在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Dolcetto d'Alba 2014 Cascina Amalia ドルチェット・ダルバ 2014 カッシーナ・アマリア

2016-07-19 14:49:10 | Piemonte ピエモンテ
Dolcetto d'Alba 2014 Cascina Amalia

いつも行くマルコのワインバー。
かなりの確率で適当にワインを出してくる。
今回も、1杯、2杯。。。そして3杯目は赤だった。
マルコもそうだが、結構白が好きな人が多くいて、珍しく赤。
当然何かわからず。



。。。めずらしーーーーーーくドルチェットだった。

ここでドルチェットを飲むことはないというか、置いている数もそう多くないし、マルコがドルチェットを出してくるとは。。。。
(ドルチェットらしくないから出した、というのが理由)

色は濃い。しかし、ドルチェットによくある「どす黒い」感じではない。
フルーツの香りもあるがとにかく緑が立つ。フレッシュというわけではないやや乾燥した藁の香り。畳の匂いにも似てたりして。。。。
この香り、まさかドルチェットだとは思わなんだ。
味は酸味がかなりあり、苦さもあるが、ドルチェットだと甘ほろ苦い感じになることが多いのに、かなり違って、酸っぱさと苦さが一緒になっている。
持続性はまあまあ。シンプル。
ドルチェットらしくないドルチェットが好きなら、値段も安いし、ちょっと飲みにはいいかも。
++(+)

なるほどねー


さずがに日本には入っていないようで、例えば、こちらのドルチェット、おすすめ

ドルチェット ダルバ ロアーニャ 2014 赤 750ml
ロアーニャ
ロアーニャ

12 vini; da Lithuania ..(Italia).. a Nuova Zelanda ワイン 12種、持ち込みブラインド、リトアニアからニュージーまで

2016-06-27 18:14:00 | Piemonte ピエモンテ
Fruit-berry wine semi-dry 2014 Gintaro Sino (Lithuania) リトアニアフルーツベリーワイン
Selvabianca Vernaccia di San Gimignano 2013 Il Colombaio di Santachiara ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ
Chardonnay 2007 Cloudy Bay (Nuova Zelanda) ニュージーのシャルドネ
Pinot Bianco 2015 Castel Salegg アルト・アディジェのピノ・ビアンコ
Sylvaner 2009 Kuen Hof アルト・アディジェのシルヴァーネル
Weissbrugunder 2015 Ebner アルト・アディジェのピノ・ビアンコ
Picasso Timorasso 2012 Claudio Mariotto ティモラッソ(ピエモンテ)
Filari di Timorasso 2009 Boveri (Magnum) ティモラッソ(ピエモンテ)
Ambruco Pallagrello Nero 2010 Terre del Principe カンパーニャの赤、パラグレッロ
Giano etichetta nera Fondo Bozzole ランブルスコ(エミリア・ロマーニャ)
Tifeo Rosso Pietrotorcia カンパーニャはイスキア島
Barbaresco Ovello 2000 Cantina del Pino バルバレスコ(ピエモンテ)



久々に家で友人を招いて夕食会を開いた。
でも、ただ食べて飲むだけでは脳がない。
そこで、(一応)完全ブラインド、制限なしのワイン持ち込みの試飲会的夕食会とした。

合計11人で、マグナム1本含み、合計12本が集まった。
「親」をやらない人が出ては面白くないので、とにかく一人1本はアルミホイルやらビニール袋やらで完全に包んで持参。
コルクからもワインがわかってしまうので、開けるのは各自。

少しだけ余ったワインがわずか数本、マグナムも含めてあとは全部カラ。
よく食べよく飲んだ夕食となった。

食べ物は、試飲会も兼ねているので、つまめる前菜多数、パスタ1品と、メインは鳥料理とローマ1の肉屋であることは間違いないリベラーティのロベルトが作った山椒入りのサルシッチャ(生ソーセージ)。

山椒の香りが爽やかで夏らしいサルシッチャ。
たかがサルシッチャなのだが、いや〜これは格別。
結構クセになるというか、また食べたい。


実は一番最後は余市の12年。。。

さて、ワイン。
なんとリトアニアのワインから始まった。

あれかこれかを持ってくる〜と公言していた人もいるが、一応、赤でも白でもイタリアのでも外国のでもなんでもいい(持ってくる本数も)という制限なしにしたので、順番は自己申告。
これが絶対に一番、ということで最初のワインになったのは、奥様がリトアニア人なので、みんなおおよそ想像はついた。

香りは全く甘くないのだが、味は一口、わずか甘さを感じる。
香りはそれほどフルーティではなく、ニュートラルに近いのだが、味はりんご風のフルーティな味わい。かなり変わっている。
ラベルにはフルーツベリーワインとしかなく、どうもフルーツワイン(?)のようなのだった。。。
結構みんなで、へー、え〜??
ブラインドにするとこういうところが面白い。

次のサン・ジミニャーノ(もちろん最初は知らない)は、香りも味も悪くはなく、北のもののような感じもするが、インパクトがもう少し強いので違うような気も。。。いろいろな品種名が挙がったのだが、当たらず、トスカーナ、と聞いても誰もヴェルナッチャとは思いつかない。
そう、いつも思うのだが、私も含めて、別に嫌いではないのだが、全く頭の中にない品種がヴェルナッチャ。トスカーナの白ワインと言われても、トスカーナに白なってあったっけ?と言いたくなるくらい、存在感がない。
かなりかわいそ〜と思うのだが、改めて、本当にカワイソウな品種だと思った。。。(ごめんなさい〜)

次は、樽〜樽〜。久々にすごーーーい、タルタル。これは、個人的にも、友人たちも、目一杯樽というワインを避けるからでもあるが。
蓋を開けたら、ニュージーランドのクラウディ・ベイ。昔は結構飲んだものだと懐かしい気もしたのだが、2007年。
ほぼ10年経っていたが悪くない。とてもよく熟している感じだった。コルクではなくスクリューキャップ。

今回の一番びっくりはたぶんシルヴァーネル。個人的にあまり飲まないので、こんな感じ、つまり、シルヴァーネルにここまでリースリング的な香りがあるのか、とびっくり。
持ってきた本人があっちに行っている間に、みんなでワイワイガヤガヤ、絶対にリースリングに違いないという結論に達したのだが、なんとシルヴァーネルだった。。。
えー、えー、ええ〜???

ピノ・ビアンコは2種。どちらもかなりしっかりした、アルト・アディジェでもインパクトのあるタイプで、はっきりピノ・ビアンコとわかるタイプ。

ティモラッソも2種。
全く違うとは言いながらも、ティモラッソらしい、香りの共通性がある。

赤4種はみんなバラバラ、でもないが、印象はバラバラ。
最近流行りのランブルスコは、持っていた人が、サルシッチャには絶対にこれ、と公言していたので、泡ものだし、すぐにわかる。
ランブルスコは、以前と比べて良くなったのか、個人的に好みが変わったのか。。。。このところ注目の品種である。

そして、偶然、カンパーニャが2本。
でも、品種も全く違うし、共通性はあまり感じられず。

残念だったのは、バルバレスコ。
これは私のカンティーナから出したもの。2000年だが、もう少し持つと期待したのだが、結構下り坂。
数ヶ月前、全く期待していなかったさるサルデニアのワイン(1992年もの)がダメになっているだろうからと適当に開け、あまりの美味しさに涙したのだが、これは逆パターン。
バルバレスコだから、それも、2000年のオヴェッロは評価が高かったのであるが、残念ながら持たなかった。

ということで、飲んだ食ったの夜だった。
これはまたやるか。。。


Bricco delle ciliegie 2015 Giovanni Almondo アルネイス

2016-06-20 21:46:33 | Piemonte ピエモンテ
Bricco delle ciliegie 2015 Giovanni Almondo



少し前に、いつもの店のマルコに、アルネイスを飲むかと聞かれて、アルネイス???と答えたのだが、マルコ曰く、アルネイスらしくないアルネイスがある、という。
ここはいつもこんな形で出されるので、いろいろな、それも意外な味に出会えるのが嬉しい。
自分で選んでいたら、どうしても自分の好みに偏ってしまう。
(ここで偏っているのは、極端に北のワインを飲むことが多いことだが。。。)

なるほど、マルコが勧めるだけあって、美味しい。

アルネイスは、良い造り手のものは美味しいし、喜んで飲むが、そうでないとほとんど飲まない。
特にこれという特徴があるわけでもないし(と言い切ってはいけないのだが)、安いものにはいたって平凡なものが多い。

このマルコの店にあるアルネイス程度だと(ごめんなさい〜)どうしてもフツー、つまり、夏の暑い時にぐぐっと飲みたいだけのタイプになる。
ここは、高級、高いワインは少なく(と言っても、棚を見渡すとまあまあ揃っているが)安いワインが多いからである。
しかし、ここに通っているわけは、安いワインの中にかなりの掘り出し物があるからであり、1杯のワインの質と値段がここほどいいところはローマに、他にはないだろうと思うからで、そして、何より経営者のマルコの人柄がいい。

さて、その時、ラベルが可愛く、ボトルの写真だけは撮っていたのだが、次に行った時、残念ながらマルコがいない日で、あのアルネイスある?と他の人に聞いたのだが、どれ?これ?という感じで、姿は見えないし、いったいどこから出てきた1本なのかと思っていた。
仕方ないので、他のアルネイスも飲んでみたがやっぱりフツー。。。
その後、マルコの店でこのボトルを見かけたことはない。

ここは、何年も眠っているワイン(ただ単に忘れているだけという意味)が出てくることがあるから、そのうちどこかから出てくるかも。。。

ところが、全然違う場所でこのアルネイスが出てきた。
友達、アーティストのルイジの家でのアペリティフ。
いつも飲むのは軽めの泡ものが多いなか、今日はアルネイスなんかあるのよね〜と出てきたのがこれだった。

おお、こんなところで出会うとは。

品種はアルネイス100%。
香りほのかで、主張しすぎず、ジャスミン風の花の香り、フルーツの香り、柑橘、そして、緑の香りのバランスがとてもよい。
回すとだんだん出てきて、とても心地よい香り。奥にはほんのりミネラルがあり、香りの骨格を作っている感じ。
味は最初優しく、しかし、中程度のボディはあり、酸味も程よく、余韻がとてもきれい。生のパイナップルを思わせるほんのり甘い香りが、とてもきれいに長く続く。
アルネイスにしては++++


。。。。日本は探すと必ずある。。。。。

ロエロ アルネイス ブリッコ デッレ チリエージェ ジョヴァンニ アルモンド 2015 白 750ml
ジョヴァンニ アルモンド(TUSCANY)
ジョヴァンニ アルモンド

Dolcetto Roagna, Sagrantino ecc. 6 vini ロアーニャ、サグランティーノ、ノヴァチェッラ など6種

2016-05-08 21:01:23 | Piemonte ピエモンテ
Praepositus Riesling 2012 Abbazia di Novacella
Les Vieux Clos 2006 Nicolas Joly
The Owl Post 2010 Neethlingshpf
Montefalco Sagrantino 2010 Antonelli
Sagrantino di Montefalco 2000 Antonelli
Dolcetto d’Alba 2014 Roagna



少し前に、友人のアンドレアが持ち寄りワイン、ブラインドの試飲会を開いた。
場所がローマの全く反対側で、何故か用事も重なり中々行けないのだが、今回は予定を何とかして行ってみた。
「飲まない伴侶」も含めて(その後の夕食のみ参加)8人、6本が揃った。

別の友人ルカもたまにこう言った主旨の試飲会を開くのだが、その時はある程度テーマを決める(赤、とか、単一品種、とか)。
が、アンドレアは、なんでもOK、という条件で開いた。

当然イタリアワイン、というメンバーでないこともある。

偶然は本当に面白いというか、偶然は、うまく働くときが多く、驚き。
ルカの試飲会のワインの順番はサイコロを振って決めるのだが、何故かいつも「上手い順番」に決まることが多くみんなでびっくりなのだが、今回のアンドレアの試飲会も、なんとなく決まった順番が実に上手い具合に決まっていた。

赤でも白でもという条件で集まった6本、赤が4本に白が2本。
グラスは3つ。

そこで、とにかく白2本と、偶然決まった3番目のワイン(赤の1番目)から始める。
その後、残りの赤3本。

蓋を開けると、イタリア4本、フランス1本、そして南アフリカ1本、という顔ぶれだった。

そして、偶然というのは、なんと、うち赤の2本が同じワインのヴィンテージ違いだったのである。
それも、4番目と5番目、実に上手い具合に配置され、誰も知らなかったのであるが、偶然、10年違いの縦飲みをしていたのであった。

Praepositus Riesling 2012 Abbazia di Novacella
一瞬、リースリング、と思うのだが、次にまさかね~と思ってしまう。
白と黄色の花、柑橘、(リースリングらしい)火打ち石、ミネラル、グリーンが入り、かなりエレガントできれい。香りが非常によく、華やかな香りがリースリングらしさをかなり消してしまっている。ボディがあり、綺麗な酸味、塩味がかなりある。これでリースリング?
最近、ドイツ系のリースリングしかほとんど飲んでいないので忘れていたが、そういえば、イタリアにはこういうリースリングがあった、と改めて認識させてくれた。++++

Les Vieux Clos 2006 Nicolas Joly
オレンジ系の色。色だけ見たらかなり古いワインなのかもと思ったが、それにしては輝きがある。となると、自然派というよりビオディナミ?
と思ったら、ニコラ・ジョリーのワインだった。
わずか酸化臭を感じる。鉄の香り、氷のような香り、そして、梅、いや、あんず。酸味がかなりある。最後あともう少しという感じできえる感があるが、ビターオレンジ、梅風の香りが余韻に残る。

The Owl Post 2010 Neethlingshpf
かなり難しい香り、というか、今までほとんどであったことのないような香りだと思った。ブレンドかと思ったら単一品種という。蓋を開けたらピノタージュ。。。
南アフリカのワインとは嬉しいが、これでは勉強にはならない。。。。まあ、ブラインドで勉強しようというより、美味しいワンを飲もうという趣旨の会なので、これもありだが。
オレンジ、鉄、血の香り、土の香り、香りは強く、複雑でもある。ボディもあり、酸味が赤にしては感じられ、そしてほろ苦さも余韻にある。イタリアのワインとはかなりの違いを感じた。+++

Montefalco Sagrantino 2010 Antonelli
アルコールがやや上がる感じがある。胡椒などのスパイス、フルーツはアルコール漬け。しばらくするとチョコが出てくる。
タンニンはやや丸くなっている感じ、余韻はまずまずの長さでほろ苦さが心地よい感じ。+++

Sagrantino di Montefalco 2000 Antonelli
濃いめのガーネットで、だいぶたっているのがわかる。熟成臭が出ているが、若干下り坂に入っているのがわかる。黒い森の木の実のフルーツ、血の香りがやや。タンニンがかなりまろやかで余韻には熟成臭、そしてほろ苦さが残る。++(+)

10年の違いでラベルの名前も違う(笑)
それにしても、本当に偶然。それもちょうど上手い具合の順番になるとは。

Dolcetto d’Alba 2014 Roagna
私が持参したのはドルチェット。ちょうど開けたいと思っていたところでもあったのと、公平な意見を聞きたいワインでもあったので、これ。
完全に自然派で、言われないとドルチェットとは全くわからない。色にはドルチェットらしくない透明感があり、まるでバルベーラのような酸味、ドルチェットのほろ苦さがない。
香りは、チェリー、ややアニマル臭などで結構強く、酸味がかなり感じられ、余韻は長いが最後まで酸味が残る感じ。+++(+)


ノヴァチェッラのワインは華やかで美味しい

プレポージトゥス リースリング アバツィア ディ ノヴァチェッラ 2012 白 750ml
アバツィア ディ ノヴァチェッラ(TUSCANY)
アバツィア ディ ノヴァチェッラ



ロアーニャのこちらはバルバレスコ。超オススメ

ロアーニャ・アジエンダ・アグリコーラ・イ・パリエーリ / バルバレスコ・パイエ [2010]
ロアーニャ・アジエンダ・アグリコーラ・イ・パリエーリ
ロアーニャ・アジエンダ・アグリコーラ・イ・パリエーリ

4 Barolo : Borgogno, Scavino, Prunotto ecc. バローロ 4種 ボルゴーニョ、スカヴィーノ、コンテルノなど

2016-05-05 23:58:04 | Piemonte ピエモンテ
4 Barolo : Borgogno 2000, Scavino 2003 ecc

4 Barolo
Paolo Conterno 2003 Ginestra
Paolo Scavino 2003 Carobric
Giacomo Borgogno 2000
Prunotto 1998



少し前に、大変光栄にもヴィテルボの図書館の館長で、芸術家でもある大変素晴らしいパオロ氏を紹介していただいた。
同僚に当たるカルロ氏も同時にご紹介いただいたのだが、このカルロ氏が1500本のワインを所有しているという大のワイン好きで、当然意気投合。
今回の夕食をバローロの夕べにしてくださる約束をしていただいたのだが、それが実現。
多分他のメンバーは、バラエティに富んだワインの方が良かったかもしれないかとは思ったのだが、光栄にも選んでいただいたのがバローロ4本。
メンバーは8人。

もちろん、その前にフランチャコルタやら、その後にも食後酒などプラスアルファがあり、この人数でバローロ4本はやや多すぎる感があったのだが、午後からすでに抜栓していた。すでに開いているわけだし、これは飲むしかない。
ローマまで、夜中、1時間半かけて運転しないといけないのだけど。。。。。。。。。。

ヴィテルヴォの町から10数キロ離れている、周りに何もない、見事な一軒家。
調度品も見事で、田舎の一軒家の雰囲気と、モダンな感じと、美術品のコレクションはもちろんのことなので、アートとが品良く調和している。

さて、お昼から抜栓していたというバローロは以下。

Barolo Ginestra 2003 Paolo Conterno
このワイナリーだけよく知らない。
ピエモンテにコンテルノという名前はよくあるので、おそらく枝分かれしたコンテルノ?
軽やかな雰囲気のバローロ。どしんとした感じはなく、モダンな雰囲気が鼻に付くわけでもなく、女性がステップを踊っているような雰囲気のバローロ。ワイン初心者でも、なかなかおいしいじゃない!と思うタイプ。風格には欠けるが、悪くない。何本も飲む最初のバローロとしてはぴったりの選択。+++(+)

Barolo Carobric 2003 Paolo Scavino
次はおなじみスカヴィーノ。何度もワイナリーを訪問していて、よく知っているワイナリー。このクリュは若いうちから飲めるタイプ。ややアルコールが高いというより、アルコールがやや出過ぎなのが気になる。しばらくしてカカオやチョコレートが出てくるように、かなりモダン。鼻に付くほどではないが、伝統派好きにはややモダン過ぎ。+++(+)

Barolo 2000 Giacomo Borgogno
3番目はボルゴーニョ。2008年以前のボルゴーニョは喜んでいただく。
スカヴィーノとの違いは大きい。モダンから一揆に超クラシックへ。やはり個人的に、一番好きなタイプ。みんなで、うま~い、と唸る。+++++

Barolo 1998 Prunotto
最後はプルノット。1998年だから、開けた本人も心配。でもとダメでもても良い経験になる。
案の定、やや行き過ぎ、下り坂に入っているのは否定できない。これもうだめ~という人もいるが、何事も長所と欠点があるはず。
つまり、ダメと否定してしまうのは簡単。その中に良さを見つける。
かなり閉じているのをグラスを回して、開かせると、決して悪くはない。下り坂に入り始めているが、十分飲める。++とオマケ+


スカヴィーノはフィアスクも

バローロ ブリック デル フィアスク パオロ スカヴィーノ 2009 赤 750ml
パオロ スカヴィーノ(TUSCANY)
パオロ スカヴィーノ



2000年~

ボルゴーニョ バローロ・リゼルヴァ 2000
ボルゴーニョ
ボルゴーニョ



プルノット・ブッシア 2008年

プルノット バローロ・ブッシア 2008 750ml
ANTINORI (アンティノリ)
エノテカ


Barolo chinato s.a. Cappellano バローロ・キナート カッペッラーノ

2016-04-07 15:41:40 | Piemonte ピエモンテ
Barolo chinato s.a. Cappellano



アルマンドのネッビオーロのコルソもそろそろ終盤。
残すところあと1回だけだが、最後はヴェルテッリーナなので、3回に分けたバローロが終わり、これでほぼ終わったような感覚。
そこで「最後」のワインとしてアルマンドが選んだのはコレ。

私はマッソリーニのヴィーニャ・リオンダと踏んだのだが、またはもしかしたらジャコモ・コンテルノのフランチャ。。。

ところが蓋を開けると、なんと

フランチャが一番最初のワイン(コレを一番最初に出してしまう試飲会はそう他にはないだろう。。。。。。)

ヴィーニャ・リオンダが最後から2番目のワイン(ただし、辛口のワインとしては一番最後。一応当たった。。。)

そして、最後がカペッラーノのキナートだった。

おお、と感嘆を上げるしかない。

他の6つのワインに関してはまた別に書きたいのだが、そして、3回に分けた他の回についても書きたいのだが(ネッビオーロの他の回に関しても。。。いつになるやら)とにかく最後のワインに権威を表して。

Barolo chinato s.a. Cappellano
s.a.=senza annata ヴィンテージなし

バローロとバルバレスコの規定の記事で書いた。(見てない方はぜひどうぞ)バローロにはキナートがあるがバルバレスコにはない。これから先誰かが作るかもしれないが、とにかく今はバルバレスコは辛口のワインだけ。
バローロはキナートがあるので、正確には辛口ワインと甘口ワインがあることになる。

カペッラーノは、辛口のバローロも当然造っていて、2種あるうちのピエ・フランコPie Francoが大好きである。
もう一つのピエ・ルペストリスPie Rupestrisも素晴らしいが、ピエ・フランコにはかなわない。



ちなみに、ピエ・フランコとはアメリカの台木に繋いでいないもののことを指す。
(ただし、それは、このワイナリーのぶどうの木だけがフィロキセラから逃れたというわけではない)

さて、このカペッラーノがバローロ・キナートを造った。
1895年、薬剤師だったので考えたのだろう。13種類の薬草を混ぜて造ったのが始まり。
中でもキーナの使用量が多いことからこのキナートの名前が付いているが、キーナだけを漬けたものではない。他、糖分、アルコールが「添加」されている。

アルコール度。デザートワインはアルコール度が高いが、17、5%。
潜在アルコール、つまり糖分として残っているのは18%。

そう数は多くないとはいえ、バローロ・キナートは他、幾つかのワイナリーが造っている。
しかし、カペッラーノのものは別格。雲の上に位置すると言ってもいいくらいである。

当然甘いが、そして薬草酒なので、薬草の香りがプンプンするわけだが、この品の良さ。
ベタつく甘さは全くなし、酸味が程よく、余韻がすごーーーーく長い。
いつ飲んでも素晴らしいワインである。
いつも感動的。至福。

必ずと言っていいほど、これは何と合わせたらいいんですかぁ??と聞く輩がいる。
これはこれだけで飲むべし。
それがこのバローロ・キナートの正しい飲み方。



カッペッラーノのキナートが日本に入っているのかはわからないが、ロアーニャのを見つけた。
ロアーニャはこれまた素晴らしい超自然派のピエモンテのワイナリー。
飲んでみる価値はある。絶対。

バローロ キナート ロアーニャ NV 甘口リキュール 750ml
ロアーニャ(TUSCANY)
ロアーニャ




Massolino Vigna Rionda 2005 ed altri 3vini マッソリーノ ヴィーニャ・リオンダ 2005 他計4種

2016-03-21 15:39:02 | Piemonte ピエモンテ
Massolino
Nebbiolo 2014
Barolo 2012
Barolo Parussi 2011
Barolo Vigna Rionda Riserva 2005



ピエモンテ、ランゲ地方、バローロの生産地域はまあまあ広い。
だから生産者も結構多い。
ワインを飲み始めた頃は、バローロをひとくくりにして飲んでいたが、飲み込んでいくと、だんだん、どこの(どこの村の)バローロなのかを意識するようになる。

転載禁止だったら困ってしまうのだが、とてもわかりやすい地図が出てきた。
(大変素晴らしいワインを造っているワイナリー、マスカレッロで使用していた)
全体を丸でも四角でもいいからとらえると、ばっと斜めに線を入れて、左がトルトニアーノ地域、右がエルヴェツィアーノ地域。
この違いや、村ごとの特徴に関してはまたゆっくり書きたいと思うのだが、単純に言って、

トルトニアーノは、複雑性、ボディにやや欠けるのだが、香り豊かで、あまり長くはもたない、つまり早飲みに適している
エルヴェツィアーノは、ボディのあるバローロ、風格のあるバローロで、非常に長い熟成に向いている、つまり早く飲んだらもったいない

となる。



マッソリーノは、エルヴェツィアーノの地域に入る、セッラルンガにあるので、超熟に向いたワインができるワイナリーである。

4種のワインを、ブルネッロの超有名ワイナリー、マストロヤンニと、比較するわけではないが一緒に試飲(合計8種類)という大変面白い試飲会があった。

マッソリーノは、1896年からワインを造っているというので、120年の歴史を持つ。
最初は家畜もしていて、サラミなども作っていたということだが、だんだんとワインに特化していき、今はワインのみを造っているとのこと。
非常にきれいで落ち着きのあるバローロを造っているので、個人的に大好きだが、ファンも非常に多い。
あまり飲む機会はないが、白のシャルドネも造っているし、ドルチェットやバルベーラもあり、クリュものも4種、そして、モスカートも造っているようで(これは知らなかった!飲んだことがないかもしれない。。)ラインアップは充実しているが、そのうち、ネッビオーロに特化しての試飲。大変嬉しい。

Nebbiolo 2014
細いというかとても繊細。2014年だから仕方ないかも。ローザカニーナ、ミント、ユーカリなどの香りが出ている。酸があり、繊細で、余韻が最後消えてしまう。+++

Barolo 2012
香りがとても良い。バローロらしく、森の木の実、バルサム臭、スパイス、薬草、ややブラッドオレンジなどが感じられる。ボディが程よく、酸とタンニンを含め全体のバランスがよく、余韻は長くフィニッシュがきれい。++++

Barolo Parussi 2011
クリュものだが、村が変わってカスティリオーネにある畑。
最初は閉じていて、ゆっくり香りが上がってくる。繊細で、フルーツがきれい。とても綺麗にまとまって余韻も長い。++++(+)

Barolo Vigna Rionda Riserva 2005
この試飲会は面白い趣向で、4本目はブラインドだった。つまり何かわからず、ヴィンテージもわからず。
素晴らしく綺麗だと思ったらやはりヴィーニャ・リオンダだった。それも、マグナムボトルで2005年。かなり得した気分。試飲会がいつもこういうわけではないのだが、マッソリーニからちゃんと人が来てワイナリーについて説明、そして、これだけのワインを持ってきてくれるというのは本当に嬉しい。
マッソリーニはもともとファンだし、ファンの多いワイナリーなのだが、こういう心意気でますますファンになる。

ほんのりミント、オレンジの香り。超熟タイプだとわかる。ある程度年がいっているのはわかるのだが(そういう趣向の試飲だし)びっくりするほど若い。結構経ってます、と言われない限り2005年だとはわからない。こういうワインは深く考えずに飲むのが正解。++++++

Dolcetto d'Alba Piano delli Perdoni 2014 Mossio ドルチェット 2014 モシオ

2016-03-18 09:15:50 | Piemonte ピエモンテ
Dolcetto d’Alba Piano delli Perdoni 2014 Mossio
ドルチェット・ダルバ ピアーノ・デッリ・ペルドーニ 2014 モシオ



ルカの主宰する試飲会は、試飲するワインの前にパラメーターとなるワインを出すことが多い。

これは、完全ブラインドのワインの順番をクジで決めるので、一番最初に当たったワインはたいてい部が悪い、と思っていることからある。
確かに、試飲会では一般に(ブラインドではない)、最初は軽いワイン、つまりたいていの場合安いワインでもあり(その後のに比べての意味)、品質の劣る(同じくその後より)ワインであることが多いので、そういったイメージも自然と働くのだと思う。
ただし、2本のワインをブラインドで試飲させると、1本目の方が美味しいという人が多いという逆の心理も働く。。。

だから、あってもなくても、とは私の個人的見解だが、ともかく、その試飲会のベースとなるワインを最初に出すというのが彼のやり方。
今回は、完全なブラインドで、24から32ユーロという、彼の試飲会にしては高級なワインが出るという趣向だったので(別ページを参照)それをいきなりではなく、とにかくいつもの価格帯10ユーロ程度のものを1本飲んでから、ということだった。

選んだのは、彼が年間数ケース買って自宅消費用にしているドルチェット。
(なお、これだけはブラインドではない)
ドルチェットは、昔、好きで飲んでいたのだが、ワインの勉強を始め、嫌いだったベルベーラを好きになったころから、好きだったドルチェットが好きではなくなった。そこで、今はどちらかというと避け、進んで飲むことはしないのだが、このドルチェットはドルチェットらしからぬところが美味しい。

実はこのワインは、今回はブラインドではなかったが、以前、ルカにブラインドで出され、ドルチェットだとは思わなかったドルチェットである。

チェリーがきれいで、そこにステンレス風、やや、血を思わせる香りが混じるところがドルチェットらしくない。香りがだいぶスッキリしている。しばらくして、ドルチェットらしいふくよかな感じが出てくるが、ぼってっとしてた重たさがない。そして、ほろ苦さが上がってくる。
酸がきれいに出ているのもドルチェットのイメージとは違う。重たくなく、持続性も程よく、最後にほろ苦さが残る。
いたってシンプルだが、心地よく、飲んでいて飽きないワイン。
合わせられる食事も、肉系、野菜系の料理なら大抵のものに大丈夫、というタイプ。

なお、試飲会で出たブラインドの7ワインについてはこれから。。。。

Timorasso Derthona 2013 Vigneti Massa ティモラッソ デルトーナ2013ヴィニェーティ・マッサ

2016-03-16 00:15:43 | Piemonte ピエモンテ
Timorasso Derthona 2013 Vigneti Massa
ティモラッソ デルトーナ 2013 ヴィネーティ・マッサ



先日飲んだ2本のワインの1本。
ワインは職業柄というわけではないが、しょっちゅう飲む。
その昔はちゃんとメモを取り。。。とやっていたが、今は残りの人生、楽しく飲みたいときは楽しく飲むという方針でいっている。
ちゃんとした試飲会なら別だが、友人と飲む時、いちいちメモを取っていたら興ざめである。
そこで、このブログもなんだかワイン記事よりは映画の記事の方が増えているような。。。
もう少しワイン記事を書かねば。。。

いつものワインバーに行ったら友人がちょうどデルトーナを開けるところだった。
ここは、棚に並んでいる、また、巨大な冷蔵庫に入っているワインは、どれを頼んでもいい。いつものワイン、も多数あり、最近は黒板も出現して、それを見て頼んでもいいが、いつも通っている連中はテキトウに選ぶ。

これを開けたのであれば頼まない手はない。
と、僕も私も、ということで、1本がすぐに空き、おかわりも含めて2本が多分すぐに空になったと思う。

ティモラッソはかなり人気の品種の一つ。
それは私の周りの友人だけということはないだろう。
「出現」(突然かなりの話題になったということ)したのはもう10年以上前になると思うが、その時、こんな品種があったんだぁ、と開眼した。
以来の大ファン。

生産地域は、赤が優勢のピエモンテの、バローロなどで有名なランゲ地方の「お隣」あたりのトルトーナの丘陵地帯、ピエモンテ州の一番南東の端の方に位置する。その地域ではもっとも栽培されている土着品種である。
DOCの名称はCollina Tortonesi(トルトーナの丘陵地帯)。

ティモラッソはフィロキセラと他のもっと栽培の容易な品種に負け、一時絶滅したしたということだが、復活させたのがワルター・マッサ氏。
現在23社がティモラッソのワインを造っているなか、好き好きはあれど、ヴィニェート・マッサが一番有名。

ティモラッソは、ステンレスタンクだけのものと樽を使ったものとがあるが、個人的にはステンレスのものが好き。(そして、当然その方が値段も安くて嬉しい)

ステンレスタンクのだけでも色は濃い目、ミネラルが豊富な中にしっかりしたフルーツの香りがある。
ボディもよく、酸ががきついわけでもなく、まろやかさがあり、バランスがとても良く取れている。
白ワインにありがちな苦味がなく、余韻が長い。

別な友人曰く、2013年なんてまだ子供、今は2010年がいい~と言うのだが、絶対に残らない。
隠しておくか、どこかに置き忘れでもしない限り、すぐになくなってしまうワインなのである。
どうも、個人所有の別なワイナリーの2010年のティモラッソのマグナムを、巨大冷蔵庫の奥の方に隠しておいたらしいが(ここはそういうこともできる)探したら消えていた。
隠しておいても消えてしまうのがティモラッソ。



5 nebbiolo; Produttori, Fenocchio, Sandrone, Damilano e Vietti ネッビオーロ5種

2016-02-18 13:45:06 | Piemonte ピエモンテ
5 nebbiolo
Produttori del Barbaresco 2014 プロドットーリ・デイ・バルバレスコ
Giacomo Fenocciho 2013 ジャコモ・フェノッキオ
Sandrone 2013 Valmaggiore サンドローネ
Damilano 2013 Marghe ダミラーノ
Vietti 2012 Perbacco 2012 ヴィエッティ



家から車で5分かからないところにあるエノテカ、そして食料品やお菓子も売っているDi Biagio、オーナーのアウグスト氏が非常に素晴らしい人柄で、値段も全体的に非常に良心的、とても常連客の多いお店である。
毎週土曜日、もちろん季節柄やらない時も多いのではあるが、午後、無料でワインを振舞っている。
毎回テーマを決めて、それは一つのワイナリーを紹介することもあるし、クリスマス前ならサーモンとシャンパンなどの組み合わせもあるが、このところうれしいことに一つの品種に絞っていることが多い。
4-5つのワインを開けて、立ち飲み、誰でも参加でき、非常に気軽な雰囲気である。
そして、パテやチーズやら簡単につまめるものも一緒に振舞っている。
このところ用事や仕事でなかなか行けなかったのだが、今回はネッビオーロがテーマ。
5つのワインを振舞っていた。

Produttori del Barbaresco 2014
ハズレがない。安くていつも美味しい。バローロももちろんだが、クリュものも他と比べて品質は高いのに安く、迷ったらコレ!というワイン。素人にも玄人にも受ける。
ネッビオーロはこの品質でなんと10ユーロ台で、適度に華やかさを持ち、明るい印象、いつ飲んでも心地よい。++++

Giacomo Fenocciho 2013
美味しいと思うのだが、可もなく不可もなく。つまり、これより個人的に好きなワインがあれば選ばないが、なければ喜んで選ぶというスタンスのワイン。+++(+)

Sandrone 2013 Valmaggiore
ネッビオーロですでに堂々とした風格を持ち、バローロほどではないにしてももつだろうと思わせる。最初は一瞬閉じた感じだが、すぐにだんだんと堅い感じの香りが出てきて、Produttoreの明るさと対照的。こういうタイプが好きならたまらないだろうが、欠点は値段が高すぎで、25ユーロを超えている。Produttoreを2本買ってもお釣りがくることを考えてしまう。++++

Damilano 2013 Marghe
中堅どころの中ではよく名前を知られ、おそらくファンの多いワイナリーだと思うが、個人的にあまり美味しいと思ったことがない。(ある友人も同じ意見)バローロでも値段が安いので手が届きやすいのだが、Produttoreとほぼ同じくらいの値段のはず。アルコールが上がってくるのでその分香りが負けてしまっている。タンニンも若干気になる。++(+)

Vietti 2012 Perbacco 2012
これだけが2012年。この1年の違いは大きい。非常にきれいで、バランスが取れ、適度な華やかさ、適度な風格、適度なエレガントさを兼ね備えている。++++(+)

Alto Piemonte: Gattinara Bramaterra e Lessona ピエモンテ北部 ネッビオーロ8種

2015-12-17 22:28:44 | Piemonte ピエモンテ
Bramaterra Cascina Cottignano 2012 Colombella e Garella コロンベッラ・エ・ガレッラ
Bramaterra 2011 Odilio Antoniotti アントニオッティ
Bramaterra 2011 La Pianella ラ・ピアネッラ
Lesiona 2011 La Prevostura ラ・プレヴォストゥーラ
Lessona Tanzo 2010 Pietro Cassina ピエトロ・カッシーナ
Lesiona San Sebastiano Alto Zoppo 2009 Tenuta Sella テヌータ・セッラ
Gattinara Vigna Osso San Grato 2010 Antoniolo アントニオーロ
Gattinara Vigna Molsino 2009 Nervi ネルヴィ



第3回目はセシア川の左岸。北から南に流れているので地図上では川の左にあたる。
こちらは3つの地域+1つが今度は横に並んでいる。
右岸は縦、左岸は横、である。
東側(つまり右側)から西へ、これもまた順番に並んでいる。

Gattinara ネッビオーロ90%以上。つまり100%でワインを造ることは可能。
Bramaterra ネッビオーロ50-80%。これは不可能。
Lessona ネッビオーロ85-100%。つまり可能である。
この3地域をほぼ含むのがCoste della Sesia。ローマにいるとほとんど知られていない名前、飲めない地域である。

なお、ネッビオーロの使用量に関しては歴史的、地域的、地理的意味から来ているのはわかるが、統一してほしいと思う。。。。。。。

以上の地域で有名なのは何と言ってもガッティナーラ。
なんでも、昔(70年代まで)はボルドーと同じ値段で売っていたという。
まるでブルゴーニュのように畑が細かく分かれて、名前がちゃんと付いているのだが(正確には付いていた)、そのかなりの部分が今ではブドウ畑ではなくなっている。残念。
ミネラル豊富で、班岩、それも酸化した、銅色の班岩の土地で、川を挟んですぐ横のゲンメと近いようなイメージとは違い、どちらかというとその上に位置するボーカに近いのだそう。
この辺りでは、班岩(ポルフィド)を含む土地がキーワードになり、それは、右岸のボーカ、左岸のガッティナーラ、ブラマテーラの良い土地にある。
なお、降水量はやはり多く、900mm。



以上の4地域から8種の試飲。
かなり素晴らしい試飲だった。

Bramaterra Cascina Cottignano 2012 Colombella e Garella
ネッビオーロ70%、クロアティーナ20%、ヴェスポリーナ10% 
一番最初のワインですでにかなりの品質。ブラマテーラでもポルフィドの土地のものだそう。+++
Bramaterra 2011 Odilio Antoniotti
ネッビオーロ70%、クロアティーナ20%、ヴェスポリーナ7%、ウーヴァ・ラーラ3%
これもポルフィドの土地のもの。エレガントで素晴らしい。++++
Bramaterra 2011 La Pianella
ネッビオーロ80%、ヴェスポリーナ10%、クロアティーナ10%
唯一ミルクチョコ風の香りで、しかし、酸味がかなり強くアンバランスが面白い。+++(+)
Lesiona 2011 La Prevostura
ネッビオーロ95%、ヴェスポリーナ5%
ボディがあり、存在感がある。++++
Lessona Tanzo 2010 Pietro Cassina
ネッビオーロ100%
脱帽。レッソーナなのに、と言ったら失礼だが。。。+++++
Lesiona San Sebastiano Alto Zoppo 2009 Tenuta Sella
ネッビオーロ85%、ヴェスポリーナ15%
大臣だったクインティーノ・セッラの子孫のワイナリー。ということで有名ワイン、品質も良いということで有名なのだが、これだけの品質のものが揃ってしまうと、やや影が薄くなってしまう。++++
Gattinara Vigna Osso San Grato 2010 Antoniolo
ネッビオーロ100%
ガッティナーラでは最も良いということで知られた畑のもの。ガッティナーラで最も有名なワイン。+++++
Gattinara Vigna Molsino 2009 Nervi
ネッビオーロ100%
15%、除梗していない総を含む。ボルゴーニョ風。素晴らしい。これも脱帽。++++++




Alto Piemonte; Boca Ghemme Sizzano e Fara ピエモンテ北部 ネッビオーロ7種

2015-12-17 22:12:47 | Piemonte ピエモンテ
Colline Novaresi Nebbiolo Mot Zifron 2012 Francesco Brigatti フランチェスコ・ブリガッティ
Fara Barton 2012 Gilberto Boniperti ジルベルト・ボニペルティ
Ghemme Ai Livelli 2010 Tiziano Mazzoni ティツィアーノ・マッツォーニ
Boca 2010 Barbaglia/Antico Borgo del Cavalli バルバリア
Boca 2010 Le Piane レ・ピアーネ
Ghemme 2008 Il Chiosso イル・キオッソ
Ghemme 2007 Ca’ Nova/Glade カ・ノーヴァ



ピエモンテというとランゲ地方、つまり州の南部がイメージされるが、北ピエモンテでもワインが多く生産されている。正確には「されていた」と言ったほうが正しいのであるが。

さて、アルバを中心にしてバローロとバルバレスコ、そして扇を広げるようにバルベーラとドルチェットの地域が広がっている。
縦に見ると、アスティ、モンフェッラートがあり、モスカートやブラケット、バルベーラはもちろん、ガヴィ、グリニョリーノ、コルテーゼなどが生産されている。
この辺りまでは、まだ現在世界的に見てもメジャーがワインもあるが、それより北へ行くと、かなりマイナーな生産地域になる。

コルソの第1回目、ヴァッレ・ダオスタのほぼ中央を流れるドーラ・バルテア川がピエモンテに入るとカレーマの産地があり、州はピエモンテであるが、ピエモンテよりヴァッレ・ダオスタにより近い。

ドーラ・バルテア川にほぼ沿うようにもう少し東にセシア川があり、この川沿いに7つのワインの産地がある。
横に見るとカレーマとほぼ並ぶ位置である。

さて、セシア川周辺のワイン、などというと1回で、いや、半回程度で終えてしまうのが普通であるが、アルマンドは普通のことはしない。
そこで、カレーマはヴァッレ・ダオスタと、セシア川も右岸と左岸に分けて、つまり2,5回に分けての講義だった。

前回2回目はもうだいぶ前なのだが、ここに続けてアップする。

セシア川は、北から南に流れ(川の流れは実は地図をパッと見ただけではわからなかったりするが結構重要)、イタリアで一番長い川、ポー川に流れ込む。
さて、フィロキセラ、第一次、第二次世界大戦、工業化により農業は捨てられ、ぶどう畑はほとんどなくなり、1929年には40000ヘクタールあったらしいのが、今はたったの55ヘクタールだそう。
ネッビオーロ(スパンナと呼ばれる)、ヴェスポリーナ、クロアティーナ、ウーヴァ・ラーラなどが栽培されている。
ランゲ地方と違って、ネッビオーロ100%でワインを造らない、造れないことも多いのが面白い。もっともネッビオーロだけで造っても、かなり北に位置しているため、ランゲ地方のものとは全く違ってくる。

さて、 右岸、つまり地図上では川の右になる方には4つの地域名称+1つがある。
北から順に列挙。北から南に綺麗に並んでいる。

Boca ネッビオーロ70-90%。つまり100%のものはありえない。
Ghemme ネッビオーロ85%以上。つまり100%はOKとなる。
Sizzano  ネッビオーロ50-70%。つまり100%は造れない。
Fara  同じくネッビオーロ50-70%。
そして、この4地域を完全に含むのではないが、もう少し大きな地域でCollina Novaresiがある。

以上の地域でもっとも有名なのは何と言ってもゲンメ。マイナーとは言え、ゲンメなら聞いたことがある、という人は多いと思う。ワインによってだが、バローロよりボディがあるくらいと言えるのもある。
なお、ボーカはポルフィド(班岩、赤い土)の土地だが、その他は堆積。
全体降水量はイタリア平均(700mm)より多く1000mmを超える。



以上の5地域から7種の試飲。

Colline Novaresi Nebbiolo Mot Zifron 2012 Francesco Brigatti
ネッビオーロ85%、ヴェスポリーナ10%、ウーヴァ・ラーラ5% ++(+)
Fara Barton 2012 Gilberto Boniperti
ヴェスポリーナとネッビオーロ +++
Ghemme Ai Livelli 2010 Tiziano Mazzoni
ネッビオーロ100% +++(+)
Boca 2010 Barbaglia/Antico Borgo del Cavalli
ネッビオーロ70%、ヴェスポリーナ30% ++++
Boca 2010 Le Piane +++(+)
Ghemme 2008 Il Chiosso
ネッビオーロ90%、ヴェスポリーナ10%  +++(+)
Ghemme 2007 Ca’ Nova/Glade Codescese
ネッビオーロ100% ++++


7 Barolo; Granbussia 2000 2001 2005 Percristina 2001 Sandrone Rinaldi e Montezemolo バローロ7種

2015-10-31 20:01:56 | Piemonte ピエモンテ
Barolo Granbussia 2000x 2 Aldo Conterno アルド・コンテルノ
Barolo Granbussia 2001x 2 Aldo Conterno アルド・コンテルノ
Barolo Granbussia 2005x 2 Aldo Conterno アルド・コンテルノ
Barolo Percristina 2001 Domenico Clerico (magnum) ドメニコ・クレリコ
Barolo Cannubi Boschis 2011 Sandrone サンドローネ
Barolo Tre tine 2011 Rinaldi リナルディ
Barolo Enrico VI 2011 Montezemolo モンテゼモロ



このところ仕事が忙しく土曜日の試飲会になかなか行けず残念なのだが、長年通っているエノテカDI Biagioで、内輪の試飲会が開かれることになった。
親しい人だけを招いての特別な試飲会である。
エノテカには鍵をかけたごく小さな部屋があり、そこにはガヤを始めとした、高級なワインだけが置いてある。
そこにあるワインの中で、だいぶ経った幾つかのワインを、ダメになる前に開けてしまおうという、いつもいつも寛容なアウグスト氏の意向で開かれたものである。
何を開けるかというと、コンテルノ(アルド)のGranbussia。数ヴィンテージがある。そう簡単にダメにはならないとうか、あと5年でも10年でもいい、と私は言ったのだが、いや、どうせそう売れるわけではないし、開けてしまおう、と。
こういう肝っ玉の大きいことはそう誰でもはできない。
そこで、Granbussiaの縦飲みを中心にしたBaroloの夕べとなったのである。

エノテカに若干早めに着くと、血相を変えたアウグスト氏がいた。
どうしたのかというと、ワインがすでにダメになっているのではないか、これではせっかく来てくれた皆様に申し訳ない、そこで、別のワインも開けている、と言う。
Granbussiaがそう簡単にダメになるわけはないので(保存状態も悪くない)、そんなはずはないと試飲してみると、確かに2000年の1本はまあまあ来ているが超えてはいないし、2本目は素晴らしい。
しかし、すでに別のワインも開けていて、それが2001年のPercristinaのマグナムだったのである。
今日の値段は、xxユーロで、内容からすると超お得値段なのであるが、おまけにPercristinaまでついて、大判振る舞いになった。
儲けを気にしないアウグスト氏にしかできないと思う。

最初に新しいヴィンテージのBaroloが3本、こちらは横飲み、Granbussiaが3ヴィンテージ合計6本の縦飲み、そして、Percristina。めちゃくちゃ素晴らしい試飲会になった。



Barolo Cannubi Boschis 2011 Sandrone
まずは2011年の3本。Granbussiaがダメになっていても、これらは絶対大丈夫、という配慮で3本も。
サンドローネはいつもパフォーマンスがいい。かなり硬いはずのカヌビでこれだけの華やかさを持っている。熟した赤いフルーツ、スパイスも程よく甘く、強さ、持続性も良い。ただ、リナルディがとても綺麗な色を持っているのに対して、爪の淵が薄く、ガーネット以上を帯びている。そして、タンニンがやや粉っぽい感じも受ける。味のインパクトはよく、ボディも申し分ないところに、酸がふっと出てくる。持続性もよく、フィニッシュもとても綺麗。万人受するタイプ。++++

Barolo Tre tine 2011 Rinaldi
個人的に大好きなリナルディ。しかし、先入観は捨てて試飲。色がとにかく綺麗。輝きがあり、明るいガーネットで、サンドローネと比べると明らかだが、色が均一、全体に透明感と輝きがあり、淵まで色がきれいに出ている。香りは一瞬閉じているが、出てくると酸味がきれいで、エレガント。花の香り、まだフレッシュな赤い木の実にわずかスパイスがきれいに続く。インパクトは優しく、酸味がとてもきれいで、タンニンが繊細、長く続く余韻がかなり心地よい。+++++

Barolo Enrico VI 2011 Montezemolo
最初は気がつかなかったのだが、わずかにコルク臭が付いている。まだ付き始めで、何度か嗅ぐうち、ふっとコルクが出てくる程度。
色はリナルディと対照的に濃く、色が濃くないネッビオーロにしてはかなり濃い方だと思う。そして、完全にガーネット。かなり熟したフルーツ(黒)は、ややアルコール漬け風、甘いスパイス、カルーバ、キーナ、そして、バニラ、カラメル、クリームなどが出てくる。インパクトはしっかり、ボディがあり、やや重たい感じ。どーんとしたタイプが好きな人には受けると思う。強さで飲ませるタイプのバローロ。+++(+)

Barolo Granbussia 2005x 2 Aldo Conterno
人数が少ないので1本でも良いのだが、心優しいアウグスト氏は2本用意。そして、2本とも開けてしまう。そこで、縦飲みに加え、2本のボトルの違いまで見れてしまう。
1本目と2本目にはあまり差がない。どちらも最初は閉じているが、まだ花が感じられるくらいで、フルーツもフレッシュ。リコリースなどスパイスも出始め。酸がかなりありエレガントで長う続く余韻がとてもきれい。まだまだ若い。+++++

Barolo Granbussia 2001x 2 Aldo Conterno
1本目と2本目の差はまだ大きくはないが、出てきている。熟成香がきれいで、スパイス、薬草、革、リコリース、キーナ、スモークな香りも。タンニンがかなり柔らかくなって、甘さ(糖分ではない)を感じるくらい。この手のワインは深く考えてはいけない。直感で飲む。1本目+++++ 2本目+++++(+)

Barolo Granbussia 2000x 2 Aldo Conterno
1本目と2本目の差が大きい。1本目はアウグスト氏が心配したように、下り坂を下り始めたところ。マデイラ風の香りも出ているので、飲み慣れていない、枯れたワインが好きでない人は嫌いというかもしれない。タンニンは優しく、フィニッシュに熟成香が残る。
2本目は熟成香が出ていない。1本目+++ 2本目++++(+)



Barolo Percristina 2001 Domenico Clerico (magnum)
このマグナムボトルはアウグスト氏がクレリコ氏から頂いたもので、貴重な1本。エノテカに送られてきたときには手紙が添えてあった。クレリコ氏の、クリスティーナへのオマージュである。もう何も考えてはいけない。ただ、味わうだけ。

Barbera d'Alba Vigneto Gallina1999 La Spinetta ラ・スピネッタ

2015-04-03 10:39:44 | Piemonte ピエモンテ
Barbera d’Alba Vigneto Gallina 1999 La Spinetta ラ・スピネッタ
@ merendina pasquale presso Il Vinaietto



いつもサービスしてくれたり、おごってくれたり、心からの感謝の意を込めて時々ワインを持参している。
普通のワインを持って行ったらタダで持ち込みになり、営業妨害になるところなので、かなり古いヴィンテージの、興味深い、勉強、経験になるワインを持っていく。
昨日の「復活祭のオヤツ」と称した集まりの際に、La Spinettaの1999年を持参した。

日本人なら、復活祭で田舎に帰る人も多いから、挨拶がてら集まろうよ、となるだけだが、「復活祭のオヤツ」というネーミングまで作ってしまうところがイタリア人の才能。
金曜日、仕事を終えてすぐに出発する人が多いので、集まりは木曜日の夜。復活祭は日曜日なので、オヤツはなんの関係もない。

今は星の数ほどワイナリーがある。
昔も、ワインを造っている人たちは星の数ほどいたわけだが、ワイナリーの数としては、つまり、自分たちでボトル詰めしたり、ラベルをちゃんと作ったり、流通させたりしていたワイナリーは今よりだいぶ少なかったと思う。
それがだんだん増えてきた80年代、90年代、ラ・スピネッタは、時代を反映するワイナリーの一つだった。
モダンで、万人に受け易く、香り良く飲みやすい、華やかなワインを早くから造っていた。
バリックが流行りで、バリックを使っていないと最高のワインは造れないと思われていた頃、豪快に波に乗っていた。

これを開けよう、と思ったわけではないのだが、ワインクーラーを見回して、ふっと目にして、いいかも、と思い持参。ダメになっている確率が無きにしもあらず、と思ったのだが、かなり意外な結果だった。

とにかくびっくりするほど色が若い。冗談ではなく、まだルビー色がかなり残っている。16年経ってこの色は、いままで見たことがないと言っていいくらい、知らないと絶対にまだ5年経ったか経たないかくらいのワインにしか思えないくらいの明るい色。
もちろん、中心はやや暗めだが、暗いというより、濃い、という方が正しいくらい、本当にびっくりするくらいの色だった。
香りは、最初は、出てくるのだがまだまだという感じで、それが徐々に徐々に上がってきた。バルベーラだと知らないと絶対にわからない香り。ブラックチェリーや黒い森の木の実が熟してコンフィになっている。バリックからくる甘い香りもかなりある。
今は、同じバルベーラでも、バリックではない、ステンレスだけか、大樽のみ使用のものが個人的には好みだが、昔はこういうワインを良く飲んだし、買ったよね、と懐かしい。
流行が反転して、バリック仕様より大樽仕様の方に人気がある今、好きではない、という人もいた。(10人程度で、ブラインドで試飲。ワインを知っていたのは持参した私だけ)
しかし、個人の好みとワインの評価は必ずしも一致しないし、好きなワインだけを飲んでいたのでは正当な評価ができるわけなく、いろいろなワインを機会あるごとに飲めれば嬉しい。

味は、当然モダンなインパクト。タンニンはまろやかなのだが、まだまだ勢いがある。やや粉っぽさが残る感じがなきにしもあらず。香りに若干アルコールが上がっていたが、しっかりしたボディ。酸味はまろやかであるが、全体の味の中で特徴的で、ここでやっと、もしかしたらバルベーラ?と感じられるようになる。余韻は、短いのではなく、インパクトがある分、それがしばらく続き、あるところでふっと消えそうになるが、その後は細く続く。
好みはともかく、かなり興味深いワインだった。
そして、最後、まだ余っていたのをちびちびと飲み、さらに1時間後には、香りが開き、どんどん変化し、深みが増し、素晴らしいワインになっていた。
最初 ++++
1時間後 +++++


Siri d'jermu 2000 Pecchenino ペッケニーノ

2015-03-08 10:48:12 | Piemonte ピエモンテ
Siri d'jermu 2000 dolcetto di dogliani
Pecchenino ペッケニーノ



突然の、気のおけない人を招いての昼食。
メニューはポレンタ。トウモロコシの粉で作った、おかゆを硬くしたようなものと言っていいかもしれない。一番最初に食べた時は、スーゴなしで食べたので何これ!?という感じで、全く好きになれなかったが、濃厚なスーゴ、トマトソースで食べると、冬は特に美味しい。
というわけで、濃厚トマトソースに、さすが白はちょっと合わない。そこで昼食に、あまり重たくない程度の赤を探してみたが、以外に若くて軽めのワインがない。
と、なんとなく見つけたドルチェットを開けることにした。
ドルチェットの2000年。つまりほぼ15年前のワインとなる。
ダメになっているとは思わなかった。
ドルチェットではあるが、ガンベロのトレ・ビッキエーリを取ったものではないかと思う。
あの頃は、最も良いドルチェットの一つだった。今もきっとそうなのであろうが、好みは変わるし、ワイナリーも変わる、増える。。。

予想通り、まだまだ生き生きしている。
色は相変わらず濃く、全く衰えは見えず、15年前のワインとは思えない色。
香りにも衰えはなく、ブラックチェリーなどを濃厚コンフィにした感じ。しかし、甘さはない。
綺麗な熟成香が感じられる。気になるのはアルコール。香りの合間合間に立ち上り、やや邪魔。
味は、まろやか、タンニンがきれにまろやかになり、ボディもあり、余韻も良い。
ドルチェットでも良いものは、15年とは言わないが少し置いて飲んだほうが美味しい、とコンファーム。
ただし、個人的なことを言えば、かなりモダンで見た目良く作っているこのタイプのワインは、もうあまり好みではない。昔はこういうワインを飲んでいたよね、とちょっと昔懐かしだったのでした。
ワインは +++(+)
ヴィンテージを考慮すると ++++