ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

良い夫婦の日「幸せな介護」をしている私

2018-11-23 06:42:07 | エッセー
 11月22日は「良い夫婦の日」だそうだ。私は今世田谷区で開催している下記
の講座に参加している。今日この講座の二回目だったが、グループ別に分かれて
話をしたが、認知症の家族を介護している人への講座だが、世田谷区ではそんな
家族のために、大変細やかな配慮をしてくれるので、有り難いと思っている。
 私のグループは夫を介護している人達だった。
その方たちのお話を聞くと、涙がこぼれるほど大変で、毎日ご苦労なさって
いるのだと思った。私は夫を介護してから8年目になるが、皆さんに申し訳ない
ほど私は随分楽だと思っている。何故なら、夫は自分の着替え、入浴や食事も
できるし、一人では絶対に外出はしない、小言や文句を言わない、頼むとできる
ことは何でもやってくれる。さらに何かにつけてすぐに「有難う」と言ってくれる。

 月日の経過も季節も時々分からず、自分の年齢も定かではないが、でも昔のことは
すべて覚えているし、同じことは何度もくり返すが、でも日常会話にはまったく不自由
しない、また二人共明るいのでいつも笑っているので、我が家はいつも明るい。
 さっき二人で歯医者さんへ行き、帰りにスーパーへ寄ったら、袋一杯に入った重たい
荷物を二つ全部持ってくれた。私が力のないのを知っているから、昔から私に決して
荷物を持たせないことは、今でもしっかり覚えていてくれる。
 そしてときどき、「ああ、幸せ」と言ってくれる夫。そんな夫の過去にも私は何の
確執もないから、素直な気持ちで夫と接することができる。
※ハワイで子供達がハプニングで祝ってくれた13年前の金婚式 

 孫娘の夫は私達を理想の夫婦だと言ってくれるが、若い頃は私が独身だと思われ
たほど、自由に羽ばたかせてくれた。でも私も決っして家庭をないがしろにすること
なく、大切にして長年がんばってきたつもりだ。古い友人達は夫のことを「ちょっと神様」
と言ったが、家庭人としては最高の人で、結婚して63年を迎えたが、夫婦喧嘩は全然した
ことはなかった。そんな私達だからきっと「良い老夫婦」なのだろう、80代の老夫婦がビール
で乾杯できる幸せ。これからも何があっても、8年間唯の一度も怒らしたことがないように
夫にストレスをかけることなく、やさしく介護をしたいと思っている。

 これを書きながら「こんな事実のことも、自慢と受け取る人もいるのかしら?」と、ふと
思った。
コメント
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