ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

若さと健康はつけ焼き刃では得られない(中)

2021-10-30 20:42:42 | エッセー

 もしもとても素晴らしい化粧品に巡り合えて、お顔のシミやシワやタルミがすべて

なくなった。たとえ顔だけピカピカに若返ったとしても、首や、手など年齢がもっと

も老化が出やすい部分がそれなりだったり、姿勢が良くなかったり、歩き方が

とぼとぼしていたり、声がしわがれていたり・・・老化は必ずどこかに現れているはず。

 私は思うのは「アンチエイジング」は、無理だと思うし、その言葉も好きではない。

そのため、老化に逆らうのではなく、上手に付き合うことが必要だと考えている。

 今は死語になったが、昔は「若作り」「ねーちゃん、バーチャン」と言う言葉が

あったが、それが私には「アンチエイジング」と同様に感じる。

 

 とは言っても、私だって本心は「若く見られたい」と思うのは至極当然で、その

証拠は「実年齢は言いたくない」からだ。街を歩くと杖を付いていたり、歩行補助車

を使っていたりする高齢者が実に多い。「老化は脚から」と昔から言うが、一見元気

そうでも足が弱くなると、行動がかなり束縛される。私のルーツはダンス教師だから

死ぬまで自分の足で歩けるよう毎日努力をしている。それは運動、ケア、健康器具に

よる刺激だが、今現在は不自由を感じたことはない。

 「鍛えるのではなく現状維持」が目標で、お蔭でまだ人混みの中も、その流れに合わ

せてふつうに歩いている。ルックスには恵まれなかったが、私が今目指すのは

「カッコイイ高齢者」だ。

たとえ、顔は老化していても、白髪だらけでも(無論今は染めているが)背筋を

のばして歩きたいと思っている。そのための毎日の努力が、私は楽しくて仕方がない。

 また、認知症11年目の夫も「研究材料で生きたモデル」で、「平均寿命より

10年間は長生きして欲しい」と、欲張って介護しているが、その基本は長年の食生

活だ。さらに毎日精神的な効果、感性の刺激(心理のプロとして)、最近愛のケア

を加えたが、その効き目は実に顕著だ。なぜなら、認知症以外に余病がある

89歳の夫は、未だに私と毎晩楽しく晩酌できるほどの元気さで、それらの努力と

工夫は現在も進行中である。次回は私の長年にわたる、心身のコントロール法)

をご紹介したいと思っている。

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アンチエイジングは好きではない(前)

2021-10-30 08:45:43 | エッセー

 毎日毎日シワ、シミ、タルミなどを無くす、隠すなどの化粧品、また若さや健康や

痛みを無くすためのサプリメントなどが、ページの大きな新聞広告、今朝はまた

「老化を食い止める名医のワザ」「若返り革命」の本が大きく宣伝されていた。

 人はそれほど「アンチエイジング」を望んでいるのだろうか?と私は考えた。

人生100歳時代と言われている現代だが、100歳の体はどんな状態なのだろう?毎日努力

している自分の年齢を踏まえても、大体イメージができる。

※老化を感じはじめた頃の私

 私は長生きはしたくないと感じたが15歳だった、その頃の平均寿命は一体何歳

だったか知らないが「年取ってまで生きていたくない」と、随分傲慢な考えだが本気

でそう思っていた。もしも何も努力しなければ、私はもうとうに死んでいるはずだ

それなのにまだ元気で生きている。老化を初めて意識したのは多分40歳代の前半

だと思うが、それ以来「長生きするためではなく、見苦しく老いないために努力」を

している。それは、ダンス教師、ヨーガの指導者、また二つのスタジオ経営指導者と

して、職業的に若さと健康度は欠かせないからだった。

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