夢を見て夜中に目覚め、色々考え眠れないのはしばしばあるが、自分の年齢と
精神的な年齢とのあまりのギャップに、悩ませられるのは毎度のことだ。
それを感じたのは50歳代の頃で、その頃親しかった精神科医に「心が年取る薬は
ないの?」と、真剣に聞いたら大笑いされた。そしてこう言われた「そんな薬ないよ
でも、もしもあってもあなたには、絶対に飲ませたくないね」と。
彼は300床近くある精神病院の副院長だったが、それからこうも言った。
「もしもあなたのような患者が入院してきたら、医者がとりっこするよね」と。
つまり医学的に見ても私は相当面白い人間らしいが、それは生育時が大きく関わって
いるようだ。何も知らない生後7か月に、私は突然生母から引き離された。
結婚して子育てをしながらも、時折、心の中を冷たい風が吹いているような寂寥感
に悩まされた、それは何故だろう?普通の人とは違うらしい、自分の性格を知りたかった
から、心理学にのめりこんだ。偉そうに人様を指導するようになり、ますます自分の
内面が理解できたが・・・多分心理学やヨーガをやらなければ、多分とうに死んでいる
はずの私。それなのに、今でも心も体もかなりビビッドだ。
認知症の夫を満10年介護、まだ毎晩二人で晩酌できる、世間的にはかなり幸せな
老夫婦だと思う。それなのに・・・もっとバカか、もっと優れていたら、こんなに
考えたり、悩んだりはしないだろう。私が今できるのは料理しかないが、何かに
燃えてなければ生きられない困った性、心も年齢とイコールだったら、どんなにか
楽に生きられるだろう。と考えて朝になった今日でした。あ~あ!