午後から夫と日比谷公園へ行ったのは、もう終わりに近いかも知れないチューリップ
を見るためだった。公園は新緑がとても美しく、空がきれいで賑やかだったが、三密では
なかった。お目当てのチューリップはごく少なく、何とそこにはネモフィラが今を盛り
とばかり咲いていて驚いた。ネモフィラは薄いブルーで、可憐でやさしい雰囲気のお花だ。
以前観光バスで「ひたちなか公園」へ見に行ったが、その時はすでに終わりに近く
ガッカリした記憶があったが、目の前でこんなにきれいに咲いて居て嬉しかった。
夫はみずみずしい新緑や、きれいなお花に大層ご機嫌で、ニコニコしていいた。
実は私は帝国ホテルのロビーのお花を見るのも目的だったので、帝国ホテルへ行った。
そこには今まで見たことがない形のお花が飾られていて、多分胡蝶蘭と黄色いユリ
だと思った。久しぶりにロビー脇の喫茶店に入ったが、天井が高く広々とした贅沢な
空間は、昔とほとんど変わらなかった。
帰りはもう一度日比谷公園に入り、花壇からイチョウ並木を霞が関駅まで歩いたが
ほぼ一周したことになる。さまざまな病気を併せ持つ夫が、まだ元気で歩ける間に、できる
だけ楽しい経験をさせて上げたいと思っている。今日の日比谷公園散歩や、帝国ホテル
のちょっと贅沢なコーヒータイムは、夫にとっては、精神性に大変効き目があるはず。
また、私自身もとてもこころ豊かな、素敵なひと時だった。