ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

新宿区近辺歩行会

2018-11-02 06:47:55 | エッセー
 先日は大江戸線「牛込柳町」駅に10時半に集合、参加者は30人だった。
お天気もとても良くて、暑いほどだったが、それから有名人の墓地2か所を見て
「漱石山房記念館」を見学した。そこは約1年ほど前に開館したそうだが、広々と
して明るく、開放的な感じの建物だった。私は夏目漱石が東京牛込区(現在は
新宿区)で生まれ育ったとは、知らなかった。漱石が執筆していた室内が再現されて
そこで説明を受けてから、それぞれ自由見学をしたが、文学だけではなく、多才な
能力を持つ凄い方なのだと思った。そんな優れた方が、今では考えられないほど
たったの59歳で胃潰瘍で亡くなったそうだが、医学の進歩がまだ進んでいない頃は
それがごく普通だったのだろう。







 いろいろと見学していたら、大昔読んで夏目漱石がこの地で執筆したという「こころ」
をまたもう一度読みたくなって買った。坂の多い道を歩きながら、昔の東京を想像
できて、私は何だか感慨ひとしおだった。漱石生誕の地は早稲田大学に近い、レス
トランの入り口に建っていたが、時代の流れの早さと、今自分が生きている現在地を
改めて考えさせられた。私はあまりにも時代の移り変わりの早い世代に生まれたと
思っていたが、これはもしかしたら、いつの時代も同じなのかも知れない。

 歴史は作り変えられると言われるが、その時代に生きていない人達が「00万年
前には」などと、あたかもそこに存在していたかのごとく、明確に発言するのは
しんびょうせい(新病性しか変換できない、正しくは信憑性)に欠けると感じる。
 言葉は生き物と言うが、新しい言葉どんどん生まれるとともに、情緒的な言葉が
無くなるのは淋しいと思う。その後「穴八幡」「木組み博物館」へ行ったが、木組み
博物館では、日本の芸術的とも言える、素晴らしい伝統的な建築技術に驚いたが
それも現在では消えつつあるのだ。そんなことを考えながら歩いた歩行会だった。
コメント
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