乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 二はづかしながら文言葉(ふみことば) 【1-2-4】  井原西鶴

2020-04-18 | 井原西鶴
 絵入  好色一代男   八全之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板


 『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 二はづかしながら文言葉(ふみことば) 【1-2-4】  井原西鶴




下女(げじょ)、面目(めんぼく)なく、かへすべき、言葉(ことは)もなく、只(たゞ)御ゆるりと
申捨(すて)て、逃(にげ)入(いる)袖(そで)を、ひかえて、「此(この)文(ふミ)ひそかに
おさか殿(との)かたへ」と、頼(たの)まれけるほとに、何心(なにこゝろ)もなう、たて
まつれば、娘(むすめ)更(さら)に、覚(おぼえ)もなく、赤面(せきめん)して、いかなる
御方より、とりてちかはしけると、言葉(ことは)、あらけなきを
、しつめて後(のち)、母親(はゝおや)、かの玉章(たまづさ)を見れば、隠(かく)れもなく
かの、御出家(しゆつけ)の、筆(ふで)とハしれて、「しどもなく、さハあり
なから」と、罪(つミ)なき事に、疑(うたか)ハれて、その事
こまかに、云(いゝ)わけも、なをおかしく、よしなき事に
人の口とて、あらざらむ、沙汰(さた)し侍る、世之介姨(おば)に
むかつて、こゝろの程(ほど)を申せば、何ともなく、今待てハ





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アマビエって、半人半魚、人... | トップ | 『絵入 好色一代男』八全之... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

井原西鶴」カテゴリの最新記事