☆イメージトレーニング その2
楽しいことや幸せなことを思い出してイメージすると、体も柔らかくなり、呼吸
もゆったりとしてきます。逆に恐ろしいことや、猛烈に腹が立ったこと、また耐え
がたい痛みなどをイメージすると、息が弾んで胸がドキドキしたり、体がかたく
緊張したり、また場合にもよりますが、冷や汗が出たりすることもあります。
イメージによって、心も体もこのように反応することを、体験したことがある
かもしれませんが、これは紛れもない事実であることをご理解いただけたことでしょう。
イメージには「フラッシュ・オーバー」(過去)と、「フラッシュ・フォワード」
(未来)とがありますが、イメージトレーニングは未来を描くために、フラッシュ
フォワードを行うのがふつうです。またインナー・イメージ(自分の感情、喜び、幸福感
達成感など)と、アウターイメージ(自分の姿をビデオや写真などを見る感じ)がありますが
ふつうは自分が自分を見ているアウター・イメージの方が描きやすいので、初めはこちら
から入った方がやさしでしょう。
☆ イメージとレーン二ングを行うときには ・・・・・・・
① 静かな落ち着ける雰囲気で、深呼吸をしばらく行います。
② かるく目を閉じてから、あなたの望んでいる自分の姿を、心の中のキャンバス
やスクリーンの上に、できるだけ具体的に、ありありと、まざまざと思い
描きます。③大切な条件は、「素直に信じて行うこと」なので、もしも「こんな
イメージを描いただけで、実現できるのだろうか?」などと、疑ってり、考えりして
いるとしたら、むしろやらない方がよいと思います。もっともやりやすいのは、夜
ベッドに入り眠る直前です。深呼吸を何度かくり返し、目を閉じて眠っても良いような
状態がベストです。なぜなら、入眠時には、脳波が暗示やイメージに反応しやすい
アルファー波になっていますので、とても効果的で役立つのです。
また、自分の理想の姿を思い描くのは、精神状態を安定指させる上非常に良いこと
ですので、もしもそのまま眠ってしまったとしても、まったく心配ありません。
イメージトレーニングを行ってから眠ると、朝の目覚めはとても爽やかで、その日は
一日中爽やかな気分で過ごせるでしょう。くり返し続けていると、だんだんイメージ力
が強くなり、いつでもどこでも、たとえ目を開いていても、できるようになってきます。
イメージの描き方のトレーニングとしては、自分自身の顔や、表情や、プロポーション
など全体像を、ハッキリと自分の目に焼き付けること。
そのためには、鏡の前で好きな表情をして確認したり、自分でもっとも気に入っている
写真などをいつも持ち歩いて、ときどきそれを見たり、またお部屋の目につく場所に張り
毎日見ることが大変に役立ちます。