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恒例の鉄道経営シミュレーションの新作。
DS版はその出来の良さから中古相場も高値安定。
自分はDS版をプレイ済みだったので
チュートリアルだけ終わらせて即座に最高難度でプレイ。
なのだけれど、DS版で基本戦法だった
「マンションを建てるだけで人口アップ」が通用せず
きちんと立地まで考慮されるようになったので
いきなり出鼻をくじかれた。
シナリオをクリアして次のシナリオに進むたび、
それまで通用していた資金調達法がひとつずつ削られていき
製作者のドヤ顔が目に浮かぶよう。
ゲーム内にある様々な要素を網羅することで
クリアが可能となるバランス調整は見事!
「ここにビルを建てると黒字になるか?」
「現時点の資材の数で駅が作れるか?」
等々、ひとつひとつ試行錯誤を繰り返すのがたまらなく面白い。
本体のスリープ中もゲームが進行する設定にもできるので
セーブ→街に手を加える→寝る→気に入らない展開だったらロード
というやり方も可能。
興味深い点として、シナリオごとに年代が異なり
さまざまな相場が当時のものだったり
技術的に作れる建物が変わったりする。
また、その頃の世相を表すネタも頻繁に秘書が報告してくれる。
ドリフ全員集合の生放送中の停電から
東北の地震まで(ゲーム上でも株価が暴落する)
その時代を生きた人には懐かしさを喚起させる要素。
無機質なゲーム画面ではあるけれど、
そこに生きた空気を流れ込ませる工夫として素晴らしい。
DS版にもあった、電車からの視点モード。
街並みのパーツのしょぼさが全然変わってない…。
ゼロベースで描き直せとは言わないけれど、
もう少し「電車に乗ってる感じ」を出して欲しかった。
3Dモードにしてもあまり立体に見えないのも惜しい。
まあ、あくまでオマケのモードなのでゲームの良し悪しには関係ないけどね。
クリアまでの過程が非常に楽しいので
同じシナリオを何回でもクリアしたくなる。
眺めているだけで街が発展していく楽しさ。
プレイするたびに異なる街が出来上がる喜び。
遊んでいると幸福感を味わえる箱庭づくり。
休日に寝転がりながらテレビを観る片手間にピッタリなゲームです。