感想:ソニプロ

2014-08-19 10:00:12 | ゲーム(DS)


ソニプロ 公式サイト

プレイヤーが芸能事務所のプロデューサーとなり
すーぱーそに子をアイドルとしてプロデュースするゲーム。
4月から始まり、さまざまなイベントをクリアしながら
8月末のフェスを成功させるのが目的。

育てる過程の行動によりピンク・白・黒のカラー別に
ポイントがたまっていき、それに合わせてそに子の性格も
ピンク→元気 白→癒し 黒→強気 に変わっていく。

カラーによってシナリオも変化するし
周回プレイの奇数回と偶数回でもイベントが変わるので
テキストのボリュームはかなりのもの。

初回はのんびりボイスを聞きながらプレイしたので
クリアまで10時間超(カラーはピンクを選択)。
やはりそに子の声は癒されるわ。


ゲーム内容はストーリーの進行に合わせて
グラビア撮影とライブの音ゲーがミニゲームとして挿入される。

衣装のモデリングはけっこう多彩だし、
音ゲーの曲数も20曲以上あるようなので
そこそこやり込めそうに見えるのだけれど
どちらもあまりに単調すぎて
序盤ですでにかったるくなってしまった。

プレイヤーの慣れや技術に合わせて難易度が上がっていけば
長く楽しめるゲームになったのに
その調整ができていなかったのがなんとももったいない。



アニメでそに子のファンになったので
バリエーション豊かなストーリーを期待したのだけれど
ひたすらプロデュースに徹した内容なのでちょっと期待はずれ。

それに、メーカーのイメージキャラクターであるがゆえに
どんなに良い雰囲気になっても主人公との恋愛はご法度。
それでもそに子の元気で健気なキャラクターの良さに助けられて
個人的には結構楽しめた。

そに子がどれだけ好きかによってこのソフトの価値が変わる。
逆に言えば「そに子に興味があるのでこのゲームでファンに!」
というきっかけにするのは少し難しいかも。


発売を延期しただけあって、
ファン向けのソフトとしては非常に作りこまれているので
迷うくらいならば買ってしまえ! と太鼓判を押しておきます。

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2014Q3中盤

2014-08-14 11:07:32 | アニメ特撮

過去の感想はこちら


ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ(2クール目)
B 83

「戦況不利を作戦で覆す作品」で真っ先に思いつくのがこれ。
キャラクターを極限まで立てたうえでの逆転劇ってやっぱ面白いよな!!
唐突な買い物講座が意外にも原作どおりでワロタ。


RAIL WARS!
E+ 41

2話観て終了。
やっぱりつまらないのは気のせいじゃなかった。
事件発生の流れも解決法もムチャクチャだし
組織としてのいびつさがそのまま嫌悪感につながる。
キャラそれぞれの行動理念も幼稚で理解不能。
これは鉄道の好き嫌い以前の問題だわ。


残響のテロル
B+ 89

もし画面に手を差し込んで、作中の空気に触れることができたら
きっと肌が痺れるんじゃないかと思う。それくらい空気感が秀逸。
ちょっとしたことが原因で放送中止になりそうな昨今、
よくこの作品を世に出してくれた!!


アルドノア・ゼロ
B+ 87

戦闘シーンの引き込み方がものすごい。
絵コンテと脚本と劇伴が完璧に噛み合ってて釘付け。
どういう連携をとればこんなアニメが作れるんだろうな。
先を期待させてくれるストーリーの出し惜しみも上手い!


東京喰種
D+ 57

4話観て終了。
「そこキレるタイミングじゃないよね」ってとこで
キャラが豹変するのが結構ストレスになる。
嫌味なキャラが多いのもテンション下がる要素だし
唐突に地下コロシアムでバトルとか、展開もどんどん変な方向へ。
やりたいことだけをスパッと魅せるのが1クールアニメの命題でしょ。


ヤマノススメ セカンドシーズン
C+ 70

山ガールという、ニッチながらも誤魔化しのきかない題材。
さすがに山が舞台だけあって背景が素晴らしく美麗。
みんな楽しそうなのがこちらにも伝わるのがいいよね。
15分枠の1話で登り、1話で下り、というサイクルがナイス。


六畳間の侵略者!?
C 63

面白くはないけど女の子は可愛いね。
キャラの立て方はかなり上手いのだけれど
内容的には駄目ハーレムモノから脱却できてない。
新人の下手な演技も嫌いではないがきつい。
でもオタクの心理を熟知した魔女っ子のあざとさがすげえな…。


モモキュンソード
C 66

愛すべき糞アニメ。
ベタベタなキャラたちと、ドタバタギャグの間の取り方の秀逸さ。
自分たちの立ち位置を理解しているスタッフが有能。
評価こそ低めにつけたけれど、毎週楽しみ。


人生
C 60

女の子は可愛いけど面白くはないね。
タイトルのアンマッチは相変わらずで、女の子と遊ぶだけのゴミラノベ。
でも、その系統の作品にありがちなキャラの白痴っぷりがないので不快ではない。
1パートでオチがつくのが気軽に観れていい感じ。
しかし「詳しくはweb」でってなぁ…。まぁアリだとは思うけど。


まじもじるるも
C 66

00年代初頭のベタなアニメを現代風に焼き直した、という印象。
色々と無駄のない作りが良いところ。
古臭いものを見ると落ち着く心理ってなんなんだろうねw


グラスリップ
C+ 74

思春期男子のモヤモヤっぷりの再現力がすごい。
自分がこんな環境だったら発狂してるわw
ドロドロを吹き飛ばすED曲のクリアランス性能も最高。


さばげぶっ!
C 66

ナレーションうぜえw
視聴者がツッコむべきところを先回りされると気が抜けてしまう…。
3パートの構成でうまいことテンションが途切れないのは
ギャグアニメとして優秀。


アカメが斬る
C+ 68

味方が死ぬシーンまで必殺シリーズインスパイアだった。
大抵の主人公は不殺主義でウザったいので、
バサバサ殺しまくる主人公は好感が持てる。
2クールらしいけど、途中で作品のテーマが変わらないかが不安。


ばらかもん
C+ 71

コミュ障のはずの主人公がめっちゃいい奴。
自然に囲まれてるし、ご飯の心配もないし、気が向いたらガキと遊べるし、
鬱屈した社会人にとってこういう環境は羨ましいよね。


ハナヤマタ
C+ 68

難民枠と言われてるので観てみた。
瑠璃色を基調にしたグラデの色彩が美しすぎる。
不意打ちで笑いを取りにくるテンポもいい!!
心ぴょんぴょんするにはやっぱりきららかな!!


あいまいみー 妄想カタストロフ
(ショート作品なので評価なし)

狂気が前期を上回っていて作者の頭が心配。
尺が短いぶんキチ濃度が高くてヤベェ。
それにしても、声優非処女ネタをアイドル声優にやらせるとかwww



ニュース等でもやってるとおり
今後アニメが観れなくなる可能性があるんだよなー。
そうなったらスパッと卒業するだけなんだけど、
もともとのビジネスモデルを考えれば
少しでも多くの人の目に触れるのが大前提だよなあ。
俺がアニメのコンテンツに年間何十万使ってると思ってんだ!!
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感想:CROSS†CHANNEL

2014-08-05 00:19:55 | ゲーム(VITA)


CROSS†CHANNEL 復刻版 公式サイト

CROSS†CHANNEL ~For all people~ 公式サイト


『人類は衰退しました』のアニメを観て
はじめて田中ロミオという才能に触れた。

シャープでテンポの良い語り口と
キャッチーに見えてアイロニーに富んだセリフ回し、
豊富な知識に裏打ちされた世界観の組み立て方など、
他のラノベアニメとは明らかにレベルが違っていた。


その田中ロミオの代表作と言われる
CROSS†CHANNELに興味を持っていたところ
復刻版として発売されたことを知り、即購入。



放送部の仲間同士で合宿を行った翌日、
彼ら以外の人類が滅亡していた。
そして、月曜から日曜までの1週間を終えると
世界がループする。


主人公の太一自身は記憶を持ち越すことはできないけれど
プレイヤー視点では1周するごとにそれまで見えなかったシナリオが見えてくる。

一緒に合宿をやった仲間たちが決して良好な関係ではないこと。
主人公たちの通う学校が社会不適合者の隔離施設であること。
一見普通に見える仲間たちが隔離されるに足る異常者であること。
ループの過程で高確率で惨劇が発生すること。

異常者として描かれているキャラたちが
全然異常に見えないのはプレイヤーの俺自身が異常なんだろうな。


おそらく田中ロミオのお家芸なのだろうけれど、
哲学・文学・物理学・法学・心理学など
あらゆる学問をインチキ風味にエスプリを効かせ
主人公の太一を完全無欠から半歩ズレたギャグキャラに仕立てあげている。

そのおかげでキャラ同士の掛け合いに関しては
他に類を見ないノリ。
女子キャラとの延々続くセクハラ問答は
ボケるたびツッコまれるたびに嘆息するバリエーションの凄さ。


エロ部分について。
この時代のエロゲーをまったくプレイしていなかったので
竹本泉的な男女の距離感でセックスするのがなにげにショックだった。

エロゲーとしてのエロの必然性はあまり高くないけれど
グロ描写や社会規範からみた倫理のズレを表現するにあたり
18禁のカテゴライズを十分に生かしたと言える。


エロゲ史上に名を残す作品と言われていることを
実際にプレイすることで身に染みて理解できた!




というわけで、このPC版をプレイしたのが1年前。




以下は最近発売されたVita版の感想。




CEROのD指定とはいえ、さすがに18禁ほどフリーダムではなく
主人公がエロ行動に移ろうとすると
メタ発言でストッパーがかかる。
それがワンパターンなのがどうにも不快。
家庭用でもパンツぐらいはいいじゃないか…。


ひどいセクハラやグロ描写がけっこうそのままだったりするので
人によっては不快に感じるレベル。
エロシーンがないだけで全然for all peopleじゃないだろ…。




エロゲーのキャラは年齢不詳という設定を
逆手に取ったギャグ。

そういう裏事情を知っている人だけが笑えるのが
プレイする人をさらに選んでる感じ。




家庭用ゲームでオナニーって言ってよかったんだ…。


また、Vita版の追加要素と思われる
本編終了後のおまけのキャラ別追加シナリオは半数近くがとんでもない蛇足。
番外編ならまだ許せるのに、わざわざ本編をつまらなくするのは
本気で止めて欲しいわ…。



というわけで、総合で言えば断然PC版を薦めます。
夏の終わりへ向けて虚無感を求めている人は絶対遊べ!!
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