感想：WHITE ALBUM2 introductory chapter

WHITE ALBUM2　公式サイト

知り合いがアニメ版を観て悶えまくってたのでそろそろ感想を。
Vita版が発売されたのにPC版の感想ですみません！！！


色んなところのレビューで「エロゲ史上最高のシナリオ」と
絶賛されていたのを見て興味が沸いた。


純愛ゲーが流行りだした頃には自分は既にエロゲーから離れていたので
前作もプレイしていないし、どういう変遷を経て
このゲームが生まれたのかがわからないんだよな。

そもそも、このゲームを買う誰もが、買う段階で作品のテーマがはっきりわかっていて
あまつさえ、結末をオープニングに持ってくる
「アンチクライマックス」の手法でアピールしてくる。
これは内容に相当の自信がないとできないな！！


ゲームというメディアの性質上、主人公＝プレーヤーという前提が
ストーリーを紐解くにあたって強い効力を発揮するのが定石。

現実世界を舞台にした恋愛ゲームであればそれは特に顕著で
「あなたにもこういう高校生活があったかもしれないよー」と
メイン層であるオタク客へ軟膏のごとく染み込ませて
癒しを与える役割も非常に大きい。

しかしながら、このホワイトアルバム２ってやつは
主人公はトップクラスの優等生だし、ヒロインの女二人は学園ワンツーの美女だしで
「おめーらにこんな青春ねーから！」と最初から通告しておくことで
第三者視点からの感情移入を促す切り口。


先に落ちを見せている以上、いかに過程を巧みに描写するかに全てがかかっていて
プレイ開始と同時に非常に心配になったのだけれど。

そんなものはまったくの杞憂で、ひとつひとつのシーンが
「うおおああああ！！」と叫びながら腕立て３０回ワンセットを
行ったあとでなければ続きがプレイできないほど切ない。

登場人物の行動と、それによって発生する各キャラの心理の動きを丁寧に表現していて
その細かい積み重ねが次の行動へ違和感なく繋げる布石になるので
明らかに倫理を逸脱した行動にもプレイヤーに反発心をもたらさない。
これは純粋に文章の上手さによるところも大きいし
実に丁寧な話の作りができていることにも感心。

「わかるわーわかるわー」と呟きながら
涙を流してひたすらクリックし続ける自分を客観的に見たら負け。
これからの季節、暖房を使わずに心身を凍てつかせながらプレイすることを
是非ともオススメ致します。
Vita版を買った人はクリスマスに公園のベンチで遊べば完璧。


というわけで、精神的ダメージが大きかったので
closing chapterは今のところ未プレイです。

2013Q4中盤

過去の感想はこちら。

物語シリーズ　2ndシーズン（２クール目）
Ｂ＋　85

囮物語、やはりアニメで叙述トリックは向いてないなー。
しかし人気キャラを完全に破壊する西尾凄すぎ。
鬼物語、相変わらず手抜きしながら面白く見せてしまう演出力は流石。
真宵をどうすればより可愛く見せられるかの研究心が凄い。


インフィニット・ストラトス２
Ｃ＋　72

ああもう、内容が糞過ぎて大好きだ！！
「萌え豚」なる言葉を産み出した前期の内容を悪びれもせず増幅させた英断。
マーケティングに忠実と言えばそれまでなんだけどさ…。


リトルバスターズ　リフレイン
Ｃ＋　73

前期でも書いたけど「ゲームという表現方法で最大限の効果が発揮される世界観」だなー。
相変わらずギャグはつまらないし「オタクが守ってあげたくなる女キャラ」もウザいのだけれど
根本的な設定が頑丈すぎてマイナス部分がマイナスにならない。
作画も演出もうなぎ上りだし、これは今後どうなるかな。


フリージング　ヴァイブレーション
Ｃ　64

なかなか凄惨なストーリー展開に気圧される。
毎回、次回への引きがべらぼうに上手いのもいい。
ただ、どうもストーリーやキャラ設定の軸がねじれてる気がするんだよな…。


世界でいちばん強くなりたい！
Ｄ　49

なんだよこの合法的エロアニメｗ
全シーンの半分以上が悶えてるだけだし。
豪華な声優陣を使っているのにまったくありがたみを感じない。
これの円盤が売れたら全てのアニメ製作者がやる気なくすんじゃないか…。


ゴールデンタイム
Ｃ　65

リア充アニメＯＫ！！　とか言ってる俺でもこれはよくわからん。
「とらドラ！」もそうだったけど、なんでみんな自己中に叫んで空気悪くしてるんだろう。
俺はもっと詰め将棋みたいな恋愛を見たいんだよ…。


勇しぶ。
Ｃ　63

特に面白くはないが観てて楽しい気持ちになれるのは重要。
ただ、トラブルの原因が「実はこういう生物がいましたー」という
伏線のない後付けが多いのがなんだかなぁ。


凪のあすから
Ｃ＋　74

あーやっぱ岡田麿里の脚本は小ネタが上手いわー。
相変わらず生々しい結婚話は引くけどね。
緻密な設定に惚れ惚れするけど、水中でアイロンを使える理屈がわからんｗ


ワルキューレロマンツェ
Ｃ＋　68

シリアスかと思ったら擬似エロとラッキースケベ満載の
ハーレムギャグじゃねえかｗ
でもキャラも脚本も展開も実にカラッとしてて気持ちいいな！！
テディベアのくだりが出るまで異世界だと思い込んでたが普通に欧州が舞台なんだね…。


蒼き鋼のアルペジオ
Ｃ＋　74

ストーリー部分もなかなか楽しいのだけれど
ひたすら戦術のぶつかりあいが潔くて面白い。もっと戦闘を見せろ。
興津和幸が主役を張るのに違和感があるけど演技メチャ上手いな…。


弱虫ペダル
Ｃ＋　69

ペダルの回転数を正しくアニメで表現するのって結構難しいんじゃなかろうか。
ロードレースに詳しくないのできちんと語れないのが残念。
キャラの魅力は原作から十二分に引き出せていて素晴らしいです。
今泉くんってこんなにカッコ良かったんだな…。


夜桜四重奏　ハナノウタ
Ｃ　63

４話観て終了。
１話からそつなく作られているし、中盤から面白くなりそうだけれど
アニメ的な狂気が弱くてモチベーションが続かなかった。
婆さんが花咲くいろはの婆さんと同じ声優だと気づいてしまったのは
俺がババア絶対音感を習得したということなんだろうか…。


のんのんびより
Ｂ　82

れんげのカッコ良すぎる謎天然っぷり。
幼少期の視点を丁寧に取り入れてるから無意識下に共感ができるのだと思う。
さくらんぼ餅等のアイテムを随所にちりばめる小粋さも高ポイント。


境界の彼方
Ｃ＋　72

なんつーか、京アニと異能バトルは相性が悪いな…。
栗山さん超可愛い！！　ってだけで楽しめる内容じゃないのがね。
でも６話のギャグ＆ダンス回は流石すぎる出来だった。
個人的に種田理沙を推してるので今回のヒロイン役は超嬉しい。
あと、男女両方のファンを取り込もうとするエロスは欲張り。


機巧少女は傷つかない
Ｄ＋　56

３話観て終了。
夜々ちゃんは確かに可愛いが、
視聴者を置いてきぼりにした中二用語と中二展開に頭が痛い。
まんまニコニコなED曲も萎えるわー。

劇場版2回目＆グッズ等

まどか２回目観てきました！！

日曜のレイトショーなのにすげえ人多かった。


本編開始前に真宵（俺の嫁）にネタバレ禁止と釘を刺されたので
詳しいことは書けないけれど。

いやー、やっぱり何回観ても素晴らしいわこれ。

変身シーンはずっとニヤニヤしてしまったし
不器用キャラだったさやかちゃんが
めっちゃかっこいいキーパーソンになりやがって
さやか好きにとって嬉しいやら寂しいやら。

あと、実は前回観たときは直前に脂の強いラーメンを食ったうえに
劇場に人が多すぎて途中で気分悪くなってしばらく気絶してたんだよな。
ちょうどほむらとマミさんが戦うシーン。
劇中でも動きのクオリティがトップクラスのシーンですげえ痺れた！！

どこかの考察サイトで見た、中沢くんの優遇っぷりに吹いた。
スタッフロールに名前もあるし、声優松岡だし。


特典のフィルム。
どのキャラが出るか楽しみに開けずに家まで帰った結果。




なにこれ…。
まあ現実はこんなもんですよね…。


あと前回の特典のミニ色紙。



さや杏。
この二人は映画本編でもガチ百合だったな！！


さらにローソンのキャンペーンでもらったクリアファイル。



まどかとマミさんをもらったけれど、
どうせお菓子２個でひとつもらえるなら６種コンプしたほうが良かったな…。



買ったお菓子。
キュゥべえグミをグニグニ噛むのがたまりませんでした。



いいセンスだｗ

感想：劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

魔法少女まどか☆マギカ　叛逆の物語を観てきました！！
平日なのにすごい人だったわー。


まずは作画についてー。
完全新作なので最初から最後まで余すことなくハイクオリティを堪能できました。

出だしからイヌカレーの全力をぶつけられて
開始2分で作中に引き込まれた。
さやか＆杏子はバトルで激しく動きまくってたし
マミさんはエロアニメかってくらいおっぱい強調されててわろた。

バトルシーンも５人が連続して変身するという
戦隊モノを彷彿とさせる流れでテンション激アップ（しかもマミさんがリーダー！）

５人続けての変身シーンは、それぞれのキャラがレトロ調のシルエットから
セル画を破って登場という演出。
長い歴史のある魔法少女というジャンルに対して新たなテーマを生み出した自負、と解釈しました。
一瞬なので見逃しそうだけれど、睫毛の濃いまどかのアップから、
変身後は睫毛のない現代風のアップに変わったことからも
新旧魔法少女のコントラストを強く印象づけてるな。


あとは終盤にあったカタストロフの演出。
ビルをリアルに崩れさせていくのではなく、
化物語なんかと同様、人の気配をカットさせておき、
全体に大きく歪みを持たせてから、画面が割れるカットインで崩壊を描写。
あくまでファンタジー作品であることを前提としたイメージ演出なのが面白かった。

同様に、「概念」を表現した場面は
やってることはエヴァと同じなのに、ベクトルは別方向へ向かっていて
シャフトが積み重ねてきた演出のノウハウをここでガッツリ集約させたナイス電波映像。
キャラクターの良さにも助けられてるな。



ストーリーについて。
………は本編開始前に忍野扇ちゃんにネタバレ禁止と釘を刺されたので
書きたいことが全然書けないんだよな。

一言で言えば、「虚淵ィィィイイ！！　うおあぁぁああ！！」ですね。

前半はメリーゴーランドに乗っていたはずなのに、
いつのまにかずっと下りのジェットコースターに乗せられた気分。

特にラストのエグさは某名作少年漫画を思い起こしてしまったよ。
まあ○○○○○のことですけどね。
あの少年漫画の頂点のひとつであるラストを下地として
模倣にならず、こじつけにならず、独自のカラーを全力で表現。
虚淵は実に変態すぎる。


観てない人にはなんのことやらまったくわからない感想になってしまって
大変申し訳ないけれど、非常に素晴らしい出来でした！
いやあ、愛がテーマの作品っていいですね！！（ゲス顔）


帰りにゲーセンでキュゥべぇのぬいぐるみをゲット。
窓際に飾ったらすごくこわい。