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2010年度 72冊目
『運慶にであう』
山本勉 著
小学館
2008年9月
127ページ 2,310円
先日から気にかかっていた運慶。今日は『運慶にであう』を楽しむことにした。
原寸大の写真も載せてあり、家にいながらにして プチ博物館、神社仏閣気分まがい。
ありがたい一冊。
東寺や東大寺で何度かみている運慶だったが、作風をはっきり言って忘れている。
たよりな~い、わたし。
運慶の造りを見事に勘違いして覚えていたことに気づく。
子どもが学生の頃に何度も訪れた東大寺の仁王門でさえ、もっとしっかりとみておけば良かったと後悔。
近いのだから、今年中には機会を見つけて行ってみたい。いければいいな、と思っている。
ところで運慶。
立体的でほれぼれする。
目次は
円成寺 大日如来坐像
運慶の生涯1 新時代の扉を開く仏師群のなかの突出した存在。
運慶の秘密に近づく 写実
興福寺 仏頭
運慶の生涯2 新政権のための東国の造像が一門の勢力を押し上げた。
願成就院 阿弥陀如来坐像
願成就院 不動明王および二童子立像
願成就院 毘沙門天立像
浄楽寺 阿弥陀如来および両脇侍像、不動明王立像・毘沙門天立像
真如苑 大日如来坐像〔ほか〕
光得寺の『大日如来坐像』の正面と横からのX線蔵が載せられていたが、内部までもがいたたまれないくらいに美しい。
先日京都大学の博物館の特別展を見て以来、X線の魅力に取り付かれつつある自分に気づく。
山本勉 先生
直々の暖かなお言葉を頂戴し、光栄に存じます。
運慶を勘違いしておりましたわたしをお導きを下さいまして、ありがとうございます。
『運慶にであう』と出会うことができた喜びに、心より感謝申し上げたい気持ちです。
これからの先生の益々のご活躍を祈願しています。
ありがとうございました。
乱鳥