在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”バローロ・ロッケ 200” ヴィエッティ

2009-07-01 05:40:02 | Piemonte ピエモンテ
“Barolo Rocche 2001” Vietti –Piemonte
同じく少し前の試飲。

トーン明るめのガーネット色。
香りに、ビタミンのアメ、土、革、バルサム臭、古い樽を思わせる香り、樹脂などが混じる。やや控え目の香りで、徐々に出てくる感じで、エレガントである。
アタックは、どちらかというと優しく心地よい。ボディもあるが、今どきモダンなバローロにある、ドーンとしたアタックがないのがうれしい。酸がとてもきれいでエレガント。後味も、やや細め、ものすごく長いというわけではないが、洗練されている。

古くから良いワイナリーとして知られているのだが、一時、若干陰りが見えたようにも思う。
一時、嗜好が、あまりにもモダンに偏り過ぎたことにも原因があると思うが、最近はその極端な嗜好が修正されているので、また持ち直したように思う。
嬉しい話である。

”バローロ・ブリック・デル・フィアスク 2001” パオロ・スカヴィーノ

2009-07-01 05:25:04 | Piemonte ピエモンテ
“Barolo Bric del Fiasc 2001” Paolo Scavino –Piemonte
少し前の試飲から。(だから点数はなし)

スカヴィーノこそバローロ、というイメージの時代があった。
ひときわ値段も高く、インターナショナルに名前が売れ、毎年のように賞を取り…
最近は、ずいぶんおとなしくなった(?)ような気がする。(もちろん、まだ賞は取っているが。)
ここ数年は飲んでいなかったので、久しぶり。

トーン暗めのガーネット色で、爪の部分は透明感が見える。(中心は濃い目)
モダンで、強さがあり、良く熟したフルーツ、スミレもまだある。リコリースなど、スパイス、そして、アルコールがやや立つ感じがある。
アタックが良く、バローロらしい風格のボディがある。タンニンの質は良く、酸がきれいにそれを支えている。
全体に、華やかというか、ちょっと派手。全体のバランスが良く、ちょうどいま飲み頃感あり。つまり、これ以上はあまりもたないような気がする。

ブリックは、一般にスカヴィーノのクリュ物の中でもパフォーマンスが良く、特に、若いうちは神々しい(?)感じでもある。
一度は飲みたいバローロである。