ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

寒い日に

2021-10-18 09:56:36 | エッセー

 ご近所に住んでいる夫が小学生から尊敬している方のお宅を、訪ねるつもり

で外に出たら,あまりに寒さに驚き、すぐ家の中に戻り二人で着替えた。

 家の中とのあまりの温度差に驚いたが、暑がりの私は昼間何日間か冷房を

していたのに・・・お伺いしたのは、梅が丘の同じ商店会のご主人で、夫が

小学生時代から知っていて、とても優秀な方で、体も大きく見た目もステキ

な方だった。

 何年か前に奥様を亡くし、お店も止めて現在は長男のご家族と暮らして

いらして、曜日は違うが夫と同じデイホームへ通っているようだ。

 お元気そうだが足が悪くて、家の中でも歩行補助器を使っていらした。

とても喜んで迎えて下さって、ケーキやコーヒーなどご馳走になりながら

昔話を楽しそうにしていたが、2人とも同じ話のくり返しのようだった。

 いくら優秀な方でも、やはり年齢は争えないのだ。

 頃合いを見ておいとましたが、わざわざお土産まで頂いて恐縮したが、その

方も幼馴染の夫が伺ったことを、きっと喜んで下さったのだろう。

 娘がそのお宅の次男の方と小学校の同級生で、未だに親交があるために

コンタクトを取ってくれた。夫が「小学生から憧れているMさんに会いたい」

と言ったことから実現したことだ。すでに92歳と89歳、元梅が丘商店街の

最高齢者2人の面談だったが、家に帰ったら、夫はすぐにこう言った。

「能里子ありがとうね」と。きっとMさんも、夫も嬉しかったのだと感じ

心の中が暖かるなる思いの、冷たい雨の降るとても寒い日だった。

コメント
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