在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

フィレンツェ ドームには予約して登ろう Duomo di Firenze; Cupola del Brunelleschi

2016-10-16 19:59:18 | もろもろ、つれづれ



ドゥオーモのドームの上に最後に登ったのは10年以上前であることは確か。
かなりの行列で待ち時間が長く、上に登りたい〜、という人はいても、列の長さを見て諦め、いつもジョットの塔の方に登っていた。
そこで、こちらは何度も登っている。

さて、今回は、チケットを買うとき、予約ができますよ、と教えてくれた。
なるほど。
これは意外と知れない人が多いのかも知れない。

そう思ったのは、予約がすんなり取れたのと、未だに長い列に並んでいる人がいること、あっちの人は何?と聞いている人もいたからである。

チケットの売り場は洗礼堂の前(入り口の前の建物)とドゥオーモ美術館の入り口。

本当は美術館だけ入ればよかったのだが、共通券になっていて(15ユーロ)、こうなったら久々にドームの上まで登ろうと思った。
列は長いけどまあいいかぁ。。。。と思っていたところ、予約できますよ〜、と言われた。

おお。

なるほど、チケットを購入した後、テレビの機械操作で予約ができるようになっている。
(ネックは、チケットを買わないと空き時間が分からないということ。つまり、チケット売り場では予約状況は分からない。つまり、当日の予約が全ていっぱい、というのもあり)

画面の操作は、初めてだと今ひとつ分かりにくいが、予約できるようになったとは画期的。

共通券で入れる5箇所のうち、予約できるのは、ドームとジョットの塔と美術館。
美術館は予約なしで十分、ジョットの塔の方も、たまにまあまあ並んでいるのを見かけるが、大した列ではない。
しかし、ドームはいつも行列で、あの長い列に並ばなくていいのは非常に嬉しい。

少し早めに行ってみると、数人がパラパラ、待っていると10人程度がやってきた。
予約時間より早めに、ディズニーランドのファストパス風に入れてくれて、本当に待ち時間なしで入れた。
すごい時間の節約。

さて、久々に登ったドーム。
うる覚えの印象は、意外と簡単、だったが、そうだった。
かなり楽勝で上れる。
463段、斜めになって上るところはほとんどなく、階段の幅と高さがちょうどよい具合にできていてかなり上りやすい。
たったか、リズミカルに上れる。
急で幅が極端に狭く、上りにくいのは最後の最後の部分だけ。



一部、両方通行のところは狭いところもあり、上りと下りで譲り合うためにどうしても詰まってしまうが、一方通行のところも多い。

帰り道、かなり下ってくると、小さな展示室に出る。オリジナル、そしてその後の修復の時に使った道具が展示されている。
ドゥオーモ美術館にも同じような展示があるのだが、興味深い。

そして一気に下りる。
段数は多いが、かなり登りやすいので、ぜひ予約して挑戦。

景色は良いし、ジョットの塔に登っている人を結構間近で見れる。


途中でドームの内側に出るので、内部の壁画がよく見える

フィレンツェ ドゥオーモ美術館 Firenze Museo dell'Opera del Duomo

2016-10-16 19:01:56 | もろもろ、つれづれ



少し前だが、珍しく、フィレンツェの休日をいただいた。
やる仕事はあるので、ホテルで少し仕事、しかし、せっかくなので、昨年の秋にニューリアルオープンしたドゥオーモ美術館に行ってみることにした。
もともと好きな美術館だったのだが、昨年の秋の法王フィレンツェ訪問の機会にニューリアルしようと、かなり前(たぶん2年くらい前)からずっと閉まっていた。

ところで、これを逆に考えると、法王のフィレンツェ訪問は2年ほど前から決まっていたわけで、他の都市もそうなのだろうか??と思ってしまった。
すごい計画性。。。

さて、ドゥオーモ周辺の建物はどこも何度も入っているので、ドゥオーモ美術館だけ見ればそれで良かったのだが、今は5箇所が全部入れる48時間有効の共通券しかない。
5箇所は、教会(無料、これはチケットがなくても入れる)、教会地下のサンタ・リパラータ教会、洗礼堂、ジョットの塔、ドームで、15ユーロ。
1箇所だけみたい場合でもこの共通券しかない。

つまり、時間がなくて1箇所しか入らない場合は割高だが、2日間で全部見よう、という場合はかなりお得。

さて、日本人は時間がないので、ドゥオーモの中にも入らないことが多い。
これは、いつも列が長いこともある。(ピーク時は20分程度は並ぶ)
しかし、上手く時間を外せば5分で入れるので、ぜひ中に入っていただきたい。(前述のように、教会だけ入るなら無料)

いや、時間があれば、ドゥオーモ美術館の方から見た方がより分かりやすいと思う。
オススメ。

共通チケットは、ドゥオーモ美術館の入り口で買える。(または洗礼堂の入り口の前の建物)

中は、映像を生かした、飽きさせない、モダンな展示になっている。

ドゥオーモの建設の様子とプロジェクトの変更の様子がうまく映像で紹介。

洗礼堂の天国の扉と北側の扉(どちらもギベルティの作品)が表と裏の両方から見れる。
(洗礼堂にあるのはコピー)


北側の扉

ミケランジェロの晩年の作品の一つ、ピエタ(ドゥオーモのピエタ)もある。(個人的に大好き)

かなり面白いのが、ブルネレスキのドゥオーモのドームの模型や、あの強大なドームをどうやって造ったか、簡単な映像で紹介。(イタリア 語と英語で交互)

他、ドナテッロのマッダレーナ像や、数多くのオリジナル作品が展示され、思ったより大きい。

欠点は、各部屋に番号が分かりやすく付いているので、その順番を行けばいいと思ったのに、15番の部屋あたりから隣の部屋へと移ってみると、突然22番になったりして番号が飛んでいる。

チケット売り場にパンプレットが置いてあるので、それを見れば迷わないのかもしれないが、最初は気づかず。
うまく番号順に進めばいいと思ったのだが、番号が突然飛ぶのにはびっくりした。
次の部屋を探してあっちうろうろ、こっちうろうろ。終いには係員に順路を聞く。

どうしてこんな部屋順になっているのか聞いたら、最初に「外の作品」(上へ)、そして、「内部の作品」(下へ)を見せる、という趣向になっているのだそうだ。
そこで、ヨコへスライドすると番号が飛ぶ。。。

まあ、それはともかく、先にこちらを見てから、ドゥオーモ、そして洗礼堂の見学をすると分かりやすい、全体像がつかみやすいと思う。

場所は、ドゥオーモの真裏。