ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

毎日自己暗示していても眠れない

2018-01-22 02:26:03 | エッセー
 先月「後期高齢者認知症の会」に参加した時、一人づつその状態について
話したが、私が「何時も穏やかで、認知症になって8年間、一度も怒ったこと
がない。自分のことはほとんど一人でできるし、無論粗相したこともない、家事
も少しだが手伝ってくれる」と話した。
 すると、係りの人も参加者も驚いたけれど、もともと温厚な人だが、怒らせる
のは至極簡単だ。でも、一応色々学習しているプロとして「怒りは心身に最も悪い
自分で毒を生産しているのと同じ状態」と、シッカリ認識しているので、無論自分
自身もそうだが、夫にもできるだけ穏やかに接している。
 
 でも、家にいるとソファーで一日横になっている夫を、何とか動かさなければと
お手伝いも決めているが、それもいちいち言わなければならない。
 16歳になるペットも病気治療中で、それにも気を配らなければならない。
「私は幸せな介護をしている」「私はいつも明るくて元気だから」など、いつも
自己暗示をしているが、時には気持がくじけそうになることもある。
 でも「世の中に苦労のまったくない人などないのだから」と、自分に言い聞かせ
てはコントロールしている。本当は人一倍依頼心が強い自分を良く知っているが
夜中に目覚めると必ず考えてしまう。まして最近体力が落ちて、私が付き添わな
ければ、一人では絶対外に行かない夫だが、一緒に住んでいる息子も、近くに住ん
で娘もほとんど顔を見せる訳ではなく、すべて私にまかせっきりだ。

 私も夫が入院したり、救急車で搬送されたりしたときには、声をかけるが、それ
以外はほとんど頼んだことはないが、しかし親子とはそんなものなのかも知れない。
 私がカウンセリングルームで「シニア女性のクラス」を作ったのは、教えるのが
大好きで自分の能力をお役に立たせたい気持が先行しているが、自分自身の生きがい
のためでもあるのは否めない。カウンセリングも同じだが、生徒さん達が明らかに
向上していく様子が、私の精神状態には最高のユーストレスで、ブログで時折
書いたりする以外宣伝している訳ではないが、お陰様で初めての日曜日は満員に
なった。また夜中に目覚め、どうしても眠れずこれを書いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする