ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

もっとリコーか、もっとバカだったらどんなに楽だろう

2021-04-29 03:53:41 | エッセー

夢を見て夜中に目覚め、色々考え眠れないのはしばしばあるが、自分の年齢と

精神的な年齢とのあまりのギャップに、悩ませられるのは毎度のことだ。

 それを感じたのは50歳代の頃で、その頃親しかった精神科医に「心が年取る薬は

ないの?」と、真剣に聞いたら大笑いされた。そしてこう言われた「そんな薬ないよ

でも、もしもあってもあなたには、絶対に飲ませたくないね」と。

 彼は300床近くある精神病院の副院長だったが、それからこうも言った。

「もしもあなたのような患者が入院してきたら、医者がとりっこするよね」と。

つまり医学的に見ても私は相当面白い人間らしいが、それは生育時が大きく関わって

いるようだ。何も知らない生後7か月に、私は突然生母から引き離された。

結婚して子育てをしながらも、時折、心の中を冷たい風が吹いているような寂寥感

に悩まされた、それは何故だろう?普通の人とは違うらしい、自分の性格を知りたかった

から、心理学にのめりこんだ。偉そうに人様を指導するようになり、ますます自分の

内面が理解できたが・・・多分心理学やヨーガをやらなければ、多分とうに死んでいる

はずの私。それなのに、今でも心も体もかなりビビッドだ。

 認知症の夫を満10年介護、まだ毎晩二人で晩酌できる、世間的にはかなり幸せな

老夫婦だと思う。それなのに・・・もっとバカか、もっと優れていたら、こんなに

考えたり、悩んだりはしないだろう。私が今できるのは料理しかないが、何かに

燃えてなければ生きられない困った性、心も年齢とイコールだったら、どんなにか

楽に生きられるだろう。と考えて朝になった今日でした。あ~あ!

 

コメント
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