感想:週刊少年チャンピオン 2022年43号

2022-09-26 23:23:12 | 漫画




2018年 24号 43号
2019年 11号 35号
2020年 4+5号 24号 45号
2021年 12号 30号 44号
2022年 9号 27号




天災狩り 1話 荒井春太郎 (新連載)

この作者って何描いてた人だっけ。下ネタ異能時代劇みたいなやつだったっけ。
チャンピオンに増えた女子読者の鬼滅需要を埋める大役。
キャラも背景もパースの取り方がスゴスギルが、そこを補強すればいい絵は描けそう。
しかし、会話の流れと心理描写が致命的におかしすぎる。
まずは小説や映画を浴びまくって最低限の地力を蓄えないと。


弱虫ペダル 701話 渡辺航

バスケ部二人の体力が頼もしすぎて
なんで六代がプッシュされるのかがわからんw
それでも相変わらずハッタリで押し通す超絶スポ根っぷりが面白すぎる!
今の3年が引退しても漫画を続けられそうな勢いを感じるな。


吸血鬼すぐ死ぬ 305話 盆ノ木至

ギャグ漫画はネタが尽きると既存キャラを1話内でたらい回しにしがちだけど
「今までになかった2人の組み合わせ」でネタを生み出せるのは見事。
ちょっといい話からのオチも上手くて感心した。
読み終わってからサブタイトルの「共感性ショットさん」でさらに噴いたw


ヤンキーJKクズハナちゃん 122話 宗我部としのり

最近色々ブーストかかってきてめっちゃ面白いw
全裸フェチなのでお風呂回が激烈に好き。
この前の鷹江さんの恥丘が脳に焼き付いて離れん。
むっちり女子を描くことに命かけていて尊敬する。


魔入りました!入間くん 269話 西修

心臓破り編のクライマックスは奇跡のような盛り上がり方だった!!
絵が上手くなることで内容までグッと面白くなるタイプの漫画。
今週も刺さりまくるセリフと表情が満載ですごいわ。


桃源暗鬼 111話 漆原侑来 

ふざけた勝負もシリアスな勝負もごった煮で楽しめる懐の広さ。
これだけ次々とキャラの能力を考えるのは大変だろうなあ。
作者はこの連載の期間にもかなり画力が向上したのに
デッサン教室へ通うことを検討してて震える。ものすごい努力家。


ハリガネサービスACE 176話 荒達哉

うおお。序盤つまらなかった試合がすげえあったまってきた。
「この相手どうやって倒すの?」と思わせる少年漫画のラスボス感。
この期待をしっかり受けきってくれ!!


声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている 129話 矢村いち

単発回。コメディ調のテンポが読みやすくて好き。
字体だけじゃなくフキダシに模様をつけて声を表現するのが面白いw
ページ数の関係で展開に捻りを加えられなかったのが惜しいな。
こういうときは素直に前後編にしてもいいと思う。


ゆうえんち バキ外伝 7話 藤田勇利亜

小説の挿絵イラストだからこそ丁寧にできていた背景の描き込みを
そのまま手を抜かずに漫画にしてしまう。
それによって強烈な説得力が生まれてる。
「こいつはこれだけ強い!」という描写ができるのはバキの継承として超重要なウエイト。


あつまれ!ふしぎ研究部 291話 安部真弘

カラーページの肌色がすごく好きだw
内容も淫靡な空気を出せていていいね。
エロ担当じゃないはずの鈴をエロく表現できてる珍しい回。


NINE PEAKS 16話 平川哲弘

キャラクターも魅力的だし話の構成もわかりやすい。
リアル志向の絵柄で漫才っぽい会話をこなすのも面白い。
不良漫画にありがちな「強いやつこそが偉い」でもいいんだけど
戦争っぽい頭脳戦が入ってきそうなのがちょっと楽しみ。


あっぱれ!浦安鉄筋家族 219話 浜岡賢次

やっぱりノムさん回の面白さがわからんわ。
女子キャラを増やしてあかねちゃんのヒロイン性を分散させたのと
もともといたフグオという食いしん坊キャラを抹殺したことが
正しいとは思えないんだよな……。


SANDA 56話 板垣巴留

コーヒーのやり取りがさりげなく面白いw
バイオレンスとポエムの融合を昔どこかで見たと思ってたが
あれか。『本気!』か。


SHY 148話 実樹ぶきみ

夏だから怪談をベースにした展開なんだろうけれど、
これまでとは一風変わった感じがすごく面白い。
そういやチャンピオンにはずっとオカルト漫画枠があったが
いつの間にか消えたな。サスペリアもだいぶ前に休刊したっぽいし
怖い話がウケにくい時代なのはなんだか世知辛い感じだな。


Gran Familia 24話 濱田賢治 

四天王をどうやって倒していくかが楽しみだったのに
いきなりボス戦ってことはもうすぐ終わるのかな。
チャンピオン読者はイカレた漫画が好きだから
序盤のどこかでぶっちぎってくれないと継続するのが難しいよね。


もういっぽん! 189話 村岡ユウ

新学年回。いかにもこの漫画らしい力強さで素晴らしい。
ラスボスエマがさらに覚醒するのか、まったく別の強豪が出現するのか
ここからの展開が楽しみすぎてたまらん!!


魔界の主役は我々だ! 131話 津田沼篤

これって狩りゲーが元ネタなんかな。
狩りゲーを遊ばないのでわからん。
ゲーム感覚をうまく自分の作品に取り込むのが上手いなぁ。


WORST外伝グリコ 高橋ヒロシ/鈴木リュータ

申し訳ないですが読んでません。


メイカさんは押しころせない 131話 佐藤ショーキ

久しぶりの二人きり変態プレイ回。
こんなシチュで思春期男子の自制がきいてると一気に嘘くさくなる!!!
ていうかこういうときって脱げるのは女子側の役割じゃないのかw


Diego!! 30話 灰谷音屋

試合がいいところでノーカンだったのは本当に残念だが
新キャラもすげえ強そうでワクワクする。
スポーツ漫画で最初から強いキャラを描写するのって
結構リスキーな気がするけど、この作者に対する安心感もまた重畳。


木曜日のフルット 石黒正数

公園の禁止ルールの回。
リアルに子供の遊び場が減って窮屈な世の中だよな。
笑えるのに笑えない風刺的なネタもこの作者の得意分野。
それに加え先週の回で、このご時世なのにツボネタをやる度胸に噴いたw


~~~今週休載の漫画~~~


バキ道 板垣恵介

まあバキは置いといて、23年ぶりの自伝自衛隊漫画がチ〇ポネタってなぁw
どうでもいいことを大仰に描写するこの作者のハッタリっぷりが
十二分に発揮されていて最高に楽しめた。
押入れの奥に23年前のヤングチャンピオンがあった気がしたので
探してみたけどさすがになかった……。


ルパン三世 異世界の姫君 モンキー・パンチ/内々けやき

最近は1話内にセリフが多すぎて読むのがめんどくさい。
原作者も相当に話を考えて作っているのだろうけれど
少年漫画として構成をもう少しシンプルにしたほうがいい。
どうせ異世界モノなんて真剣に読むようなものじゃないんだからw



~~~最近完結した漫画~~~


ジーニアース 押切蓮介

残念ながら打ち切り。偽最終回は不覚にも笑ってしまった。
他の作家からも愛されてたのがわかっていいね。
こういう「周りを引き上げる能力」を持つ人間は
どんな場所にもいてくれたほうがいい。
というわけで次回作もよろしく。






これを書いている最中にちょうど石井いさみの訃報が入った。

750ライダーは今読むとさすがに古さは隠せないけど
洗練された絵柄だけで内容まで伝えられる稀有なスキル。
じんわり染みる人情ドラマの多幸感。
今のチャンピオンにもひとつくらいこういう作品が欲しいね。





旅行のついでに買った1976年のチャンピオン。
この世代のレジェンドが次々消えていくな。
今も健在なのって山上たつひこだけかなぁ……。


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感想:FLOWERS 夏篇

2022-09-18 21:10:45 | ゲーム(VITA)





記念すべきvita感想100本目が4部作の2作目というのがいかにもこのブログらしい。





前作では脇役だった車椅子の少女・八重垣えりかが主人公に!! あやねる!!





新たに学園へ編入してきた数名のなかから考崎千鳥がえりかのアミティエとして選ばれる。

ぶっきらぼうな態度ながらも根は純粋で他人想いであるえりかが
鉄面皮と称されるほどの無感情な千鳥を相手に奮闘する序盤から、
ひとつひとつの出来事を経るごとに変わっていく互いの心情の描写がたまらなく美しい。






各章のはじめに童話になぞらえた導入が語られる。
こういう雰囲気の出し方すごく好き。







前作から引き続きのキャラクターたちもしっかり立ってる。

「ニカイアの会」の会長である八代譲葉先輩。
登場するたびあの日の話題を振りまくキチガイなのに
見た目の麗しさと超絶コミュ力のおかげでめっちゃ魅力的なキャラ。ズルい。




えりかたちの担任であるシスターのダリア・バスキア教諭。
えりかは足が不自由なのでお風呂に介助が必要。
もうちょっと足を上げろ!!




前作の主人公、白羽蘇芳との絡みも多くていい。
やはり黒髪ロングは正義!!







ことあるごとに小説や映画のセリフを引き合いに出す面々。
小説はまだしも、娯楽に関しては監獄レベルのこの学園で
いつそんなに映画を観てるんだこいつらw





作中で何度も食事のシーンが出てくる。
どの料理の描写もうまそう。

ひたすらノーブルに徹した前作とは違って
多少の俗っぽさをうまく取り入れているのが非常に好ましい。






どちらもゆっくり進めたのであまり断言できないのだけれど
前作からかなりボリュームダウンしているような気がする。

朗読会・バレエ発表会という大きな山場が用意されているとはいえ、
ちょっと物足りなさが残る。





えりかも千鳥も非常に良いキャラなだけに、
心情の変化はスローであればあるほど楽しみが増える。
単純にもっと二人の関係を眺めていたかったというのがクリア後に沸いた気持ち。

とはいえ、もちろん選択肢によって好感度が変化し、
いくつもの結末を見れるのもゲームならでは。
各ENDごとの二人の気持ちを推し量る楽しさは白眉の出来。





推理部分も前作のような理不尽な謎がないので普通に楽しめた。
でも推理の回数自体が減っているので、もう少し盛り込まれてると嬉しかったなぁ。

事件によってキャラクターたちの心情が(不正解時のバッドエンドも含めて)
より鮮明になっていく意味でも、やはりミステリ部分が
この作品において何よりの山場だな、と実感。





一番気に入ったグラ。下着姿で水遊び。肺に穴が開くほど尊い!!
この一枚だけでもこの作品の価値があると断言できる!!

……なんていう決めセリフを何度も吐きたくなるほど
素晴らしい一枚絵が揃ってる。

割と最近百合に目覚めた自分にとって
百合のなんたるかを逐一勉強させてもらえる素晴らしい作品。
あと2作残っているのがたまらなく嬉しい!!



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