日本橋高島屋の傍にある先生のオフイスを訪ねたが、夫の帰宅時間まで
まだ時間があると気づき、その帰りに地下鉄を銀座で降りた。
地下鉄からすぐの三越の地下から正面入り口まで、デパート内を歩いたが、何
と懐かしい空間だろう。時間がないのでゆっくりしてはいられず、4丁目の交差点
から晴海通りを日比谷に向かって歩いたが、昔の銀座とは全く変わっていた。
亡くなった親友は有楽町駅前のビルに勤めていて、彼女の退社時間に合わせて
時折会い映画を見たり、ショッピングをしたり、お酒を飲んだりが、それは一体
何年間の習慣だっただろう。有楽町線に乗る彼女、千代田線に乗る私は日比谷
交差点近くで別れたが、銀座や日比谷はあまりにも思い出が多すぎた。
地下鉄の入り口は昔とあまり変化なかったが、私はその入り口が宝塚の階段
ステージのようで大好きだった。ホントは帝国ホテルロビーのお花を見て、日比谷公
園を抜けて霞が関から帰りたかったが時間がない。日比谷から千代田線に乗ったが
でもほんの短い散歩だったが、懐かしさと、ちょっとした開放感で幸せな気分に
なれた楽しい時間だった。