在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Barbaresco Bric Balin 2008 -Moccagatta

2012-07-04 22:48:54 | Piemonte ピエモンテ
“バルバレスコ ブリック・バリン2008”モッカガッタ -ピエモンテ州

バローロが飲みたい、もう少し重たい感じがよい、という暗黙のリクエスト、でも、あまり高いワインを選んだら失礼にあたる・・・という中で選んだ1本。決して安いとは言えないが、そしてバローロではないが、「弟」だからまあよいとして、また値段も高すぎず、また嫌い、とか、まずい、とか言う人はいないだろうと思う1本。

色は落ち着いた色合いのルビー色。
香りはバニラの香り、革、バルサム臭、グラファイト、葉巻タバコ、腐葉土など辛めの香りと甘い香りが交差する。ややアルコールが上がる感じがありが、強さも持続性も良い。クラシカルなタイプではないが、その分、万人に受けやすいと思う。
ボディがあり、熱さが感じられ、タンニンはまろやか、持続性もよく、よく出来ている。(89点)

Colore rubino.
Al naso dolci sentori di vaniglia, cuoio, toni balsamici, graffiti, sotto bosco, sigaro, alcol lievemente eccessivo ma da’ buona espressione.
In bocca, strutturato, caldo, tannini gia’ rotondi, PAI lunga con piacevole finale. Gusto internazionale e molto ben fatto(89/100)

Valpolicella Classico Suoeriore Camporenzo 2009 -Monte dall'Ora

2012-07-04 07:49:15 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
“ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スーペリオーレ カンポレンツォ2009“モンテ・ダッローラ -ヴェネト州

たぶん飲んだことはないかもしれない、というか記憶にないヴァルポリチェッラ。
値段や好みやらいろいろな条件があり、リストからちょっと苦労して選んだ1本。
一般に、赤となるともっとボディがあって・・・というのを期待する人が多いが、そうなると主張しすぎで疲れてしまう。あまり重たい料理を選んでいるわけではないので、特に1本目の赤ならちょうどよいくらいだと思う。

やや透明感のあるルビー色。
ドライのスミレ、森の木の実、グラファイト、バルサム臭、アニスなど。よく出来ているし、悪いところはないが、若干平凡というか、特に感激するところもない。でも、そういうさらっとした感じがよいのだと思う。
タンニンは心持ち収縮感があるが、酸味がきれいで程よいボディもある。(84点)

Rubino leggermente trasparente.
All’olfatto viola secca, frutti di bosco, nota balsamica, anice, tutto mai invadente.
In bocca buona struttura, una giusta freschezza e tannini lievemente astringente. Un po’ banale …? ma si sposa molto bene con i piatti a base di carne non pesanti(84/100)