株主総会:任天堂 第83期(2023) 質疑応答

2023-06-28 21:35:13 | その他
土日に遊び回った疲れがモロに出たせいで遅れてしまいました。



第83期 定時株主総会 質疑応答(要旨)


Q1

自分はコレクターだから可能なかぎりパッケージで買うけど
ダウンロードの便利さも身にしみて理解できてる。
気持ちはわかるけれども、SwitchはSwitchで持ってたらダメなん?


Q2

俺は世間がプレステサターンで賑わってたときでも
ずっとファミコンで遊んでいたんだよ!!!!
だいぶ長いこと郵送でディスクカードの書き換えを対応してくれていた任天堂は神。
今の投資はその当時の恩返しの意味もある。
40周年キャンペーンも楽しみにしてます!!


Q3

この質問者は「苦難の道のイメージ」という表現をしていた。
余計なお世話だろ!!
それに対して「未知の領域」とポジティブな言葉に置き換える古川社長は流石!!


Q4

やはりeスポーツという言葉自体にいろいろなしがらみがあるんだろうな。
任天堂公式でゲーム大会のライブ配信をやってくれたら爆発的に盛り上がりそう。


Q5

TCGは金ばかりかかるイメージなのであえて距離をおいてる。
この質問者もポケモンカードに触れなかっただけ親切なのかもしれんw


Q6

FEシリーズを遊んでないので盛り上がりを肌で感じられていないのだけど
古川社長の返答は非常に無駄がなく優秀。


Q7

このタイミングでサクラかってくらい良い質問w
この質問者は「ドンキーコングやゼルダのアトラクションを追加してはどうか」と述べて
それに対して古川社長がピンポイントな回答をしてる。ますますサクラっぽいw
そしてここで毎年定番の映像挿入。ニンテンドーワールドを楽しむ人々がマジで幸せそう。


Q8

言うまでもない今年の大戦犯。質問内容の記述がめっちゃ簡略化されてて草。
自作のフリップを次々役員へ向けながら意味不明な言葉をまくしたてる。
最前列なので当然他の株主からフリップの内容は見えない。
古川社長に簡潔に話すように諭されたのに全然止まらず会場が冷えっ冷え。
こういうやつがくるのは昨年の時点で予測できてたけどなー。
単なるキの字だと思ってたけど、本人のtwitterがまとめられてるのを読んだら
いわゆる「無敵の人」だった。
俺こいつのすぐ後ろに座ってたんだけど、刃物とか持ち出されなくて良かったわ……。


Q9

実際は「名探偵ピカチュウ」のタイトルを名指ししてた。
新作が出るのでそれにともなって3DS版をタダで配信してほしいという乞食根性。
買えや!!


Q10

NTTの25分割を例に出してのさらなる分割の要望。
「若者が株を買えばその会社にお金を払いたくなる」というのが論拠。
その主張自体はそんなに間違ってはいないと思うけれど、
任天堂はそこまで切羽詰まった会社じゃないんだよなあ。


Q11

これは「過去ハードのパッケージソフトをSwitchで使えるようにしてほしい」なのか
「ニンテンドーショップでDLソフト買いたい」なのか
「ニンテンドーオンラインでタダで配信してほしい」なのか
ちょっと不明確な質問だった。
しかし古川社長の回答のとおり、過去作をリメイクするだけでボコボコ売れるから
いずれにしても言うことを聞く必要がないなw


Q12

「スマブラの桜井政博がファミリーベーシックでプログラミングを学んだ」
というエピソードにもとづいた質問。
開発トップの高橋専務の話が聞けたのは非常に有意義!!


Q13

現役介護士の質問。
「子供とゲームを遊ぶ時間が宝」だと述べてたのが印象深かった。
ゲームを社会貢献につなげたくなるだけの懐の広さが
任天堂のゲームにはあるよね。


Q14

任天堂LOVEおじさん!! 今年も声をかけさせていただいてありがとうございました!!
10年連続で株主総会で発言しているらしくて、それってもはやフィクサーじゃんw
そして株式資産1億超えのアピールがすごかったw 俺も負けてられないw

さて。
新ハードの情報が待たれる現状、発表されれば一時的に株価は上がるだろうけれど
ソフトの買い控えが起こらないとも限らない。そこを見越したうえでのナイス質問。
これはもう、任天堂のマーケティング能力を信じるしかない!!

転売に関しても以前の株主総会では「法律の範囲内では仕方ない」との回答だったが
対策に前向きな姿勢に変わってて好感が持てた!!


Q15

同じ人なのに質問の記述がふたつに分かれてる!! 特別あつかい!!

「制限があるからこそできる面白さ」ってのは本当にそう。
ゼルダもスプラもハードの性能をソフトの処理で乗り越えていると聞いた。
でもそれに挑戦してるのは任天堂くらいで
最近はどのメーカーも「できることしかやらない」になってるのが悲しい!!


Q16

任天堂の給与アップのニュースは確かに驚いた。
ネガティブに捉えた株主もいたかもしれないが、実際に任天堂のゲームを遊べば
素晴らしいゲームを作るには優秀な人材が必要であることを誰もが理解できる。
ちなみに某ゲームメーカーに勤める友人は任天堂の賃上げを羨ましがってたw


Q17

メタバースって今どうなってるんだっけ。
興味がない分野なので肯定も否定もできない。すまぬ。


Q18

この人はオリジナル優待に他社の例を挙げていて
内容はちょっと忘れてしまったが、
バンナムのキャラグッズとかソシャゲアイテムとか言ってた気がする。
任天堂のグッズなら何をもらっても嬉しいけれど
やはり配当で還元するのが世界に名だたる企業として正しい形。
株主総会のおみやげがなくなったのは残念だけど、これも時代の流れだしね。





というわけで今年の株主総会も終了。
感触的には任天堂の株価が下がる印象はないのだけれど、
今の株式全体の好況は下がるときは一瞬で下がるやつ。
なかなか気を抜けないな。












せっかくなので大阪梅田まで足を伸ばしてニンテンドーストアに行ってきた。






めっちゃいろんな種類のマリオぬいぐるみが売ってたけど、
ひとつに絞ってドクターマリオを買った。






マジで欲しいものが多すぎて全部買ってたら一瞬で破産するw
任天堂キャラに囲まれるだけですげえ幸せだなー。
次に来るときは金を貯めて大人買いするぞ!!


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株主総会:任天堂 第83期(2023)

2023-06-24 06:35:43 | その他




任天堂の株主総会へ行ってきました!! 7年連続7回目!!


今期の取引履歴。
やはり今期最大のインパクトは11月9日の-442(-7.1%)だと思うけれど。















前日にすべて売って回避余裕でしたwww

まあすぐに買い戻したせいでその後の下げをモロに食らってしまったが。
マリオの映画の成功とバブル後最高値の相場に恵まれて
結果的にプラスになってるからラッキー。







さて。
株式分割により株主数が増えたので今回の会場は任天堂本社ではなく
平安神宮向かいの「みやこめっせ」。

株を持ってるだけで自分のようなクズでも任天堂に入れるのが
なにげに優越感があったんだよなあ。








なんかかっこいい番号ゲット。







めっちゃ広い会場。
実際の来場者は思ってたより少なくて、満席にはならなかった。



毎年一定割合で頭のおかしい株主が混ざってるんだが、
今回はオタクの割合がグッと増えていて、
パッと見てヤバいとわかる人間の割合が減ってた。

小銭持ちよりも大金を持っている人間のほうがキ印率が高いのだな。
世の中のふしぎ。





さて、役員が入場してきたところで空気読みスキル発動。

役員たちの態度に、真っ先に変な違和感を抱いた。
雰囲気に暗さや重さを感じないにも関わらず、みんな厳しい顔をしている。

しかし冷静に考えれば、減益減配の報告をしなければならないのに
ニコニコしてたら怒られるからだな。
今回の発表は映画の収益が入ってないから
そっちでどのくらい儲かったのかがわからん。

任天堂は全然安泰。むしろ近いうちになにか朗報が入りそうな予感がする。





というわけで、質疑応答は公式にアップされたら感想を書きます。
各所ですでにバズってるとおり、すげえやつがいたw









今年の株主総会は金曜開催だったので土日は京都で遊べる!!

ずっと行ってみたかった嵐山へ。
天龍寺は人が多すぎてまともに歩けないレベルだったので
もう少し足を延ばして大覚寺まで行ったら誰もいなくて超快適。
パワースポットに癒された。

つーか今の京都って本当に外人ばっかりだな。



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感想:叙述トリック短編集

2023-06-14 07:05:41 | ミステリ




叙述トリック短編集 似鳥鶏 2018年作品



叙述トリックといえば。
意図的に読者へ情報を隠すことで事実誤認を起こさせるトリック。

「男性だと思っていた人物が実は女性だった」とか
「セリフはないが別な人物が実はその場にもう一人いた」といったあたりがメジャー。

一時期ミステリ界隈でものすごく流行った要素であるものの
当然、本格推理のファンからは蛇蝎のごとく嫌われがちで、
よほどうまくやらない限りは自分も大嫌いなネタではあるのだけれど。




最初から叙述トリックであることを明確にしておけば
それはパズル的な意味合いを持つ、作者との知恵比べになりうる。
……ということを綾辻行人の『どんどん橋、落ちた』で学んだ。

大抵のミステリ作家がそうであるように、この作者も重度のミステリオタクで
叙述トリックに対する批判すら百も承知でこの短編集に挑んでいる。
「読者への挑戦状」と銘打った作品のまえがきでその覚悟が見て取れる。

だからこその「叙述トリック短編集」という潔いタイトル。
石黒正数の「帯をずらすと別な絵になる」だまし絵の装丁。超いいじゃん。
この意欲はぜひ正面から受け切らねばならん!!




というわけで、収められた短編は6篇。



『ちゃんと流す神様』

とあるオフィスの女子トイレ。
トイレが詰まって水が溢れたことで使用禁止になっていたはずが、
いつの間にか詰まりが解消されたうえ、床も綺麗に掃除されている。
しかしトイレの前には常に人の目があった。
不可能犯罪ならぬ「不可能善行」。誰がどうやって行ったのか?


1話目だからジャブ的な話なのだろうと高をくくったら見事に裏切られた!!
叙述トリックとしては某有名作品と同じネタだけれど
奇抜な事件に意識を引っ張られてまったく気づかなかったw
叙述トリックがしっかり謎解きのカギになっているのも上手い。



『背中合わせの恋人』

大学生の堀木輝はSNSで魅力的な風景写真をアップする平松詩織に憧れている。
平松詩織は入学直後に道案内をしてくれた先輩の堀木輝に憧れている。
写真同好会を通じて二人が会う機会を得たものの、そこで事件が起こる。
同好会の会長が現像しようとしていた写真が現像フィルターのすり替えによって
台無しになってしまっていたのだった。


叙述トリックのお手本のようなネタ。
堀木と平松の視点が交互に描写され、次第に同じ場所に向かっていく。
となればまあ「叙述トリックとしてはこのパターンだな」と悟らざるをえないw
小説としての読後感がスッキリしてて、青春小説としても良作。



『閉じられた三人と二人』

舞台はアメリカ。
ガソリンスタンドを襲撃した四人の強盗団が逃げ込んだ山荘。
そこにいた二人の日本人を縛り上げて強盗の成功に対する祝杯をあげていたが、
しばらく席を外した一人が崖下で死体となって発見される。


何か書こうとすると大概ネタバレになってしまいそうな困った短編。
レイプのくだりで叙述トリックを見抜けたのがさすが俺。
しかし、これを「叙述トリック短編集」に入れていいものかどうかちょっとな。
事件の解決に対する伏線もなくて、なんで急にこんな投げやりなネタを入れたのか
なんとも判断に困る。



『なんとなく買った本の結末』

お客が入らず暇なバーテンダーとアルバイト。
暇つぶしに最近買った小説の結末をクイズとして出題する。


いわゆる作中作の推理クイズのような一篇ではあるのだけれど、
叙述トリック自体は一瞬で読めてしまった。
割と多数の読者が一発でわかるのでトリックとして機能してないな。
しかも肝心の事件のほうのトリックがショボすぎてがっかり。



『貧乏荘の怪事件』

とある大学そばの下宿。ボロボロながらも家賃の安さのおかげでつねに満室。
住んでいるのは様々な国籍の若者たち。
日本人、中国人、タイ人、セネガル人、インドネシア人。
ある日、中国人の李が大切にしていた「海参」が何者かに食べられてしまっていた。


これはもう叙述トリックにお誂え向きの舞台。
作中で堂々とドでかいヒントを出していて、
ミステリファンならしっかりそのヒントを拾わねばならなかったのに
適当に読んでいたせいですっかり騙されてしまった。
学生たちのダラダラ感がなんともリアルで、自分の学生時代と重なって懐かしかった。



『ニッポンを背負うこけし』

探偵事務所に訪れたのは政界の重鎮、俵田幸三郎。
全国各地の銅像にいたずらをして世間を賑わせる
"HEADHUNTER"を捕まえて欲しいという依頼だった。
次のターゲットは温泉駅の中にある高さ6.7メートルの巨大こけし。
犯行の瞬間を捉えるべく、24時間体制の監視を実行する。


連作最後の作品として、叙述トリックも最大のネタ。
……なのだけれど、まえがきで作者が特大ヒントを出していたせいで
肝心のネタがあっさりわかってしまった。せっかくの大一番なのに……!!
しかも事件の犯行のトリックがひどい。
でも作品全体のバカバカしさでうまいこと誤魔化してた感じがする。愛嬌って大事。




この作者の小説は初めて読んだけれど、とても読みやすい。
ライトなまえがきから想起されるとおりのライトな文体で一貫していて
肩肘張らずに読めるのが良かった。

しかし作中で起こる事件のトリックがショボいのが残念。
叙述トリックに集中させるためにワザとなんだろうけどな。

なんだかんだで楽しかったので第二弾を出してくれれば買う!!
でも現時点で5年も音沙汰なし。残念。


満足度(星5個で満点)
文章   ★★★☆
プロット ★★★★
トリック ★★
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