ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

古い資料を整理していて気づいたこと

2017-07-04 07:53:45 | エッセー
 地方講演が多かったがその講演資料が沢山出てきたが、あの頃は北海道から
九州、沖縄、沖縄、四国など、全国レベルで講演依頼があった。
 その記録はあまりにも懐かしく、しばら見とれてしまったが、もっとも
印象に残っている地方での講演は「島根県松江市のいきいき輝いて働く女性の会」
だった。2泊3日の講演だった。レクチュアーとは別に、体を動かす実技の要望
があり、依頼を受けた時、私は島根県花の「ボタン」をイメージし、参加者の方
も一緒にできるように、簡単な体操を振り付けた。
 前日その役員にそれを指導して、総合福祉センター大ホールのステージで
踊ったのも楽しい思い出だった。



 あれから月日が流れて・・・高齢になったのにまったく成長していない自分がいる
人一倍我が儘と自認しているので、些細なことで傷ついたり、腹を立てたり、絶えず
揺れ動いている気持。そんなある日、昔精神世界について学んでいたノートを見たら
こんな言葉が出ていた。「怒りは毒を生産しているのと同じである」と、講義を受けた
日のことをありありと思い出した。「ネガティブな心のエネルギーは幸せが逃げて行く」と
十分理解しているので、不快なことは出来るだけ、早く忘れるようにしたり、考えないよう
にはしていた。改めてこの言葉に出合って、怒りは自分だけではなく、周囲にも悪影響が
あることに気づいた。それは認知症と診断されてから、早や7年になる夫で、彼の精神状態を
安定させいつまでも「認知症優等生」のままの状態をキープ出来るのは妻の私の心なのだ。
 昔の思い出を辿りながら、プロとしても、明るく穏やかな気分で毎日過ごさなければと
再確認した今朝だった。
コメント
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