在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Colomba della Mascale 涙が出るほど美味しいコロンバ

2017-04-14 12:39:51 | もろもろの食べ物
コロンバは復活祭に食べるケーキ
不気味な鳩の形をしている

ブレッシャ周辺に住んでなくて良かった、と思った。
と、同時に、ローマからの距離に悲しくもなった。(涙)



Vinitalyに、今年はパオロの友人のパオロが参加した。(同じ名前〜)
二人目のパオロの方は、現在オーストラリアに住んでいる。(オーストリアではない)
当然、ソムリエ。
ミラノ出身。

そのパオロが、宿泊したヴェローナのアパートに持参したのがコロンバ。

オーストラリアの友人シェフに頼まれたのだそう。買って来てくれ〜

そのパスティチェリア(ケーキ屋)の場所が田舎だったため、列車では行けず、ミラノからわざわざ車でヴェローナまでやってきた。
それほどの距離ではないが、列車の方が楽なのに、である。

断りたくなかったし、自分用にも買いたかったし、そして、ついでにもう一つ、私たちのために買ってくれた、という心の優しさ。(つまり合計3つ購入した)

今では日本でも手に入るコロンバ、復活祭に食べるケーキである。
日本では一体誰が食べるのか、と思う。

タダでレストランで出されたら手をつけるが、日本で一体いくらになっているのか、わざわざお金を払ってまでは食べない。

アーモンド臭い、というか、パサパサして、最初に食べた頃はへー、意外と美味しいじゃん、くらいには思ったが、今ではもう飽き飽きしている。

クリスマスのパネットーネ(パンドーロではない)はかなり進化し、美味しいところが増え、逆に楽しみになっているのとは裏腹に、コロンバの方は大して進化していないと思っていた。

が、ここで認識大きく改め。

これほど美味しいコロンバは食べたことがない。
それほど絶品だったのである。

恐れ入りました。

一人で全部食べてもいい状況だったら(ダイエットをしなくてもいい状況というのも含む)、たぶん、いや絶対に、一人で全部、それもイッキに食べたと思う。(1キロ)
それが絶対にできると言い切れるほど、軽く、香り高く、柔らかく、とろける様に美味だった。。。

ただし、軽く、と言うのは印象で、実際には1キロに14個の卵を使っているのだそう。14個。。。。

いや〜、それにしても本当に美味しかった。
買いに行ける状況だったら買いに行きたい。
(これから夏に向かう今、買いに行けなくて良かった)

パオロ曰く、ブレッシャにIginio Massari氏のパスティチェリア(Pasticceria Veneto)があり、彼の一番弟子、Mauro Scaglia氏が開いたパスティチェリアMascaleがブレッシャの田舎にあり、後者まで買いに行ったのだそう。

いろいろと調べてみると、確かにマッサーリ氏のコロンバも相当美味しいらしい。
が、なんと38ユーロ。ちょっと高すぎ。

対してマウロ氏のコロンバは25ユーロ。
この値段でこの美味しさなら、2個買って2個イッキ喰いしたい。

それほど甘いものは好きでもない私がそう思うくらい、とにかく美味しかった。

もう日曜日は復活祭だが、これからちょっとコロンバに凝ってみようと思う。

パオロ、ありがと〜 心から感謝。

Civiltà del bere il Top delle guide vini 2017 今年のワイン・ランキング

2017-04-14 11:03:51 | イタリア・ワインABC
Civiltà del bereの、こちらはワイン版。
正確にはランキングではないのだが。。。



vinitalyで毎年購入する小雑誌。
ただしこちらも別冊ではなくなり、掲載されている今年の第1号を購入。

レストランと同じく、こっちも点数制にすると面白いと思うのだが、レストランに比べてきっと複雑すぎというか、数がありすぎ。(だと思う)
そこで、ワイン年鑑本の掲載数で競う。

2002年のを見てみると5冊で競っていた。
レストラン年鑑本と比べ(減っている)、こちらは出版数が増えている。

現在は全8冊が対象。
ソムリエ協会は分裂し、チェルニッリ氏も独自の本を出し、ガンベロとスローフードも別れ、計8冊。

それぞれ最高得点の趣旨と数は違うのだが、その辺には目を瞑る。



ソムリエ協会AISのVitae  514本
ビベンダのBibenda(昔のDuemilavini) 605本
チェルニッリ氏発行のGuida essenziale ai Vini d’Italia 220本
エスプレッソ発行のL’Espresso 300本
ガンベロのVini d’Italia 429本
マローニ氏のAnnuario dei migliori vini italiani 326本
スローフードのSlow Wine  426本
ヴェロネッリ氏受け継ぐI Vini di Veronelli 346本



8冊全てで選ばれたのは、今年は、いや今年も Sassicaia 2013 のみ

サッシカイアにケチをつけるワイン本はないので、当然の結果。ある意味、もう面白くない。
当然、リリース直後パフォーマンスが良いワインが有利。

7冊で選ばれたワインは2本
San Leonardo 2011 外したのはMaroni
ES 2014 外したのはガンベロ

この2本も常連。



6冊で選ばれたのは13本
この辺りから少し顔ぶれが変わる。

Giacomo Conterno Francia Barolo 2012
Giuseppe Mascarello Monprivato Barolo 2011
Giulio Ferrari Riserva del Fondatore 2005
Speri Vigneto Monte Sant’Urbano Amarone 2012
Solaia 2013
Tignanello 2013
Biondi Santi Brunello Riserva 2010
Paleo 2013
Asseto 2013
Kurni 2014
Lungarotti Rubesco Vigna Monticchio 2011
Valentini Montepulciano d’Abruzzo 2012
Donnafugata Ben Rye 2014

5冊は17本

4冊は61本

3冊は140本

2冊は337本

以前は1冊だけ選ばれたワインというのもあったが(ご愛嬌〜)、きっとページの削減で、リストは割愛。

あとはワイナリー別、過去2年との比較などが州ごとの一覧になっている。

パフォーマンスの良いワインが断然有利、バローロのようにクリュをたくさん出しているところはばらつきが出るので不利、などかなりクセがあり、あくまでも参考程度にしかならないが、見てると結構面白い。

これも小雑誌だったころが一番見やすかったのだが。。。