ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

秋の日は釣瓶落とし

2018-11-04 07:11:29 | エッセー
 このところ珍しく素晴らしい秋晴れ続きだった。今日は移動火葬車をお願いし
息子夫婦も一緒にお別れしてくれた。その二時間半後にリムはお骨になって帰って
きた。「何だかまだそばにいるような気がするね」と、夫と話したが、もういない
のはとても淋しい。ミニチュアダックスフンドは、足が短いために、内臓など
が老化したり、腰を痛めたりして、あまり長生きはせず、14・5歳で死ぬことが
多いと聞いた。リムはとても健康で、一度も風邪もひかなかったし、病気らしい
病気はたったの一度もしないで、天寿を全うして眠るように旅立った。
 甘えん坊だったが、本当に飼いやすい犬だった。我が家は二人家族になったけど
楽しい思い出を沢山残してくれたリム。

 夕方なのにいつもより人通りの多いのは、多分祝日だからだろう。私はベランダ
に出て暗くなるまでじっと辺りを見回していた。一昨夜は娘が飛んできて、3人で
お通夜をし、昨夜は地下の「ゆず花」で夫と、リムのために献杯したが、秋はます
ます深くなり、私の誕生日も近くなった。いずれにしても・・・
 別れはいつかは必ず来る、そう思うと今の人間関係を大切にしたいね、と夫と話
した晩秋の夜だった。
※16歳の誕生日
 
コメント
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