在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Cerasuolo 2011, 2010, 2008 e 2007 -Nicola di Sipio

2012-06-25 21:46:58 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
“チェラスオーロ2011、2010、2008、2007”ニコラ・ディ・シピオ -アブルッツォ州

ロゼの試飲会で2011年から2007年まで(2009年をのぞく)のヴィンテージを持参し、参加していた。
白もそうだが、ロゼは特に、すぐに飲まなきゃね!というイメージがあるような気がする。
そんなことはない。もちろん白のようにフレッシュさを求める場合、早めに飲んだ方が良いに越したことはない。しかし、良いロゼは数年はしっかり持つのである。

それを証明するかのように4ヴィンテージの小さな縦飲み。こういうのがこういうところで気軽に出来るなんて、なんて嬉しい。
ワイナリーの人は、普通の試飲会では、どうしてもロゼは1種(最新ヴィンテージ)しかもって来れないけれど、今回はロゼのみの試飲会なので良い機会だと思って持ってきた、とのこと。素晴らしい!

チェラスオーロなので品種はモンテプルチャーノ。

2011年 ロゼといってもチェラスオーロなので、若干主張がある。ボディがあり、しっかりした感じ。フルーツの香りもしっかり、はっきり。酸味はあれども強くはなく、肉料理に合いそうなロゼ(85点)
2010年 ロゼの中に落ち着きが出る。フレッシュな最新ヴィンテージもいいが、ちょっとおいて落ち着きが出たロゼはさらに良いと思う。購入後、すぐに飲んでしまうのがもったいない、という証明(86点)
2008年 アニマルが出ている。これを好みでないというか、好みというかは人それぞれ。私は好みである。しかし、慣れていない人にはちょっと熟成が行き過ぎたかも?という印象を残す(83点~87点、自然派的ワインの好みによる)
2007年 アニマルはほとんどない。フルーツの香りがまだ残っているが、かなり落ち着きが出て、ほんのりスパイシーに隠れている。味にも落ち着きがでて、よく熟したロゼの味わいが心地よい。よく出来たロゼは十分持つし、持たせて飲んでも良いかも、とわからせてくれる。(87点)

Cerasuolo 2001, 2010, 208 e 2007 di Nicola di Sipio (Abruzzo): verticle di quattro annate del vino rosato (una cosa rara…)
2011 naturalmente piu’ fresco, ma di buona struttura, bel fruttato(85/100)
2011 piu tranquillo, fruttato meno evidente sfumatura di spezie(86/100)
2008 animale evidente, spezie, ottimi sentori terziali che mi piacciono ma non a tutti(83-87/100)
2007 poco animali ritorna leggera sensazione fruttata, spezie, mostra una lngevita' dei vini rosati(87/100)


Girofle 2011 -Monaci

2012-06-25 07:57:26 | Puglia プーリア
”ジローフレ2011”モナチ -プーリア州

プーリアでもっとも良いロゼ。

なぜか、ワインの名前を正確に、そして、ワイナリーの名前を覚えられないワインがあるものである。
私にとって、その1本がこれ。
ラベルは、あれ、あれ。見たらすぐにわかる。それから、えっと、ジロ・・・と言うところまでは思い出せる。
ラベルにはセヴェリーノ・ジローファロの名前があり(ファミリーの名前)、モナチとはっきり書いていなくて、つまり名前が二つあるのがややこしい原因だと思う。
しかし、非常に好感の持てる上品なラベルで、見たら忘れられないから、そう不便ではない。
ロゼワインの試飲会には欠かせないのだろうと思ったが、やっぱりあった。
あれ、あれ、見つけた!と言う感じ。

これ以上魅力的なロゼの色はないというほど魅力的な色。
(もちろん、薄い、ごく薄いロゼの色も好きである)

品種はネグロアマーロ。
とてもきれいなフルーツ、森の木の実の香りに、赤コショウの香りがアクセントになる。南イタリアらしい程よい強さ、きれいな香りの持続性。
味は、フルーツのほんのり甘い香りのイメージと塩味が重なり、非常に心地よい。南のワインらしいボディ、PAIもとても良い(88点)

個人的にはもっとも良いプーリアのロゼだと思う。
また、イタリアのロゼの中でもかなり良いものだと思っている。
魅力的な色、香り、そしてイタリアのロゼらしさを備え、小さな幸せを与えてくれるワイン。
また、値段も手ごろで良心的。

イタリアでロゼを飲むことはまだ少ないと思うが、夏の暑い日、白では物足りない、赤は重過ぎる、と言うような日に、または海辺で、友人たちと、いろいろな場面でぜひ試してほしい。

Girofle 2011 di Monaci(Puglia): il migliore vino rosato pugliese
prima di tutto l'etichetta elegantissima. Il colore bellissimo, rosa affascinante e seducente, profumo di piccoli frutti di bosco insieme alle spezie, piacevole pepe rosa, molto gradevole. In bocca sottile gusto di frutta con una piacevole sapidita', PAI molto buona e ha un bel carattere del vino italiano del sud(88/100)