつけなければいけないのは試飲の順番である。
かなり重たいワインの後に軽いワインが来ると評価が当然下がってしまうので、考慮しないといけない。

あるエノテカの強力を得て、赤と限定しだが、友人と二人、勝手にワインを持ってきてもらった。
持ってきてもらったワインは3種。
Barolo Villero 2006 Giacomo Fenocchio
Ceuso 2006 Ceuso –Cabernet, Merlot e Nero d’Avola
Saint- Maurice Emergence 2004 Domaine Viret –Granche


Barolo
メタルの冷たい香りが強く、スミレのドライ、フルーツ臭は色から推定するより少なく、バルサム臭、トースト臭がやや、スパイス、革、ミネラルなどがある。しかし、奥の奥にわずかだが灰のような嫌な香りがある。こういうところは、ラベルを見ていたら絶対に気がつかないだろう。
酸がきれいで、タンニンの質は繊細でよく、若さがあり、持続性も良いのだが、最後、あと少しというところで消えてしまう感じがある。
北、ネッビオーロだと判断した。ほっ。


Ceuso
色が濃く、それは濃く、南だと思った。
最初のボトルはやや不幸なボトルだったようで、味噌汁の香り、豆腐の香り、アニマル、ソーセージの香りがした。
取り替えてもらって、少し良かったが、緑のピーマン(ここですぐにカベルネと判断)、リコリース、煮た豆など。香りは強いが、持続性はやや欠ける。
味は、アルコールが強く、酸もタンニンも隠してしまっている。持続性はまあまあ。アルコールが残る。
南のカベルネと判断したが、シチリア、ブレンドだった。なるほど。


Emergence
これもまた変わったワイン、ビオだと思った。
奈良漬け風の香、煮た香、鉱物の香り、若干雑巾のような香りも混じる。しかし、それが悪いわけではない。
ビオのワインに慣れているとはいえ、あまり慣れない味と香りでちょっと理解に苦しんだのだが、ふたを開けたら、南フランスだった。


Degustazione WineMining San leonardo F. Cerro Barbaresco ecc

2013-02-01 01:03:37 | Piemonte ピエモンテ
Giancoaro Ceci Parco Grande Castel del Monte 2011
Fattoria del Cerro Nobile di Montepulciano 2009
Maccaario Dringenberg Luvaira rossese Dolceacqua 2010
Produttore di Barbaresco Barbaresco 2008
Fessina Musmeci Etna rosso 2008
San Leonardo 2006
Quercia Bettina Brunello di Montalcino Riserva 2006




ルカがオーガナイズする試飲会はためになる。
テーマも何もなく、ワインが何であるか全く分からない。
イタリアなのか、フランスなのか、その他の国なのか、ヴィンテージも自然派なのかも分からない。

試飲を始める段階で分かっているのは「赤7種」のみ。
しかし、今回は、ルカ自身も知らなかった。
つまり、トリマーニのパオロ氏にワインを選んでもらい、彼自身もみんなと同じ条件で試飲会に参加した。
これは彼にとっては初めての試み。

何も分からない。これはけっこう怖い。
通常は、ブラインドであってもリストがあったり、テーマがあったりする。

さて、蓋を開けて見ると、割と分かりやすいワインをパオロは選んでいた。



Nero di Troia
ワインの評価と、個人的な好みが一致してはいけないと思っている。
このワインがそうだった。
非常に綺麗な明るいルビー色。花の香りがいっぱいで、分かりやすい。味も悪くなく、酸とタンニンのバランスが良く、非常に印象が良い。しかし、味も香りも変化がなく、香りは30分も経たないうちにほぼ消えてしまった。
ネーロ・ディ・トロイア。この品種は、好きになろうと努力した。
しかし、今ははっきり言える。個人的には好きではない。vinosita’が強く、まるでノベッロのよう。個人的には、この手のワインには惹かれない。
ただし、なかなか良くできているし、値段がとにかく安くて、これなら大勢でワイワイと飲んでいいかも、というワインだった。
パオロが、品質と値段のバランスが良く良くお勧め、という1本。某ワイナリーの同じ品種のワインのようにバカ高くなく、同意見。

Montepulciano
つい数日前に飲んだ。ヴィンテージは違うと思う。
その時は全然真剣に飲まなかったのでヴィンテージも覚えていないのだが、同じワインとは。
サンジョヴェーゼだろうと思っただ。
良くできているし、香りも複雑で良く、タンニンの質も良い。
比較的持続性もあり、飲みやすい。しかし、香りに若干限界があるのと、だいぶ経ってだが、香りが弱くなっていた。


Brunello
非常にできていた。
強さとエレガントさも持ち、花の香り、フルーツ、スパイスが綺麗に混在し、複雑で長い。奥深さがある。香りが綺麗でスキがない。
味もタンニンの質が良く、また酸味がきれいで、持続性がある。
しかし、コタレッラ氏のワインとは。
この手のワインメーカーのワインはもうあまり飲まない。
よく出来ているが、サプライズがほとんどなく、安定して優秀、優良で、面白みに欠けるからだが、その意見を少し正さないといけないと思った。
やっぱり良くできている。綺麗なのである。
このブルネッロは小さな生産者だとのことだが、パオロのお勧め。大変良かった。


Barbaresco
良くセルジョのところで飲むproduttoreのバルバレスコを、ブラインドで飲むとこうなるんだぁ、と驚き。
実は10日くらい前に飲んだのだが、確か、2007年だったと思う。
色は薄め、香りはスパイスがよく出ていて、好みの香り。派手過ぎず、若干地味なくらいで、落ち着きがあり、香りが細く長く続く。
味も、しっとりしていて好みである。しかし、ここで、最初の話に戻る。
かなり好みだが、複雑性、持続性に、あともう少し欲しいという部分がある。だから評価がものすごく高くなるわけではないが、個人的に非常に好みのワインだった。


San Leonardo
大好きなサン・レオナルド。
カベルネだとはわかった。しかし、どこの?誰の?もしかして、サン・レオナルドかもしれないと頭によぎったのだが、それにしては若干インパクトが弱いような気がした。
最後にサービスされたので、時間がなかった。ずいぶんたってからとてもきれいな香りになった。
本当に何のインフォもないと分からない。
そうかぁ、パオロがこれを選んできたか、と。

Moscato d'Asti Biancospino 2003 -La Spinetta

2012-12-18 01:17:17 | Piemonte ピエモンテ
”モスカート・ダスティ ビアンコスピーノ2003”ラ・スピネッタ -ピエモンテ州



ワインクーラーの中にはかなり怖いワインもある。
この前開けたガヤも怖いかもしれないワインではあったが、もっともっと怖いワインがまだある。
スピネッタの2003年のモスカートを今頃開けようと思う人はいないと思う。
正直、開けるのがちょっと怖かった。一口でゴミ箱行きかと思った。
ずっと何年も前に1本残っているのには気がついていた。ひえ~と思ったものだ。そして、臭いものにフタをするように、そのまま見て見ない振りをしてみた。
でも、なんとなく、本当になんとなく開けてみる気になったのであった。

コルクは勢い良く開いた。スプマンテではないから、一応ガスはこんなものとは言える。
もう全然勢いがないと思ったことからすると合格であった。
色は黄金色。つやがあってとてもきれい。
出発点の色は薄い、かなり薄い色だったと思う(もう何年も飲んでいない・・・)とすごくきれいな色になった。
香りは、これがなかなかきれい。最初は、わずかゴムっぽい香りがあったが、すぐに、はちみつ、りんごジュースのインパクトが強くなり、ちょっと単調になるが、回すと、重たげにミネラルや香草、スパイスが出る。
味は、当然のごとく甘い。炭酸は最初だけ感じたが、あとは当然のごとく消え、酸味があまりないので甘ったるいのであるが、飲めないわけではない。もともとアルコール度がかなり低いので(4.5度)重たさやべとべとした感じはないので、飲めないわけではなかったのである。
これは氷を入れてキンキンに冷やしてもいいかも?と思ったのでした。

ところで、スピネッタと言うと、今はバルバレスコ、そしてバローロを思い浮かべる人の方が多いと思うが、彼らの出発点はあくまでもモスカート。
ブリッコ・クァリアの方が好きだったが、手に入りにくかったので、ビアンコスピーノを良く買った。ちょっと懐かしい。(良くここまで持ちました、ということで84点)

Moscato d’Asti Biancospino2003 (!) La Spinetta
Ho aperto dopo quasi 10 anni….. Credevo quasi che non si sarebbe potuto piu’ bere. Invece non era male. Il colore bello dorato luminoso. Al naso pienamente miele e succo di mela in piu’ una sfumatura di spezie, erbe…un po' nomotono ma gradevole. In bocca mancava totalmente acidita’ ma si poteva bere alla fine. Naturalmente poche bollicine… pero' se non fosse stato il moscato della spinetta l’avrei buttato appena aperto…, sicura...


Darmagi 2000 -Gaja

2012-12-16 14:34:37 | Piemonte ピエモンテ
”ダルマージ2000”ガヤ



再びガヤ。結局、なんだかガヤになってしまう。今度は品種が変わってカベルネ。
色は中心が濃く、明るい色合いのガーネット色。ふちにほんのわずか、オレンジが見れるが、ほとんどないと言ってくらい。
香りは、かなりはっきりしていてガヤらしい。ブラックチェリーとプルーンのコンフィ、やや甘さも出ているのでジェラティーナになった感じも混ざり、リコリース、葉巻タバコ、バルサム臭、コショウ、ブラックチョコも混ざる。香りはなかなか良い。
味は、かなりインパクトあり。ボディがしっかりあり、タンニンがまだ生きている感じで、渋みが残る。酸がややたりないのが残念。持続性はあるが、期待ほどではないのも残念。期待してしまうのもいけないのだが。(90点)


Al Castello e Hotel Casa Pavesi a Grinzane Cavour -Langhe

2012-12-14 14:55:56 | Piemonte ピエモンテ
Al Castello -レストラン
Casa Pavesi -ホテル
ピエモンテ州 ランゲ



白トリュフの旅。

ピエモンテに仕事でよく行く友人にホテルの情報を聞いた。
アルバの町は味気ないホテルしかないのを知っていたので、確かに食事に動くには便利かも知れないが、どこか少し郊外にいいホテルがあればと思った。
すぐに、アルバから7キロの距離のところにあるグリンツァーネという町の、とても素敵なホテルを紹介しれくれた。
見た感じは、普通、つまり道路に面しているので、郊外の庭園付の大きな由緒あるホテルというのではない。
しかし、とても暖かいホテルだった。
部屋はとても清潔、また非常に趣味がよく、窓からの景色もきれい。リーズナブルで、なおかつ朝食に大変美味しそうなチーズとハム。もちろんチーズとハムはどこのホテルにもあるのだが、たいていあまり美味しそうではない。普通、市販品である。しかし、ここのチーズは、町の食料品店で売っている感じの、それは美味しそうな。チーズとハムと赤ワインで、朝食ではなくブランチにしたいくらいだった。
泊まるにはどうしても車が要るが、大変お勧め。

部屋からの朝もやの景色。おお、ネッビオーロ!(nebbiaが霧の意味)


ホテルにはレストランがない。そこで、どこか近くで、と思い、情報を聞いたら、歩いて3分のところに星付きのレストランがあると言う。おお、さすが、ピエモンテ。星付きのレストランに歩いていけるなんて。
早速予約をお願いした。
レストランは、ホテルから本当にわずかのところの、お城の中にあった。


中世の、古く味のある雰囲気に上品なセッティングで、シンプルかつそれは素敵だった。
白トリュフの季節真っ盛りで、食べないわけにはいかない。というか、白トリュフを食べにアルバに来たようなものである。そこで、トリュフづくしのメニューを選んだ。
まずは当然、タルタル。白トリュフがけ。
ポーチドエッグにチーズのソース。白トリュフがけ。
ランゲ名物タヤリン。白トリュフがけ。


トリュフをかけるのはシェフ、自ら。
必ず彼が持ってきて、スライサーを何度も何度も調節しながら、各お皿に均等になるようにかける。
どのお皿も下の材料が見えない。タルタルも、卵も、タヤリンも見えない。おお、幸せ。
一度ローマで大胆にかけてくれたレストランがあり、今でも思い出すのだが、今回はそのはるか上をいった。
至福の時間、というのはこういうことなのだろうか。
ちゃんとしたソムリエもいたので、こうなったら珍しいお勧めを聞くに限る。
バルベーラとバルバレスコの2本と共に、ランゲの夜は過ぎたのでした。


値段も安く、シェフはとても感じが良く、雰囲気も良く、味も大満足。
ぜひもう一度行きたいレストランとなった。
でも、やっぱりトリュフの季節がいい。