TanteOLのキドアイラク

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ベヒシュタインの響きと興味深々ピアノ搬出

2011-11-10 07:53:45 | Music



週末の日曜日は、輸入ピアノの会社に勤めていた頃、
大変お世話になったバリトンの先生とピアニストの奥様による
ジョイントコンサートを聴きに伺いました。
代々木八幡にあるハクジュホールです。

このホールは、リクライニングシートがあることでも知られている、
瀟洒で素敵なホールなのですが、
今まで聴きに行ったどのコンサートも、
フルコンサートのピアノの音がとってもよく響きすぎて、
なんだか残念な感じでした。

でもこの日は、ご夫妻のご希望で、
ベヒシュタインというドイツのピアノを持ち込んでのコンサートでした。
勤めていた輸入ピアノの会社は、
このベヒシュタインの日本総代理店になっており、
貸し出しと調律を担当したというわけです。
調律は、かつて私の上司だった方でした。



始めは、奥様のソロでシェーンベルクの「3つのピアノ曲」OP.11。
演奏が始まった時、
明らかに音色が違っているのがわかりました。
響きすぎることもなく、きちんとまとまった音で聴こえてくるのです。
奥様はお宅にベヒシュタインをお持ちで、
慣れていらっしゃるということもありますが、多分それだけではないはず・・・
ピアノでこうも違うとはっ・・・

声楽曲は、同じくシェーンベルクやマーラー、R.シュトラウスなどでしたが、
ピアノと声が一体となって、心地よい響きが会場を包み込んでいました・・・

コンサートも大盛況のうちに終了し、
荷物を運び出すのをお手伝いしているうち、
ピアノが搬出されることになりましたが、かなり興味深かったのでご紹介します。
ホールはビルの7階にありますが、
エレベーターには入らないので、
なんと吹き抜けを使い、クレーンで降ろしていくのです。



グランドピアノは、足をとりはずして、このようにしっかり包んで運びます。



クレーンで吊り、これからゆっくり降ろしていきます。



きゃー・・・すごーい・・・
スタッフの方々は、
ピアノが階段の手すりにぶつかったりしなしよう、
細心の注意を払ってピアノと一緒に降りていきます。



そして、無事地上に到着~♪オツカレさまでした・・・

コンサートも素晴らしかったし、
面白いものも見せていただけたし、楽しい1日となりました。