乱鳥の書きなぐり

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『業平吾妻鑑』 『双蝶々曲輪日記』「角力場」「難波裏」「玩辞楼十二曲の内引窓」

2008-04-15 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

   大阪松竹座 第五回浪花花形歌舞伎

 

 浪花花形歌舞伎の第二部は、『業平吾妻鑑』と 『双蝶々曲輪日記』 「角力場」 「難波裏」 「玩辞楼十二曲の内引窓」。

 今回の浪花花形歌舞伎之目的は好きな演目の『双蝶々曲輪日記』の通し狂言。

 「角力場」 「難波裏」 「玩辞楼十二曲の内引窓」をまとめてみると、話の展開の面白さに満足する。

 おもしろかった。

 好きな場面が多く、最後はスカッとする。

 この芝居はあまりにもおもしろいせいか、或いは言葉がわかりやすいせいか、周りを見ても眠っている観客は少ないのが特徴。

 歌舞伎は話が単純だが、どう演じられるかを想像しながら芝居に向かう。他の役者や同じ演じ方でも日によって演じ方が変わり、飽きることはない演目のひとつ。

 

 一、業平吾妻鑑(なりひらあずまかがみ)            

    在原業平  進之介           

    舎人太郎吾  薪 車

 二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)          

    角力場  

      濡髪長五郎  亀 鶴            

      藤屋吾妻  壱太郎     

      山崎屋与五郎/放駒長吉  翫 雀         

    難波裏  

       山崎屋与五郎/放駒長吉  翫 雀            

       藤屋吾妻  壱太郎           

       濡髪長五郎  亀 鶴  

    玩辞楼十二曲の内引 窓  

       南与兵衛後に南方十次兵衛  翫 雀            

       女房お早  孝太郎             

       母お幸  竹三郎            

       三原伝造  愛之助           

       平岡丹平  扇 雀           

       濡髪長五郎  亀 鶴

 

 若手役者がそれぞれに力を注ぎ入れ、鼓動が感じられる芝居だった。

 それを母お幸役の竹三郎丈が引き締めた。

 ウマイ!

 我が子を縄にとり・・・引き窓の縄に母が寄りかかった部分では、身震いして涙が出た。

 

 観客にお願いしたいことが一つある。

 どうか 最終山場近くで、古典言葉や台詞の抑揚や仕草に場違いな反応をして、芝居を壊さないでいただきたい。

 

 『双蝶々曲輪日記』も納得のいく舞台で、満足する。

 終了後 芝居の話に花咲かせ、美味しい芝居と酒を楽しむことができたことを喜ばしく思う。

 

 


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4 コメント

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業平さま (やまとなでしこあん)
2008-04-16 11:04:36
水色の衣装だったんですか?私もお会いしたいです。
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Unknown (オオタ)
2008-04-16 12:17:18
満足されたようですな。小生は、歌舞伎を、みたことが無い。これは、人生で、損を、しとりますかな。趣味が少ないので、あせっとります。
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コメントありがとうございます。 (やまとなでしこあん様)
2008-04-16 19:50:06
もてますものね、業平!罪作りです。(笑)
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コメントありがとうございます。 (オオタ様)
2008-04-16 19:52:05
オオタさんも楽しんでみて下さいね。最近は奥様とどこかに行かれましたか。楽しいお話、お待ちいたしております。
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