乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『黒手組曲輪達引』全三幕  2011 浅草公会堂 河竹黙阿弥

2020-04-27 | TVで 歌舞伎・能楽
写真は、京劇 北京にて



 『黒手組曲輪達引』全三幕  2011 浅草公会堂 河竹黙阿弥

 
『仮名手本忠臣蔵 五段目』の定九郎や、助六に継ぐ助六(甥っ子)のパロディの連続で、元芝居と『黒手組曲輪達引』を比較しながら見ると、とても面白かった。
 悪役も髭の意休ならず、黒髪短髪髭なし。亀鶴、あっぱれ。
 助六(亀治郎 現猿之助)のメイク(むきみ)の様子が完全でなかったのは、ご愛嬌^^
 揚巻も
「元の揚巻には足らねども、これからは、私の時代じゃわいなぁ。(要約)」
と、七之助の美しさが、眩い。

 なんでもない白酒屋、揚巻の美しさ、最後の井戸の場が見もの。
 

『黒手組曲輪達引』 ブリタニカ国際大百科事典
歌舞伎狂言。3幕。世話物。安政5 (1858) 年江戸市村座で『江戸桜清水清玄 (えどざくらきよみずせいげん) 』の2番目として初演。歌舞伎十八番の『助六』 (→助六由縁江戸桜〈すけろくゆかりのえどざくら〉) 上演を望む4世市川小団次のために,2世河竹新七 (→河竹黙阿弥 ) が「生世話の助六」として書きおろしたもの。今日では通常,助六と三枚目の権九郎の二役早替りの演出が行われ,序幕に権九郎と新造白玉の道行「忍岡恋曲者 (しのぶがおかこいのくせもの) 」 (初演時は吾妻路浄瑠璃,現行は清元) がある。

『黒手組曲輪達引』 世界大百科事典 第2版
歌舞伎狂言。世話物。4幕。河竹黙阿弥作。通称《黒手組の助六》。1858年(安政5)3月江戸市村座で《江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)》の二番目狂言として初演。講釈の《花川戸の助六》に材をとり,歌舞伎十八番の《助六》を世話物を本領とした4世市川小団次に当てて書き替えた生世話の助六劇。配役は花川戸の助六を4世市川小団次,三浦屋揚巻のち助六女房お巻を4世尾上菊五郎,紀の国屋文左衛門・牛若伝次を河原崎権十郎(のちの9世市川団十郎),鳥井新左衛門・白酒売り新兵衛を3世関三十郎等。

『黒手組曲輪達引』 日本大百科全書
歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。3幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「黒手組助六(すけろく)」。1858年(安政5)3月、江戸・市村座で4世市川小団次の助六、4世尾上(おのえ)菊五郎の揚巻(あげまき)、3世関三十郎の鳥居新左衛門・白酒売新兵衛らにより初演。作者が小団次の注文に応じ、講談をもとに書いたもので、初演のときは『江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)』の二番目であったが、のち独立して表記の名題(なだい)になった。黒手組の助六は愛人三浦屋揚巻をめぐり鳥居新左衛門と対立、鳥居の門弟の乱暴から白酒売の新兵衛を助けたのが原因で喧嘩(けんか)になるが、紀国屋(きのくにや)文左衛門に短気を戒められ、しんぼうして鳥居の手籠(てご)めにあったあと、父の仇(あだ)を鳥居と知り駒形河岸(こまがたがし)で討ち果たす。歌舞伎十八番の『助六』を世話に直したパロディーで、脚本にも演出にもその洒落(しゃれ)がみられる作品。なお、序幕は清元(きよもと)『忍岡恋曲者(しのぶがおかこいはくせもの)』による三枚目の番頭権九郎と三浦屋白玉の道行で、結局は権九郎が白玉の情夫牛若伝次に金も女も奪われる話。後世、助六役者が権九郎も勤めて愛嬌(あいきょう)を振りまく型が通例になり、さらに伝次と3役替わる型も行われている。[松井俊諭]



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『梶原平三誉石切』 歌舞伎座 無観客4/26日はユーチューブにて、歌舞伎三昧

2020-04-27 | TVで 歌舞伎・能楽
写真は、イラン マークー
車で国境像を何時間も走るとイランのマークーにある古い教会に着く。
運転手が私に、
「カメラを外に向けてはいけない」
と言う。
光が反射して、ライフルと間違われて、射撃されてはいけないからだと教えていただいた。
なるほど、国境を超えたすぐそばの監視等では、ライフルを持った監視員がこちらを見つめていた。

イランの関所が二ヶ所(たまたまかも)あり、監視員は皆、長い銃を持っておられる。
車内に双眼鏡を置いていたら、くどく聞かれた。
「これはなんのために、持っているのか?」
と。
大切なライカの双眼鏡だったので、没収されるかと思い、ヒヤヒヤした事を思い出す。

イランに行きたいな。中国にも行きたいな。
芝居を観に行きたいな!

昨夜も子から一時間を越す電話があった。
良き日かな、良き日也!






  『梶原平三誉石切』 歌舞伎座 無観客4/26日はユーチューブにて、歌舞伎三昧



 『梶原平三誉石切』

 劇場、TVを問わずずいぶん慣れ親しんだ『梶原平三誉石切』
 待ってましたのとがにんの「酒づくし」はおおよそ口づさ見ながら、体をゆすりつチズムをとりつの観劇。
 十代の頃から、この場面が好きなんですよね。

 最後の山場で手水鉢がスッパリと切れる、と、梶原、
「………………ておけも落ちた(要約)うひゃひゃひゃ、ひやぁ。うひゃひゃひゃ、ひやぁ。」
の一度目の「うひゃひゃひゃ、ひやぁ」」の後、仁左衛門丈の場合は一瞬力を抜いて、眩いばかりの微笑みをされる。
 この笑いって他は亡くなられた緒形拳が時々されていたっけ^^

 この後、六郎太夫×梶原平三の
「切り手も切り手」
「剣も剣」
で、観客の心を掴む。

 現白鴎の梶原平三は幸四郎時代に程よく見ていますが、このかたの梶原も形を重点的に考えられて演じておられる。
 関西でもこういった熱のこもったお舞台を拝見したいものだと、染五郎時代に熱を上げ白鴎襲名でファン心を亡くした私は折に願うのでありまする。
 いやいや、今回のお舞台『伊賀越道中双六 沼津』&『梶原平三誉石切』で形を重視されていらっしゃる白鴎も、コロナ騒動が落ち着いたなら、東京でなら、今一度 見てみたいものだと感じた。

 今回も好きな演目のため、色々な役者さんたちを思い浮かべながらんの鑑賞でした。

 好き放題に書いておりますが、コロナの影響で休館となっております役者様がたや松竹株式会社様、および関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

 『梶原平三誉石切』も期間限定でギリギリ見ることができました。
 4/27AM0時半に確かめて見ると、動画は消されていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする