注 私達は気づいていなくても、「イメージと自己暗示で毎日生きている」のです。
長いので3回にします。
☆イメージトレーニングで夢を実現する
イメージトレーニングとは、自分を向上させるために行う効果的な方法ですが
それは、心の中に「こうなりたい」と願う自分の理想の姿を、ありありとまざまざと
思い描く方法です。イメージは言葉による暗示より、ダイレクトに私達の心身に働き
かけますので、その効果は大変目覚ましいものです。また私達はまったく意識をして
いなくても、実はイメージの中で生きていることにお気づきでしょうか?
たとえば、日常生活でも「会社のイメージ」「学校のイメージ」「他人のイメージ」など
良く言葉にして話していると思います。また、思い出はほとんどイメージの世界であること
などもきっと、「なるほど」ときっと納得なさることでしょう。

すでに亡くなられた、日本医科大教授で大脳生理学者の品川嘉也先生(私は先生に
直接ご指導いただいたことも度々ありました。著書「私は自分をこう変えたい」
(同文館出版)の中の一章「大脳の不思議な世界を覗く」では先生との対談です)
先生は「右脳コンピュータ」(ダイヤモンド社)の中で、次のように述べていますので
参考までご紹介しましょう。「初めにコトバありき」と聖書は言う。だが私に言わせれば
「初めにイメージありき」なのである。人間は言葉によって思考すると主張する人がいる。
初めに言葉ありきと信じている限りそう思うのはごく自然のなりゆきであろう。だが
大脳生理学的に見れば、コトバ以前に人間の脳内(右脳)にはさまざまなイメージが躍動
しているのである。コトバとイメージ、そして論理とイメージは複雑に絡まり合った糸の
ようになって人間の脳の活動を支えている。

実は私も心理カウンセラーとして、先生の説に大変納得できるのです。
私達も日常では言葉よりも、イメージを先行しているように思いますが、皆さんは
どう感じるでしょうか?私達の大脳は、左の脳と右の脳と二つの半球に分かれています。
左脳は「考える脳、(デジタル脳)」といわれ、また右脳は「感じる脳(アナログ脳)」
といわれます。意識的であり、論理的思考(書く、話す、考える、計算する)などは左の
脳の役目です。それに対して右の脳は無意識的であり、感覚的(ピンと感じる、イメージ
音楽や絵画など)で、潜在意識のほとんどは右脳の中にあるといわれています。

その二つの脳は「脳梁」といわれる、二億本からなる神経線維の束で結ばれていて
お互いに連絡をし合っていますが、それによって脳の正常な働きが維持されています。
たとえば、思い出を例にしますと、一人で思い出しているときには、右脳の中で
姿や形にしてイメージを描いていますが、その思い出話しを他の人にするとき
は、右脳からの脳梁を通して、左脳がイメージを引き出して言語化して話すのです。
※長くなりますので、お読み下されば、脳の仕組を多分ご理解いただけることでしょう。
ですから、どんな人でも、良いイメージを描くことで、それらは実現できると、私は
信じています。
