前日は真鍋淑郎さん(90歳)が、ノーベル物理賞を受賞され、とても嬉し
かったが、10月6日の朝刊には「樋口恵子さん、梅田賞」(89歳)また
「カーク船長宇宙へ」俳優のウイリアム・シャトナーさんが、(90歳)宇宙
へ行くことが掲載されていて、いずれも人生の先輩方だ。
「100歳時代到来だ」と、私はすっかり嬉しくなった。
でも、現実は80歳を過ぎると、だんだん疲れやすくなり、意欲も元気も
なくなってますます保守的になる。でも、私は間もなくまた齢を重ねるが
体は疲れやすくなり、見た目も「ヤッパリオバーさん」と感じるけど・・・
※デイホームでは一日の出来事を写真を付けて報告してくれる。
それなのに心だけはビビッドで、時折そんな自分を持てますことがあり
(気持ちも年齢と同時進行ならどんなに楽だろう)と思う。
同世代の友人達を見ていても、気持ちは年齢と相応していると感じる。
私も「今さら」とか「どうせ歳だから」など、ごくふつうに感じられたら
どんなにか楽なことだろう。でも、恐れ多くて比較にはならないが、人生の
先輩達のこんな素晴らしいニュースを見て、また気持ちがすっかり舞い
上がるお調子者だ。そして、今「私能力ないけど、今凄いこと実験中なのよ!」
と、大声で叫びたい気分になった。それを詳しく説明すると、50歳から原因
不明の本態性高血圧症で、現在は「アルツハイマー型認知症11年目、高血圧症
狭心症、脂質異常症、急性閉塞性化膿性胆嚢炎、敗血症、石灰沈着症」で
70歳から救急搬送12回され、毎日薬を12錠服用していた夫。
そんな夫を「男性の平均寿命より10年以上は、幸せで穏やかに長生きさせたい」
と努力していることだ。と言っても献身的に尽くしている訳ではなく、介護は
工夫を伴うが、自分の世界はしっかりキープしている。
私自身もエイジポジティブ研究家として、「どうすれば健康で見苦しく
なく、有意義に年齢を重ねられるか」と、自分をモデルに工夫し研究し
それらを実践している。過去は自分の思い通りに生きてきたし、束縛はある
がかなり自由で、最近また新しい趣味を始めたが、それもなかなか楽しい。
「生きた高齢モデルが二人」、こんな遣り甲斐のあることはない。
でも・・・・よく考えたらその基本は「ちょっと神様」と、友人達から
言われた寛容だった夫のお陰かも知れない。価値観がよく似ている私達
また、毎週3回デイホームで手厚いケアを受けているのも、大変効果的
だと、改めて感謝できた。今夫は89歳穏やか、素直、「ありがとう」
「美味しい!」「幸せだね」と時折言ってくれる、そんな夫にできるだけ
長く寄り添って生きたいと思っている。