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たつたがわ
たつたがわには 龍田川と竜田川といった表記がある。
以前ある方から質問していただいて、『川は龍田川で 公園は竜田川公園だと思う・・・。』といった間違った答え方をしてしまい、申し訳なく感じています。
昨日川沿いを歩いて気付いたが、表記方法はまちまちで、『龍田川』『竜田川』といった文字が入り乱れている。
また近くには『龍田町』や『龍田神社』がある。
わたしのパソコンでは『たつたがわ』を入れると、『竜田川』よりでてこない。
こりゃまた、どうなってんだろう・・・?。
家族にたずねると、
「龍田の方は古い表記の仕方の違いだよ。」
と、答えてくれた。
物知らずの乱鳥・・・・・・。
加えて 昔は『立田川』だったということも 教えてくれる。
「そういうと、三郷町というところの『立野』という地に 『龍田大社』があるね。」
と私が言うと、家族は、静かに笑う。
家族が、
「伊勢物語を読んだだろう・・・。」
とのこと。読んでもすっかり右から左に内容が消えうせるのが、乱鳥の特技なり。
『たつたがわ』が脳のない頭にのしかかり、もう チンプンカンプン。
・・・とういことで引っ張り出してきましたよ、『伊勢物語』。
あがく乱鳥、ここにあり・・・ってなとこですかね。
伊勢物語第106段 龍田川
昔のこと。
男が、親王様方が逍遙なさってたところへ参り 龍田川のほとりで、
ちはやぶる神代(かみよ)もきかず 龍田川
韓紅(からくれない)に 水くくるとは
と,詠む。
この歌は、百人一首(17番・ ちはやぶる 神世も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは・在原業平)などにもある。
『ちはやぶる』 = 『神代』にかかる枕詞。
『龍田川』 = 奈良県の川で、紅葉(もみじ)の名所。
『からくれない』 = 韓国から渡来した紅色の染料。
『水くくる』 = 水潜る(くぐる)(有力説)と 水括る(くくる)
の二つの説あり。
あの遙か昔の神代の時代にも 聞いたことがない。
龍田川で紅葉の紅色の下を 川の水が潜るなんてことは。 或いは 龍田川で紅葉の紅色が、川の水の下を潜るなんてことは・・・
とも受け取れる。
糸偏に 少し感心のある私がこの歌を紐解くと、 『韓紅(からくれない)に水括る(くくる)』 から考えて、『くくる』はどう考えても、絞り染めをあらわすに違いないと感じる。
紅くもみじのように染めた反物の中には 白く浮かび上がる 楓のようにぱっと広げた文様が、赤を一層艶やかに色づけたのではないでしょうか。
龍田川には楓の紅が水に写り、落楓が浮かび、川の水を紅色に絞り染めする・・・なんてロマンチックなのでしょう。
龍田川を一枚の布に見立てて詠まれたこの歌に触れると、私は、昔の優雅な奈良を思い浮かべる。
この歌は龍田大社とも非常に密接な関係を持っているとのこと・・・。
中途半端ではありますが、『たつたがわ』が 少し身近になった気がします。
歌川弘重の描いた浮世絵のたつたがわ(神奈川県立歴史博物館HP)です。 ↓
http://ch.kanagawa-museum.jp/dm/ukiyoe/esi/hirosige/d_hirosige09.html
2007年の乱鳥が見た、龍田川のもみじです。
11/9 ↓
11/23 ↓
11/23
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いつもコメントをいただいて、心から、感謝しております。
これからも宜しくお願いいたします。
奥様と嵐山ですか・・・。
今京都はもみじのピークだそうですね。
息子から聞きました。
とてもいい季節に行かれて、楽しまれたのですね。
奥様もお喜びになられたことでしょうね。
お食事は・・・京料理ですか?
私は嵐山ではとても安くてそこそこの味を楽しませてくれる錦が好きで、度々利用いたします。
また機会があれば一度楽しんでみてくださいね。
特に、栗の季節がお勧めです。
とても嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。
いつもコメントを有難うございます。
心より感謝しています。
モノトーンの 色合いの ようで
素敵です。
乱鳥さんの たつたがわの 文を
読ませていただいて 見る写真は
又 趣が あっていいなと 思いました。
生駒のあたりまで川が遡れました。生駒あたりでは川沿いは紅葉ではなく、なんとなく残念でした。信貴山からの水も合流しているようですね。生駒や信貴山などが業平さんとつながりが深いということを昔の人は当然のこととご存知だったのでしょうか。
途中、長屋王の御陵などもあるようですね。
わたしもたつたがわは今マイブームですよ。
とってもうれしいです。
そんなに言っていただけると、とても励みになります。
本当に有難うございます。
これからも宜しくお願いいたします。
とても うれしいです。
やまとなでしこあんさんも たつたがわを注目されているのですか?
私はあまり知りませんので、いろいろと教えて下さいね。
生駒のあたりまで川が流れているのですか。
たどっていってみたいです。
車で行かれたとのことですが、歩いていくことはできますか?
なんだか興味があります。
やまとなでしこあんさんは たつたがわのどういった部分に惹かれておられるのでしょうか・・・。
この川も、魅力が多すぎますね。