乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

白拍子   (訂正)

2013-07-29 | 民俗考・伝承・講演


 某講座でのこと。
 某先生が、『○○○縁起白拍子』の説明の中で次のようにのべられていた。
「白拍子とは、舞踊の事です。」
 講義は非常に興味深く、また為になるお話であり、有意義な時間を過ごさせて頂いた。

 今までにも何度か白拍子は出てきたし、芝居もなじみの有る白拍子。
 念のため、白拍子を辞書やネットで調べてみた。

 白拍子(しらびょうし)とは
 日本大百科全書(小学館) より
 平安時代末期におこり鎌倉時代にかけて盛行した歌舞、およびその歌舞を業とする舞女をいう。名称の起源は、声明道(しょうみょうどう)や延年唱歌(えんねんしょうが)、神楽歌(かぐらうた)の白拍子という曲節にあるとか、舞楽(ぶがく)を母胎にする舞にあるとかの諸説がある。『平家物語』には鳥羽(とば)天皇の御代に島の千歳(せんざい)と和歌の前という舞女が舞い始めたとあり、『徒然草(つれづれぐさ)』には信西(しんぜい)が磯(いそ)の禅師(ぜんじ)という女に教えて舞わせたとある。源義経(よしつね)との物語で有名な白拍子静御前(しずかごぜん)は磯の禅師の娘とされているが、平清盛(きよもり)の寵愛(ちょうあい)を得た祇王(ぎおう)・祇女(ぎじょ)・仏御前(ほとけごぜん)や、千手(せんじゅ)、後鳥羽(ごとば)天皇の寵姫亀菊(かめぎく)などの名はいずれも白拍子の名手として知られている。白拍子を歌うことを「かぞえる」といい、今様(いまよう)、和歌、朗詠などのほか、「法隆寺縁起白拍子」のような寺社縁起も歌った。伴奏は扇拍子・鼓拍子を用い、水干(すいかん)・烏帽子(えぼし)・鞘巻(さやまき)姿で舞ったので男舞(おとこまい)といわれた。白拍子の舞は後の曲舞(くせまい)などの芸能に影響を与えたほか、能の『道成寺』ほかにも取り入れられ、その命脈は歌舞伎(かぶき)舞踊(『京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)』など)にも受け継がれていった。

 要するに、平安時代末期におこり鎌倉時代の、歌舞、およびその歌舞を業とする舞

『日本大百科全書(小学館)』によれば、先日わたくしが書いていた「近藤好和(國學院大學)「義経・静の史実と伝承」第8回義経・与一・弁慶・静合同サミット」のような「とある部分」は、「歩き巫女」のように明確には記されていない。
 そういった行為はあった場合もあるし、絶対あったとは限らないらしい。
 何かの本でわたくしが先日書いたような意味合いもあるように出てきた「白拍子」ではあったが、出典をど忘れしている今となっては、公表し断定するのもおかしな話だ。なので先日書いた「近藤好和(國學院大學)「義経・静の史実と伝承」第8回義経・与一・弁慶・静合同サミット」は訂正後に元(わたくしのブログ)に戻したい。
 某講座がきっかけとなり「白拍子」に興味を持つことができた。

 尚 わたくしは展示物『『浮流時縁起白拍子』(1962) 寺僧重懐 』を拝見させて頂いた事がある。






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京都大学総合博物館  自然史   京都市左京区吉田本町

2013-07-29 | 美術・文様・展示物



 京都大学総合博物館(きょうとだいがくそうごうはくぶつかん)


 

 
 3013年7月17日 京都 祇園祭 「南観音山」
 無修正 縮小のみ

 

 先日、京都大学総合博物館へ行く。
 ここは今回で二度目。
 
 前回は平常展寺では「文化史」、そして特別展『化学技術X線の謎』を中心に見たので、今回は心残りだった「自然史」を中心に楽しませて頂いた。
 猿の研究、ニホンカモシカ、ツキノワグマなどの剥製と頭部の骨。そして何よりも心ときめいたのが、昆虫。
 白蟻は実に詳しく解説され、同種類の白蟻だけでもおびただしく展示される。
 10匹以上の標本が虫ピンにさされているものも多い。最後の3匹ほどは横からピンが刺され、真横さえ楽しめる。

 ガラスケースに被いかぶさり、小さな昆虫を、まじかに見る。
 同種の全く同じ大きさ名前の昆虫でも、顔や体つきが違う事を初めて知る。
 笑っている、嘆いている、無表情を装う…犬や猫、いや人間と同様で、表情に色彩がある。
 心の中で昆虫を大きく育て上げると、恐竜のダイナミックさにも劣らない。
 トカゲアリなどは、もはやわたくしの中ではアリではない。首筋辺りにギザギザを持ち、厳つい。怖い。
 こんなアリが人間並の大きさに巨大化し、かよわいわたくしを襲うなどといった馬鹿げたイメージを膨らませてみる。
 恐ろしく心細く悲鳴をあげながら、岩陰に隠れ、逃げ惑うわたくし。
 ところが、アリの顔はカワイイ。可愛いが、ありの口は締まり目は鋭い。いかにも知性的なお顔立ち。
 わたくしのような愚か者には太刀打ち出来ないと思い知らされ、片身の狭い思いをしながら、とぼとぼとその場を去る。

 展示物の中には目を見はる いろいろな虫がいた。
 形の面白いもの、色の美しいもの、珍しいだろうと思われる昆虫

 ナナフシの大きさに驚く。驚きながら、節を数える。
 7   上手くいった
 6   アカン
 6   ×
 6   ×
 7   …7に数えられる場合もある事に喜びを覚える。

 疑似蝶
 ここでも遊ぶ。
 えらく面白い。

 バイオリンカマキリ
 ちゅるりるりーん
 こちらは 木村泰子さんの世界だ。
 童心にかえり、楽しくて仕方が無い。

 黄金虫がいた
 大きいもの、ちっちゃなもの

 いろんな黄金虫がいた
 そしてど真ん中に、誇らし気に模様の入った小さな真金の黄金虫がいた。

 最後の展示に辿り着く前に何かしらん胸騒ぎがした。
 予感的中。
 そこには、ごつごつしたアコーデオン状の胴体の憎らし気な昆虫がいた
 その名はゴキブリ
 黒いのや茶色いの、中には「ぎょえーー!」と声が出そうな、巨大なゴキブリもいた。
 茶色で大きいやつがいたにはいたが、屋久島のキャンプ場で見たチャバネゴキブリという名のネームプレートは無かった。
 チャバネゴキブリは正式名ではなかった事を思い知らされ、寂しい気持ちに陥る。
 ゴキブリにしてやられた…。
 昆虫を自分の中で拡大して見ていると、昆虫をテーマにされた訳でもあるまいに、いくつかの安部公房の小説を思い浮かべる。
 カフカを思い、わたくしは深緑色の草むらに放たれる。



                     2013年7月

 京都大学総合博物館
 京都市左京区吉田本町
 開館時間 9:30~16:30、休館日は毎週月曜、火曜、年末年始。

 
 
 

 




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