感想:俺たちの世界わ終っている。 その1

2017-12-22 06:49:03 | ゲーム(VITA)


公式サイト


本年最後のゲーム。


小規模なゲーム開発集団「ジャッジメント7」。
開発中のVR用ゴーグルを通じていつしか別の次元へ。
四方をループする浅草の街から出られなくなってしまい
さらにそこへ自分たちのゲーム用に設定した怪物が現れる。



俺の好きそうな中二世界観で女の子が可愛くて声優もみんな好きなので
ゲーム内容をまったく知らないまま買ってみたが
ただのノベルゲーなんだな。







出だしから文体が完全にラノベw うぜえw

自分がラノベを嫌いな理由の半分くらいは
頭が痛くなる文体のせいなんだが、まんまだなこれ…。






流れてくるセリフをタッチして返答!!
同じのをダンガンロンパで見た!!

そしてこのゲームの良心であるユウノ。
快活巨乳セーラー服。いいね!!
さらに天然下ネタ属性。しかもあやねる。ツボすぎる。







お色気担当のエロリィ。ゲーム世界内のNPC。
なんつーか、お色気と言っても「うふーんあはーん」とか言ってるだけで
40年以上前の少年マンガのお色気のノリ。
今風のお色気がどういうものかと言われても答えられんが。




しばらく遊んでみたが日常シーンが延々続くのがつらい。
ノベルゲーだから当たり前と言えば当たり前なんだけど
せめて派手なシーンをきちんと入れてからにしろよ。
ストーリー的に惹きつける部分がないままダラダラ進むとなぁ…。





つーか、それ以前に単純にストーリーが面白くねえし
グラフィックも見ててワクワクしないし
なんでこんなゲーム買っちゃったかな…。


この全体に漂う古臭さ。
シナリオが阿智太郎と聞いてなんとなく納得してしまった。



発売日に買ったのに全然進んでない。

この手のゲームは買った当日にさっさとクリアすべきなんだが
まるっきり時間がなくてな…。


まあここまで遊んでの推測だと
ストーリーは一本道で、選択肢によってキャラの好感度を上げて
終盤でちょっとイベントが変わるってところか?

頑張って年内にはクリアしたいので応援よろしく…。


■■■現在の進行状況■■■

第3章


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感想:オリエント急行殺人事件

2017-12-12 01:13:52 | 映画


観てきました!!


アニメ『氷菓』で「クリスティの有名な作品を順に4つ」と言われ
『そして誰もいなくなった』『オリエント急行殺人事件』
『アクロイド殺し』『ABC殺人事件』が挙がって
自分が思いついたものとドンピシャだったのが嬉しかった。

しかしながら、「読んだことがなくてもみんな犯人を知っている」作品だと
『オリエント急行』が断トツになるはず。

犯人こそが最重要となるはずの推理小説で誰もがオチを知っているとなると
それはもう古典を超えて、落語やミュージカルのような伝統芸能のレベル。



それだけの名作を再現するには半端な演技の役者では太刀打ちできない!!
キャッチコピーの「全員名優」が表すとおり、
洋画をあまり観ない自分でも知っている俳優ばかり。

世界的な映画俳優の演技力はものすごい。
演出の力ももちろんあるのだけれど、
老人は老人として、デブはデブとして、
自分の見せ方を恐ろしいほど理解してる。

ずんぐりむっくりのイメージが強いポワロを
きっちり足の長いダンディに生まれ変わらせ、
アクションシーンまでこなすケネス・ブラナー。
めっちゃカッコよかった!!



脚本もひとつひとつに無駄がなくて美しい。
行間をうまく読ませるような会話劇。
こういうのは自分が頭が良くなった気分になれるから好きだw

翻訳もなかなか読みやすく配慮され
ポワロファンにはおなじみの時折混ざるフランス語には
字幕に<>のカッコがついてる。
ポワロを知らない人は何のことかわからなかったかもしれんw




ここからちょっとラストネタバレ。



犯人に関しては最初に書いたとおりだけれど、
ラストのポワロの選択も原作どおり。

序盤でポワロの善悪に対する信念を印象付けるセリフがいくつも出てきて
「もしかしてオチまで変えるつもりか?」と思ったが
決してそんなことはなかった。

このラストこそが名作が名作たるゆえん。
変えちゃいけないところは良くわかってる!!
むしろポワロの信念を強めることで全体にメリハリをつける効果があった。
原作ともちょっと違ったカタルシス。
ポワロが無人駅で下車するのが心情とマッチさせる演出として見事。


いやー、実に良い映画を観た。
なにやら続編の制作も決まってるようなので今から楽しみ。



ちょっと蛇足だが。

ちょうど1年ほど前にイギリスBBC製作のドラマ版『そして誰もいなくなった』を
BSでやっているのを観て非常に楽しめたのだけれど
しばらくあとにキャスト全員日本人による同原作ドラマをやっていて
その出来に頭を抱えてしまった。

海外ドラマのファンが日本ドラマをくさしてるのを見て
なんとも大人気ないと思っていたが、
露骨に比較対象があるとその気持ちが少しわかってしまうな…。

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感想:マツリカ・マトリョシカ

2017-12-08 00:51:06 | ミステリ


相沢沙呼 2017年作品


自分でミステリのカテゴリを作ったことをすっかり忘れていた。
感想書くのめんどくせーけど自分の備忘も兼ねて再開します、



"廃墟の魔女"と呼ばれるドS美女・マツリカにそそのかされ
学校の怪談を追いかける柴山祐希。
夜の学校に忍び込んで調査した翌日、
『開かずの間』でトルソーに女生徒の制服が着せられ打ち捨てられていた。
誰が、何のために。しかも密室であったはずの教室で。
「密室殺トルソー事件」として、学校内でも噂が大きくなっていく。



時代はやっぱり青春ミステリだよね!!

いきなりシリーズの3作目から読んでしまったが
いいんです、文春のミステリーレビューを信用してるから。


次々増えていく仲間たちと密室をめぐる議論を展開。
今日における密室モノは作中での古典講義が必須なのかなw
そりゃあ有名な作品とトリックが被ったらマズイしね。
密室モノに挑戦する作者は大変だ。


そして青春ミステリが青春たる所以のウジウジした主人公。
個人的にはイライラさせられたが、
思春期の悩みに共感できる若者には受けがいいかも。

色んな女子と次々知り合えるギャルゲーのようなノリ。
ちょっとラッキースケベっぽいのもあったりして
イマジネーショナルリビドーにビシビシくる!

しかし、「目のやり場」だったり「感触に対する隠れた喜悦」だったり
男子高校生の情欲を甘く見てるだろ!!
「ブラチラをガン見しながらポケットに手を突っ込んで射精」くらいしろよ!!
…まああんまりリアルにされてもドン引きだけど。
つーか調べたら作者は男なんだな。「あえてお手柔らかに」ってことか。


自分に疑いがかかる展開や関係者を集めての謎解き、
はては密室のトリックまで、推理小説としては非常にクラシカル。

読者が〇〇じゃないとトリックがわかりづらいのはアレだけど
読後のさわやかさはとっても大切。
ウジウジ系主人公の成長譚としても楽しめるので、
これは是非、若人にも手に取ってほしい一冊。
きっと山場の「あの一行」にグッとくるはず。

時代はやっぱり青春ミステリだよね!!


文章   ★★★
プロット ★★★★
トリック ★★☆

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感想:深夜廻 その2

2017-12-03 14:12:21 | ゲーム(VITA)


公式サイト


前回の感想はこちら

過去のゲームの感想はこちら→  





ずっと放置していたけど、やっとクリアしました。
雪が降り始めた時期にこんなゲームやってると
心まで寒くなるね…。




終盤はますますお化けの種類が増えて、
道を歩くだけでもシビアなパターン作成が必要になってくる。





でもやっぱり背景は美しくて先に進むのが楽しい。
マップと景色のグラフィックでひとつの街を表現しているのが上手い。





ボス戦も忙しい。自分で攻撃するわけではないので、
試行錯誤で考えて突破方法を編み出すのが楽しい!





ゲーム的に「おっ」と思わせる仕掛けもあったりで
終盤でも飽きさせない工夫。
あーなるほど、前回載せたあの画像はこのためだったのか!!(黙秘)





そしてエンディング後のなんともいえない気持ち。
作品のテーマに合った、寂しくてほっとする喪失感。
アニメの最終回を観たあとに似てるw





クリア後は前作同様、街に散らばったアイテム収集。
クリア後にだけ見れるミニイベントがいくつも用意されてたり
日本一のゲームへのこだわりはいつも嬉しい。





タイトル通り、深夜の街を思う存分歩き回れる。
大人になってからは味わえないこの感覚!!
子供の頃、夜中の街や真っ暗な森に出かけたいと思ったことがあるなら
このゲームでごっそり体感できる。

前作で感じたボリュームとアイデアとストーリーの不足を
きっちり補った良続編。
これ毎年夏に発売されるシリーズ物にしてくれないかな!!


■■■現在の進行状況■■■

本編クリア
トロフィー60%

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