追憶の上海
原題「紅色恋人」
満足度 ★★★★★
感動度 ★★★★★
レスリー・チャン(張國榮)★★★★★+★
1998年 中国
監督 イエ・イン(葉纓)
キャスト
レスリー・チャン(張國榮)
メイ・ティン
タオ・ツァオルー
深夜、中国映画のDVDをとるために、2時ごろまで起きていた。
何となく気になったので見ていると…
レスリー・チャンが…
私は、早く寝るつもりだったのですが、 レスリー・チャン出演とあっては眠ってはいられない。
今日は古典講座もあったので早寝する予定でしたが、結局4時まで起きてみていました。
またその後がいけない。
大好きなレスリー・チャンを観たものですから、結局一晩眠れず、古典講座に行くはめとなってしまいました。
もう学生じゃないのですから、結構きつい…
しかし気分は日本晴れ。
何しろレスリー・チャンのDVDがまた一本増えたのですから…
今日の感想はレスリー・チャン、レスリー・チャンとジャラジャラジャラジャラとうるさいことです。
1936年、上海。
亡き妻の遺志を継いで共産主義革命の実現に闘志を燃やすジン(チャン)と彼への愛を秘めて従う偽装妻チュウチュウ(ティン)。また外科医としてジンを救い、彼らと関わるうちチュウチュウに愛にも似た感情を抱くようになる米国人ペインが織り成す壮大な人間ドラマ。
中国映画は近代中国を舞台にした作品の秀作も数多い。
大東亜戦争を挟む激動期の中国、こと上海においてこの街は、まさに「世界」の縮図といえる気がします。
蒋介石率いる資本主義を標榜する国民党と農民革命としての共産党との対立的構図。
また強引に割込もうとする日本という後進の覇権国。
田力の影響を受け国際色豊かとなったこの街では、日夜権謀術数が巡らされ、陰謀を包み隠すように華燭の典が打ち続けられる。
逃れえぬ歴史の運命の中で高邁な理想に命を捧げた男女。
そして順風満帆、前途洋々な人生を無にしてまでも、友人をすべて失ってまでも彼らを助け、見守った一米国人の物語。
監督がある老人に聞いた逸話を脚色し、膨らませた脚本とのこと。
私の好きな中国映画の緻密な脚本構成力には毎回舌を巻く。
本国中国では、共産主義革命の闘士・革命と人民の開放という「ロマン」にすべての愛を同化させて散った彼らの想いが、文化大革命のなかで世代を超えて結実するという描写は、その是非を超えてこの上なく美しい。
私の愛する名優レスリー・チャン、そして新人のメイ・ティンの二人は、モノクロームな大切な思い出写真を見ているようで、実に美しい。
芸術的でもあり絵になるすばらしい配役のようにも感じ、また相手役によって名優レスリー・チャンは毎回違った絵姿を見せてくれるのも魅力的である。
原題「紅色恋人」、直訳すれば<共産党員(アカ)の恋人。
なんて気の利いた原題の付け方だろうか。
これが日本では「追憶の上海」となるが、どうもしっくるとこない。
これは日本と中国の根本的指針の違いによるところが大きい。
また『赤色』ではなく『紅色』足るところが、しに行く間際の彼にとって恋人との回想、追憶の瞬間の鮮やかな『RED』といえ、その紅色は彼女の『紅色の微笑み』或いは『紅色の恥じらい』また『情熱において紅をさす』イメージと重なり、この作品を見事なまでに美しく描きあげてくれる。
面白かった!!!
原題「紅色恋人」
満足度 ★★★★★
感動度 ★★★★★
レスリー・チャン(張國榮)★★★★★+★
1998年 中国
監督 イエ・イン(葉纓)
キャスト
レスリー・チャン(張國榮)
メイ・ティン
タオ・ツァオルー
深夜、中国映画のDVDをとるために、2時ごろまで起きていた。
何となく気になったので見ていると…
レスリー・チャンが…
私は、早く寝るつもりだったのですが、 レスリー・チャン出演とあっては眠ってはいられない。
今日は古典講座もあったので早寝する予定でしたが、結局4時まで起きてみていました。
またその後がいけない。
大好きなレスリー・チャンを観たものですから、結局一晩眠れず、古典講座に行くはめとなってしまいました。
もう学生じゃないのですから、結構きつい…
しかし気分は日本晴れ。
何しろレスリー・チャンのDVDがまた一本増えたのですから…
今日の感想はレスリー・チャン、レスリー・チャンとジャラジャラジャラジャラとうるさいことです。
1936年、上海。
亡き妻の遺志を継いで共産主義革命の実現に闘志を燃やすジン(チャン)と彼への愛を秘めて従う偽装妻チュウチュウ(ティン)。また外科医としてジンを救い、彼らと関わるうちチュウチュウに愛にも似た感情を抱くようになる米国人ペインが織り成す壮大な人間ドラマ。
中国映画は近代中国を舞台にした作品の秀作も数多い。
大東亜戦争を挟む激動期の中国、こと上海においてこの街は、まさに「世界」の縮図といえる気がします。
蒋介石率いる資本主義を標榜する国民党と農民革命としての共産党との対立的構図。
また強引に割込もうとする日本という後進の覇権国。
田力の影響を受け国際色豊かとなったこの街では、日夜権謀術数が巡らされ、陰謀を包み隠すように華燭の典が打ち続けられる。
逃れえぬ歴史の運命の中で高邁な理想に命を捧げた男女。
そして順風満帆、前途洋々な人生を無にしてまでも、友人をすべて失ってまでも彼らを助け、見守った一米国人の物語。
監督がある老人に聞いた逸話を脚色し、膨らませた脚本とのこと。
私の好きな中国映画の緻密な脚本構成力には毎回舌を巻く。
本国中国では、共産主義革命の闘士・革命と人民の開放という「ロマン」にすべての愛を同化させて散った彼らの想いが、文化大革命のなかで世代を超えて結実するという描写は、その是非を超えてこの上なく美しい。
私の愛する名優レスリー・チャン、そして新人のメイ・ティンの二人は、モノクロームな大切な思い出写真を見ているようで、実に美しい。
芸術的でもあり絵になるすばらしい配役のようにも感じ、また相手役によって名優レスリー・チャンは毎回違った絵姿を見せてくれるのも魅力的である。
原題「紅色恋人」、直訳すれば<共産党員(アカ)の恋人。
なんて気の利いた原題の付け方だろうか。
これが日本では「追憶の上海」となるが、どうもしっくるとこない。
これは日本と中国の根本的指針の違いによるところが大きい。
また『赤色』ではなく『紅色』足るところが、しに行く間際の彼にとって恋人との回想、追憶の瞬間の鮮やかな『RED』といえ、その紅色は彼女の『紅色の微笑み』或いは『紅色の恥じらい』また『情熱において紅をさす』イメージと重なり、この作品を見事なまでに美しく描きあげてくれる。
面白かった!!!