ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

自信をチャージしてくれた言葉に再び出合って

2018-11-08 17:07:10 | エッセー
 それは忘れもしない久保田競先生の「脳の手帳」だった。
34歳で子育てをしながら、思い切ってソシアルダンス教師として社会に出た。
 私は学歴もなく、あまり頭も良くないし、若くもないし(その時代はそんな思考だった)
と、周囲の人がみんな偉く見えていた。今思えば私は50歳前後まで、(これだけ仕事ができ
るのに何故?)と思うほど、その頃は自分に自信がなく、もしかしたら「劣等感の塊」
だったのかも知れない。

 それは「頭が良いことは、計算が早くできたり、記憶力が優れていることだけでは
ない。ある条件で解決しなければならない問題があるとき、その時に来る外からの
刺激や、過去に記憶したことから、次に取るべき行動を正しく選んで実行できる
人、記憶している量が多いほど、行動を選ぶ参考にできる資料が多い」という
言葉だった。ということは絶えず頭を働かせて、色々とインプットすることだ。

 私は昔から記憶力はあまり良い方ではないが、そう捉えると、かなり頭は良い
方だと思って凄く嬉しく、勇気がチャージされたのは忘れない。
 身体面、精神面など、絶えずさまざまな事を勉強し、自分で満足できる現在を構築
したのかも知れない。これは平成1年4月3日に自分のノートに書いた言葉だが、ペット
がいなくなり、その喪失感に時折過呼吸症候群になりそうになっていたが、そんな時
引き出しから何故かノートの切れ端が出てきた。不思議なことに、そんな経験は数え
知れないほどあった。それはきっと落ち込んでいる私を、いつも私を導いて下さる方が
元気を給えて下さったのだろう。「私は守られている」と、改めて感謝できた日だった。
 
コメント
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