子供の頃は親に言いつけどうりで、結婚するまでは案外自由だった。
結婚してから約3年間近く、そのストレスのためか、絶えず体調が悪く小児科と
精神科以外はすべて通った。それは、その頃まだなかった病名「心身症」
だった。そんな私がまだ元気で生きているのは、心理学その他いろいろ勉強
したためで、長年学習することで随分変われたと思う。
早朝目覚め色々考えたが、依存心や依頼心がほとんどなくなったのは
それは我ながら凄く人間的に成長できたと思う。認知症歴11年目の夫を
誰にも頼らず長年一人で介護している、しかも「最高に良い状態で」。
これからも介護は続くが、夫の生命力にもよるが、食事量の減った夫に
どうすれば食べてくれるだろうかと考えることは、ここ最近毎日になった。
でも、誰にも干渉されることなく、自由な発想で夫を介護できるのは、なか
なかやり甲斐がある。(私が心理カウンセラーになったのは、もしかしたら
夫のためだったかも知れない)と思うことも実はある。
言い方を変えれば、夫は「研究材料で生きた実験台」で、今日もまた
新しいことに挑戦するが、果たして夫はどんな反応をするか、朝から
ワクワクしている。