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京都国立近代美術館『 ボルゲーゼ美術館展 』
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ルネサンスとバロックの輝き 『 ボルゲーゼ美術館展 』を楽しむ。
日本初公開のイタリア美術も多く公開され、満足。
レアンドロ バッサーノ の『聖三位一体』は小さいながらも印象深い。
十字架に架けられたキリストだが、安堵した表情。
希望というなの光さす雰囲気。
優れたデッサン力と重厚感が魅力であった。
『 ボルゲーゼ美術館展 』は時代別に展示され手板が、その年代によって描き方に特徴が現れている。
好きな作風の並ぶ部屋とまぁまぁといった作品が並ぶ部屋がはっきりと別れている。
さすがに今回は前宣伝も大きかったラファエロ・サンツィオの 『一角獣を抱く貴婦人』に人が集まる。
この絵の横には一角獣を抱く貴婦人ではなく、木のノートにペンで筆とる貴婦人が描かれた写真が展示されていた。
こういった絵画の一部が変わるといった絵を昔何かの美術展で観たことがあるが、思い出せない。
『一角獣を抱く貴婦人』の近くには『横たわるモナリザ』が『一角獣を抱く貴婦人』を観る人々を見守っていた。
サンドロ ボッティチェリと その弟子たちの『聖母子 洗礼者ヨハネと天使』(円形)は見事なできばえであった。
キリストの左手の柘榴は豊穣多産」「復活」に意味をなすと記されていた。
柘榴は中国は吉祥文様。イランなどでも好まれる文様のひとつで、西文化における意味合いは大きい。
今回観た至りなのキリスト絵画でも柘榴が描かれ、こういった絵画の中にも日本の絵馬的役割を果たしところの祈願が描かれていたとことに興味を覚えた。
この美術展を観るとバロック音楽が聴きたくなる。
わたしはレコードを選び、用事をしながら聴いている。
こういった感覚はうれしい。
美術を楽しんだかいがあるというもの。
そういった意味合いでもイタリアの香り漂う『 ボルゲーゼ美術館展 』は観るに値すると感じる。
このあと、京都国立近代美術館コレクション・ギャラリー 平成21年度 第12回を楽しんだ。
今、京都国立近代美術館は面白い。
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尚 先日書き忘れたが、京都国立近代美術館は展示終了後、春頃まで閉館される予定。
詳しくは公式ホームページでお調べ願いたい。
『ボルゲーゼ美術館展』12月27日まで
『京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー』2010年2月27日まで
すぐ側にコンビニはあるが、神宮道博宝堂(画材店)なら絵のついた前売り券あり
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