乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江  東京書舗 稀書複製版 米山堂

2019-11-23 | 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)


 『役者手鑑 全』8 鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

 

 
     三升
 万歳の
 来つつ
 なれ
  にし
    鶴太夫
 の鶴を受けて

 
 市江
  かな
 田面
  あゆむ
 長閑に
 鶴つがひ
 
 
  市江
  かな
 田面
  あゆむ
 長閑に
 鶴つがひ


 鶴で連句

 ここで興味深いのは
 江戸時代に句が左から書かれていること。


 鶴つがひ
 長閑に
  あゆむ
 田面 
 かな
   市江 


 

 
  連名句順  市川團蔵市v 江 (市川團蔵 江の市 …か?)


 
  市江
  かな
 田面
  あゆむ
 長閑に
 鶴つがひ

 は


 鶴つがひ
 長閑に
  あゆむ
 田面 
 かな
   市江 

 とも読めるが、強引に読むと

  あゆむ
  かな
 田面
 長閑に
 鶴つがひ
     市江

 と癇癪しても、楽しめる。


 江戸時代の俳諧の言葉遊ぶは、素晴らしいのだと改めて感じた
 …と、暇人の主婦は、勝手な解釈で楽しみ、勝手に感動していると云った鶴ならず、阿呆鳥であった。

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂
 

 それとも豪族の家で、豪勢な酒や食事を馳走になっていたのであろうかと主婦の妄想はたわいなく、楽しく広がる。

 漫才のことを書いている名前に注目したい。
「鶴太郎」の鶴は縁起が良いとされ、鶴太郎は縁起の良い男というくらいの意味であろう。
 ただ、芝居に出てくる場合、「くるっと回って、つるの間」と言った台詞では酒で酔った男が、鷺のマニも松の間にも入れてもらえず、つるっと階段から落とされるという場面がある。
 この芝居を思う出すと、万歳の立場というものがはっきりとするような、あるいはこじつけのような感覚にとらわれ、ほくそ笑んでしまう。
 何しろ確信の持てない内容で楽しむのは、素人主婦の醍醐味であるので、間違いはお許しいただきたい。


 
 



   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂


https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/84897d834ccc38046bd10d9662f35b1c

  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江 

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乱鳥徒然  わおぉ〜!『仁勢物語』だ^^めっちゃ!嬉しい^^v

2019-11-23 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 写真は京大  立て看板があった頃






 私が毎日拝見させていただいている変体仮名及び古文書の実力者のブロガーさんのブログのことですが。

 本日、私の好きな『仁勢物語』を読み進められていらっしゃった。
(わおぉ〜〜!!!めっちゃ!嬉しい^^v)


 をかし男ハ
 から始まる『仁勢物語』は『伊勢物語』のもじりであるが、また読みたくなってしまった^^

 複製本は所蔵しているが、デジタル原本で読んでおられる魅力的なブログの真似をしてはいけないので、しばらく期間をおこう。


 それにしても、素晴らしい。

 世の中には、随分楽しんでいらっしゃる方が多くおられるなと感心する。

 私もできる範囲で、目一杯遊ぼうと思う。


 乱鳥今日はすこぶる気持ちが良い。

 日本晴れ!あっぱれじゃ!



 皆様も今日もお健やかにお過ごしくださいませませ^^v
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待ってました!『恋飛脚大和往来』「封印切」「新ノ口村」部分  片岡秀太郎,片岡仁左衛門,片岡我當,ほか

2019-11-23 | TVで 歌舞伎・能楽
にっぽんの芸能「上方の至宝~京都・大阪ゆかりの人間国宝新認定~」
伝統芸能の至芸を伝える個人として国が認定する重要無形文化財保持者。通称「人間国宝」と呼ばれる。今年は全国で7名が認定されたが、このうち京都・大阪ゆかりの方々、文楽太夫の豊竹咲太夫、歌舞伎俳優の片岡秀太郎、笛の藤舎名生のお三方について取り上げ、インタビューなどとあわせて名舞台をご紹介する。【ゲスト・司会】宮辻政夫(演劇評論家)
 何気にテレビつけて見ると、片岡秀太郎が出ていたっしゃった。
 
 歌舞伎の勉強に使われるという手法らしいのだが、身分を変え、声色を変えての「鶴じゃ」は興味深く、これは色々な言葉で試してみたいなと感じた。

 歌舞伎全集の興味ある演目や台詞部分をいろいろな役者さんで真似て演じ読みすることはあったが、身分を変えるという発想はなかったので、ためになった。

 また一つ、楽しいお遊びを見つけることができたと、秀太郎さんに感謝している。


 テレビが進むにつれ、心ときめく私。

『恋飛脚大和往来』(いわゆる梅忠)の「封印切」の封印を切ってからの座敷に残された二人の複雑な心境からやがて心中に導かれるという名場面と、「新ノ口村」の孫右衛門が梅川に寄進するはずであった大枚を全て手渡す名場面とはうつされた。

    よ! 嶋屋(シマ屋)! 待ってました!
    (ほんと、待ってたヨォ〜!もっとテレビでやってほしいなぁ)

 それは南座で興行された秀太郎様と仁左衛門様、秀太郎様と我當様と云った名作の一部であった。

 我當様も、まだお元気な頃で、懐かしさが心に染み入るようなお舞台であった。

 そういえば、今年の七月の大歌舞伎(松竹座)では、我當様は熱演されていらっしゃって、大変印象深かった。

 できる舞台を精一杯演じておられた我當様のお姿と、先代の仁左衛門様のお姿が心の中で重複し、こだましていた。 

    よ!松嶋屋! たっぷり〜!


 舞台は楽しく、心が高鳴る。

 勝手知ったる『恋飛脚大和往来』のことだもの。テレビで披露された台詞くらいはほぼ覚えている。

 私はお三方になりきって、台詞を重ねて遊んでいた。

 こう云ったお遊びは、劇場では無理であり、家で見る歌舞伎の醍醐味といえよう。


 過去乱鳥の記録
 大阪松竹座「七月大歌舞伎」2019年 昼の部より『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』片岡我當様のお舞台で、心を動かされる。役者魂を見せていただいた。この舞台は一生覚えているであろうと感じる。


 余談だが、そういえば、今年の松竹座の七月大歌舞伎も昼夜見たが、仁左衛門様と我當様の気の句だけしか記録を書いてない。

 好きな演目や役者さんが多かったというのに、である。書きそびれってやつで、私の場合は旅行家系などが特にひどい。

 ほんの一部を手がけるのだが、記録がついていかないほど時間がない。

 ま、いつも忙しく遊んでいるのは良いことだと、諦めまする。 わっはっは


 片岡秀太郎,片岡仁左衛門,片岡我當,ほか



 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 8オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 8ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 9オ  近松門左衛門作
 一旦休止しているが、今後も別記録場面で続く予定。


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乱鳥徒然  大変多くの皆様、ご訪問ありがとうございます。 ( 附:乱鳥の近況 )

2019-11-23 | 乱鳥徒然 Rancho's room.


 多くの皆様、拙ブログにご訪問いただき、誠にありがとうございます。

 昨日までの一週間は、全日700UUを超え、皆様への感謝の気持ち羽高なるばかりです。

 これも皆様のおかげだと、心より感謝しております。


 さてさて、十一月も余すところ一週間あまりとなってまいりました。

 毎日が大掃除。

 よくもまぁこれだけチリほころが出るものだと感心することしきり無しでございます。


 磯が即掃除をする中、趣味のお料理と、読書が気持ちをほぐしてくれています。

 しかし一日に使える時間は限られており、何かに励むと何かを犠牲にし泣けエバなりません。

 ここ最近では自宅でさえ映画や舞台を観る時間と余裕がなく、録画も貯まるいっぽいです。


 そんなこんなの師走をミカエル忙しい日々を送る中、今月の暮れには旅行を目論んでいます。

 行き先は北京。中国はこれまでに六度ばかり訪れましたが、北京は未だ未経験という変わった中国びいきでございました。

 今回は観光スポットしては、万里の長城。できれば故宮博物館くらい。空港で子供とも待ち合わせ、京劇三昧、ぶらぶら三昧を楽しむつもりです。


 先日某銀行に行くと、以前は取り扱っておられた両替部門を、ドルとユーロー以外は取りやめにしたとも押されていました。

 面倒なので、空港か現地のホテルで両替することにしましょう^^

 今回は、現地の雑多な市馬などで偽札はつかまされないように気をつけましょうとほほとを引き締める私でございます。


 ただいま朝の七時半。太陽が随分と登って、暖かくまばゆいです。

     オレンジが眩しいですぞと 赤ら顔    パソコン

 富有柿良し、みかん良し。朝から乱鳥快調怪鳥。今日も良い日になりそうです。






過去の週別ランキング

 




 過去の日別ランキング
 11月22日(金)
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 11月17日(日)
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 11月16日(土)
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