ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

見えない世界を何度か実体験して 2

2017-07-30 07:03:34 | エッセー
 その後ある占いの人に相談したら、「多分それは2・3百年前の武士で、多分あなた
の守護霊様かも知れない」と言われて、私はそれを信じて、それから一人こっそり
ポスターを出しては拝んでいた。その後何年かして、その頃はすでにヨーガを教え
教室を開いていた私は、初めてインドへヨーガの勉強に行くことになった。
 「初めて行く外国がインドなんて」と、内心嫌でならなかったが、指導者として
やはり行くべきだと心に決めた。インドへ発つ日の早朝は、家族で私の初めての外国へ
の出立のため、4人で食卓を囲んだ。その時私は娘に「ママの守護霊様会っても良い?」
と聞いたら、娘はそのポスターを出して張ってくれた。

 私はそれを見て大変驚いたのは、いつも見える男性ではなく、丸顔のパーマを
かけた女性だったからだ。何故今日は違うのだろと思いながら、何も見えないと
いう夫と子供達に「ここが顔の輪郭、目、鼻、口」と指でなぞっても、誰にも
まったく見えないようだった。それは後で考えたが、たった一度しか会わなかった
何年か前に亡くなった生母が、もしかしたら私を励ますために、きっと顔を見せ
てくれたのかもしれないと思った。その大きなポスターは、大切にしていたのに
その頃家をこわしてビルにしたが、その時点でとうとう見つからず、無くなって
しまったのが今でも不思議でならない。
コメント
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