感想:まだ終わらないで、文化祭

2024-11-24 23:06:57 | ミステリ




まだ終わらないで、文化祭  藤 つかさ 2023年作品


~あらすじ~

文化祭当日、昇降口の掲示板に貼られたポスター。
それは事故が起こった2年前の文化祭で使われたものだった。
誰が、一体、何のために。
何か厄介なことが起こるのを事前に防ぐため
生徒会長の市ヶ谷のぞみは見回りと聞き込みを開始する。





文化祭で毎年生徒がサプライズを起こすのが伝統の学校。
しかしニュース沙汰にもなった2年前の事故で教師からの締め付けも強化され
前年はゲリラライブが未遂に終わっている。



容姿端麗かつ成績優秀で、周囲からも人望を集める市ヶ谷のぞみ。

教師からの指示で文化祭の見回りを引き受けたものの、
実際はのぞみ本人も気持ちは生徒側に寄り添っていて
文化祭で何か大きな出来事が起きることを願っている。

このへんが学校モノの定番である堅苦しい生徒会長のイメージとは異なり
生徒からの人望を集めるという説得力を強めているのが面白い。



のぞみが探偵役ではあるものの、
作品は群像劇でパラグラフごとに別人物の視点となる。

キラキラしたのぞみの視界ばかりではなく、
鬱屈した生徒もいれば自己表現の苦手な生徒もいて、
当然ながら全員が自分に可能な限りの青春を謳歌している。

それぞれの生徒のパートでメインのポスター事件とは別の推理が見れるのが
推理小説としてなかなかに熱い。

彼らすべての意識が自己主張の場である文化祭へと集約されていき
高まった感情がどのような弾け方をするのか期待してしまう。
そして埋め込まれていた伏線の回収が進むほどにこの文化祭の行く末を見届けたくなる。



甘酸っぱさもほろ苦さも織り込んだ、まさにタイトルどおりの痛快な青春小説。
全力で楽しんだ学生時代を思わず振り返ってしまうトリップ感が最高。
歳を取ると気持ちだけ若くても体力がついていかない!!


満足度(星5個で満点)
文章   ★★★★
プロット ★★★★☆
トリック ★★★☆
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2024秋アニメ感想 中盤

2024-11-17 13:46:16 | アニメ特撮

鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season
C+ 73

シンプルにトリックを楽しめる事件が続いていいね。
無理に事件を黒幕の組織と繋げなくてもいいんだよな。
それで100巻以上続いてる漫画もあるしな!



アオのハコ
C+ 70

主人公の男がウザすぎて恋愛成就してほしくないw
同じ家に自分が好きな超可愛い女子がいるのに
抜きまくる描写がないのは不自然!!!!
まぁそれはそれとして、一緒に暮らしてる実感に欠けてるのは事実で
ラブコメの手法として下手すぎないか、とは思う。



トリリオンゲーム
B 80

「世界一」の説得力がきちんと出せてるのがたまらなくワクワクする。
なんでもできる奴ってのは本当になんでもできてしまうからなぁ。
こういう少しずつスケールを大きくしていく作品はやはり面白い。
やべえ原作読みてえ!! でも時間がない!!



凍牌 地下麻雀闘牌録
C 63

最初のシリーズを1クールで全部やる気なのか。
展開が早すぎて原作の売りである緊迫感や高揚感が全て消えてる。
もともと作画が低劣なのは諦めてたけど、演出まで質が低い。
アニメ開始前にOPがオーイシだと聞いたときが個人的テンションのピーク。
マジで許さんぞこれ……。



株式会社マジルミエ
C+ 72

魔法少女モノよりもお仕事アニメとして観たほうが楽しめる!
コミュニケーションの大切さを表現してるのがなにげにリアルで面白いw
ただの怪異退治だけじゃマンネリにしかならないので
今後の話の広げ方が気になる!!



ひとりぼっちの異世界攻略
D 48

6話観て終了。
世界観、設定、キャラクター、ストーリー、心理描写。
全てが破綻していて頭が痛い。
仕事が上手くいって気分がいい日に観るとメンタルが削られてすごく落ち込む。
何の努力もなしに活躍したい、女にモテたい、という願望ってそんなに大事か?



魔法使いになれなかった女の子の話
C+ 70

部活動紹介で現実的な部活が居並ぶ中、
魔術研究部だけ明らかに飛び抜けてるのがズルいだろw
魔法が存在する世界の説得力を出したいならそういうことはすんなよ。
そこに目をつぶれば普通に学園モノとして楽しい。やはり星野リリィ強いわ。
わざとレトロ調のフィルタ?をかけて味わいを出してるのがいいね。



ハミダシクリエイティブ
(ショート作品なので評価なし)

すげえなにひとつ内容がわかんねえw
'00年代前半のひたすらオタクに媚びたノリが懐かしくもある。
地上波の枠を使ってエロゲーのPR。業界自体が瀕死なので頑張って欲しい。



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感想:1944 THE LOOP MASTER(カプコンアーケードスタジアム)

2024-11-06 23:34:02 | ゲーム (Switch)



最近はずっとこのゲームばっかりやってる。中毒性激高。

カプコン19シリーズの実質最終作。
シリーズを順に並べると……。

1942→1943→1943改→1941→19XX→1944

わかりづれえなw




多彩なパワーアップが魅力だった1943ともサイバー感あふれる19XXとも違い
パワーアップは直進ショットとサイドファイターのみという
実質的には1作目である1942からの派生。

これがアーケードで出た当時は地味だし難しいしで
全然面白く感じなかったのだけれど、
やり込むとすごく味のあるいぶし銀なゲームだと気づいた。






とにかく敵が硬い!!
雑魚機体ですら1撃では壊せない。
ましてやボスともなると泣きたくなるほど攻撃が通じてくれない。

そこで重要となるのがチャージアタック。

ボタン長押しでゲージを溜めると発動でき、
数秒間上空へ昇ることで無敵かつ強力なショットを撃てる。
序盤のボスなら一撃で屠れるほど強力。
一度使うとしばらくオーバーヒートしてまったく溜められなくなるので
使いどころを吟味するのも大事。


あとは特定の敵を倒してゴールドを集めると出現するアイテムキャリアを破壊して
サイドファイターをゲット。集めていけばどんどんストック可能。

左右につくので2発まで耐える盾になってくれるし、
チャージアタック中に特攻させて追加で攻撃&弾消し可能。
いなくなってもストックしたぶんはすぐに補充されるので
いかにストックを増やしていくかも重要。




ゲーム自体は残機ではなくライフ制で、敵弾を受けても割と頑丈。
3機死んだらゲームオーバーというシューティングに比べればずいぶん親切。



……かと思いきや。
各ステージでけっこう回復アイテムが出てくれるにもかかわらず、
敵の攻撃がそれ以上にシビア。

画面下から敵が出現したり、画面下部の敵が至近距離から弾を撃ってきたり
正直、横画面の縦シューでこれをやられるとかなりキツい。
数多あるシューティングの中でも理不尽度は非常に高い!!






初心者の鬼門である5ボス。
弾のバラまきがマジでつらいがチャージの無敵でパターンを組めばノーダメ余裕。







死に物狂いで全15面オールクリア!!
達成感マジやばい。



ここからさらにスコアを伸ばすためには
チャージアタックで瞬殺できるボスをあえて生かしてパーツを破壊する、
サイドファイターを取らずにゴールドをキープして
特定ステージクリア時のゴールドボーナスを狙う、
等々のひたすらマゾじみたイカレたプレイが必須になるけれど
さすがに自分の腕ではその域には到達できない。

それでも巨大で金属質で激烈に硬いボスを打ち破る爽快感が病みつきになって
一度のクリアで満足できずに毎日やってる。

やはりアーケードゲームの難易度・演出・リプレイ性は最高だな。


■■■現在の進行状況■■■

クリア済(スコアアタックモード)


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