在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

インターシティの存在しない席

2009-04-28 23:00:32 | もろもろ、つれづれ
最初から嫌な予感はした。ネットで予約した席が、6号車の101番。
以前、110番台の席を持っている人の席がなく、つまり席が存在していなく、列車もかなり満員に近く、がやがやざわざわもめたことがあるからだ。

インターシティは、コンパートメント式、オープンタイプと、等級によって変わるのではなく、号車によってかわるから、列車がきて乗り込むまで自分の席がどんなタイプがわからない。
昔は全てコンパートメントで、110番台までは普通にあったが、それを一部オープンタイプに改造して、号車によっては100番台のいくつかのみ、そして110番台は全然存在しないこともある。

で、乗ってみたら、予想した通り、101番の席がなかった。それも、なんと80番台の席までしかなかったのである。
偶然、車掌の姿がすぐ近くに見えたので、席がない、と訴えると、3号車が空いているから3号車に行きなさい、と。
連休の最後だったので、ほかの車両は結構混んでいるのに、3号車はガラガラである。
そして、どうも、同じように存在しない席に当たったらしき人がちらほら乗っている。
それでも、ローマまでの旅は長い。
途中から、そこは私の席です、という人が乗ってきて、席を動かなければいけなくなるのは面倒である。そうなった場合、完全予約制の列車なので、なんでそんなことをしなければいけないのかと怒りたくもなる。
そこで、検察の時に、車掌に聞いてみたら、大丈夫、と。かなり自信を持っている。
いったいどういう仕組みになっているのかはわからなかったが、確かに、座ったコンパートメント全部の席に、予約したという人は乗ってこなかった。(予約していない人が何人か入ってきたが。)

だから、逆に、他の車両は混んでいるなか、空いている車両で快適な旅ができたのだが、イタリアは本当に不思議な国である。
存在しない席を販売することも不思議だが、他は混んでいるのに、ある車両だけガラガラ状態というのも不思議だし、また、ついでを言うと、完全予約制の列車を予約しないで乗るイタリア人の多いこと。
日本人であったら、予約をちゃんと変更してから乗るところだが、いったいどういう神経をしているのだろうと思う。
しかし、そんなことには動じないイタリア人がうらやましくもある。